こんにちは。非常時に頼れるラジオが欲しいなっていろいろ考えて、どれを買おうか考えていたのですが、
災害時のラジオに求めるもの3つ。AMとFM両方聞ける、乾電池で長時間運用可能、スピーカー有り
その後も調べていると、とても2018年の7月に新発売されたオーム電機のRAD-H245N スタミナハンディラジオが気になってたまらなくなったので衝動買いしました。
このオーム電機のRAD-H245N というラジオは、
- AMとFMとワイドFM対応。
- 単3電池2本でスピーカー使用時でも270時間使える。
- 重さも乾電池含まず155g、入れても192g。
という私からしたら完璧!というスペックを持っていたのです。
でも出たばかりなので調べても調べてもレビューとか感想とかそのあたりが出てこないのです。
買うのは賭けだなぁと思いつつ、小さくて軽くて単3電池利用で長時間利用できるって魅力に惹かれて買ってしまいました。
3時間くらい触ってみた個人的な感想は、
うーん微妙。本当に長時間利用できるならその点は利用価値あり。AMの選局がかなりシビアで音質も微妙。FMはAMよりましだけれどアンテナを伸ばさないと役に立たない。スピーカーの音量を大きくすると雑音が多くて聞きにくい。でも長時間使えるなら非常時の情報収集としてイヤホン使用でいけるのでは。
です。
もともと田舎の山間部なので電波が悪いというのが前提です。でもラジカセで聞くラジオや、もう一つ持っている小型ラジオのELPAの ER-P36Fと比較した感想です。
非常持ち出し袋に入れるラジオとしてはスペックはほぼ完璧なのに音質とAM感度がちょっと惜しいなぁと思いました。
もっと電波が良いところなら良い仕事をすると思うのでうちの環境が過酷だったのだと思います。
※追記
やっぱりかなりうちの環境が劣悪で電波が入らないらしく、基地局に近い隣町に持って行って実験したらAMもごくごく普通に入りました。
通常の電波状態のところであれば防災ラジオとしておすすめできると思います。とても長寿命ですし。
オーム電機の RAD-H245N スタミナハンディラジオについて
オーム電機の RAD-H245N スタミナハンディラジオ 品番03-5628 はオーム電機から2018年7月に発売された「電池長持ち!」が売りの小型ラジオです。
このタイプの乾電池で長時間利用できるラジオって今求められていると思うのです。
使用電池は単3電池2本です。
それなのに使用時間がとても長いです。
■ 乾電池持続時間:
≪スピーカー使用時≫AM受信…約280時間、FM受信…約270時間
≪イヤホン使用時≫AM受信…約480時間、FM受信…約460時間
スピーカー使用で270時間も持つってすごいです。
24時間連続使用していても11日以上持つってことです。
それくらい持てば災害時にすごく心強いですよね。
単3電池というのも一番流通量が多く、家の中でもリモコンや目覚まし時計などにセットされているので電池を備蓄していなくても調達しやすい電池です。
もうこれは災害時のラジオとして最適なのでは!?
と思いました。
なので衝動買いしました。届いたので触ってみた感想を述べます。
オーム電機の RAD-H245N スタミナハンディラジオを触ってみた簡単レビューと感想
オーム電機の RAD-H245N スタミナハンディラジオを買ってみたので触ってみたレビューと感想です。
外見
まずは見た目から行きましょう。
RAD-H245N スタミナハンディラジオ商品説明にはグレーって書いてありますが、これは黒でいいんじゃないかと思います。ほとんど黒に近いグレーなのでしょう。
外見は私はけっこう好きです。黒(グレー)に白字とオレンジなので視認性が高いです。
印字してある部品は透明なプラスチックでそこはちょっと安っぽいかなって思います。どうも外れやすいようですね。取り扱い注意です。
上部
上から見たところです。アンテナと選局ダイヤルがあります。
アンテナはしっかり固定されています。取り出すのがちょっと固いなーって私は思います。
左側面
左側面にあるのは電源スイッチを兼ねた音量ダイヤルとイヤホンの穴です。
ラジオにはこういう音量が電源スイッチになっているタイプありますよね。
側面にあるダイヤルなのでひっかかってスイッチが入ってしまうこともあるかもしれません。
一応スイッチを入れる時はカチッという抵抗があります。
どちらかというと音量を下げきってしまって、それで切れたと思っていたら切れてなかった問題の方が起こりそうですね。
イヤホンは別売りです。付属していません。モノラルです。どのみちラジオについてくるイヤホンって使いませんよね。自分が使いやすいイヤホンを買って使うので最初から付けてないという思い切りは良いと思います。
右側面
右側面にあるのは選局ダイヤルとストラップとFMAM切り替えのスイッチです。
ストラップは本体から生えています。ストラップ穴が開いているタイプなら付け替えができるのですがそうじゃないのは残念ですね。
裏面
裏面です。2018年製って書いてありますね。とても新しいラジオです!
電池ボックスの蓋は残念ながら外れるタイプです。外れるタイプだとそこつな私は蓋を失くしそうなんですよね。
電池は縦に二本入れるタイプです。後で述べますが少しゆるく入っているらしく振ると音が鳴ります。
アンテナの長さ
アンテナを伸ばした時の長さを測ってみたら、大体34センチでした。
長いので伸ばしているとちょっと邪魔なのですが、FM時は伸ばしてないと受信しません。
パッケージ裏面
パッケージの裏面です。
重さ
電池を入れて測ってみた重量が、192gでした。
200gを切ってくる重量はかなり好感度があがります。
使ってみた感想
最初触ってみた感想を正直に、本当に正直に述べると、
「これ、壊れてる?」
って思いました。
FMはね、アンテナを伸ばしたら受信したんですが、AMがまったく入らなかったのです。
ほんと「どうして?」ってくらい入らなくて、うちってAMこんな聞こえなかったっけ?って思ってラジカセを取り出してAM受信してみるくらいに入りませんでした。
そしたらAMを受信したので、その周波数を参考にしながら合わせてみるのですが全然合わないです。聞こえないです。
いや、小さいラジオだから入らないのか? と思ってこのRAD-H245Nより小さなエルパのER-P36Fを取り出して聞いてみたら、
これ、めっちゃAMが綺麗に入るんですよ。
同じ場所で試しているので電波状況は同じはずです。でもRAD-H245Nはうまく入らないです。
うーん、初期不良なの? 初期不良かもしれないけど、これがこの子の実力かもしれないし、そこはどうやって判断するの?
って悩みました。返品って言葉が頭をよぎるくらい最初はAMが入りませんでした。
慣れればなんとか合わせられるようになりました。
※追記
翌日試してみたんですが、AMについてはうちの環境では昼間は使えないです。夜間になると電波が入るようになります。
感度が少し弱いんじゃないでしょうか。夜は聞こえるんです。でも昼間は雑音が多くて声が聞き取れない状態です。FMは昼も夜もアンテナを伸ばせば入ります。
以下慣れたらチューニングできるようになったと書いてありますが、多分間違いです。いじっている間に夜になったので電波が入るようになっただけっぽいです。
夜になると電波が強く遠くまで飛ぶのはAMの特性のようですね。
※追追記
昼間に基地局に近い隣町に行って実験してみたところ、隣町だと普通にAMを受信しました。なのでうちがAM電波が微弱すぎるのが問題っぽいです。
AM受信について
3時間くらいいろいろ試してみたのですが、AM受信についてはRAD-H245Nはあまり得意じゃないのかなぁという感想です。
まず、合わせるのがちょっとコツがいります。やっていると段々慣れてきましたが、かなり選局がシビアです。
右角にある選局ダイヤルが回しにくいんですよね。微妙な調整がやりづらいです。
スピーカーで合わせるのは難しいですね。最初はイヤホンをつけて合わせるのがおすすめです。慣れてくると合うようになります。慣れです!夜になると入るようになります。
そうやってなんとか合わせても雑音が残ります。クリアに聞けるポイントがないです。
小音やイヤホンで聞くならまだいいのですが、これをスピーカーで中音量以上で聞き続けるのは雑音がつらく感じます。
また、なんだか音がこもって聞こえるというか、ちょい低く感じます。なんだかもぐもぐしている感じです。
キンキンしているよりは聞いていて良いのですが、でもスピーカーで長く聞こうっていう音質ではないです。ラジオに詳しくはないので個人の感想です。
AM受信に関してはエルパのER-P36Fの圧勝です。エルパすごい、こんな小さいのに音質がいいぞって思いました。聞き取りやすいのです。感度もいいのです。安いのにエルパすごいなーって思いました。
FM受信について
FMに関してはAMよりつかみがいいです。きちんと合わせればスピーカーで聞いてもそこまで、うん、AMよりは雑音が気になりません。
ただ、アンテナを目一杯伸ばして、感度がいい場所を探したら、という条件です。
でも音量を上げるとちょっとつらいですね。
FMに関してはアンテナが重要なんだなというのを感じました。
エルパのER-P36Fと比べるとFMはRAD-H245Nの方が感度がいいのです。いいんですが、これってアンテナの長さの差なのでは?っていう気がします。
RAD-H245NのアンテナをたたむとFM受信ができません。短くするのもだめですね。めいっぱい長くしていることがFMを聞く条件です。
ただ、うちはかなり田舎な山間部なので、普通に電波が来ている場所ではもっと普通に使えると思います。
最初AMが受信できなくて返品を考えた時も、FMに関してはエルパER-P36Fより良いので、2つ合わせて非常用ラジオということで活用しようかって自分を慰めた感じです。
ただ、アンテナが34センチと長いのでこのアンテナを立てたままだと邪魔だなっていう気がします。
傾けると音がする
選局がシビアなので、慣れるまでああでもないこうでもないといじっていました。
その時に気になったのが音です。
電波を捕まえようと特にAMの時は本体をいろんな向きに傾けていたのですが、上に向けるとカタンって音がします。
揺するとカタカタって鳴るんですよね。
もしや、どこか部品が外れかけていてそのせいで接触が悪いのか?って疑って調べたらこれ電池の音でした。
電池を外したら音がならなくなったので原因は電池だと思います。
きちんと固定されてなくて中で動くんでしょうね。
同調ボタンが仕事をしない
同調ボタンがついているので選局が楽なはずです。
はずなのですが、この同調ボタンがうちの環境ではほとんど仕事をしません。
同じ環境でエルパのER-P36Fの同調ボタンは赤く光ってくれるのですが、オーム電機のRAD-H245Nは光ってくれません。
唯一よく光るAM1600近辺に合わせても何も聞こえません。
「同調ボタン仕事しろ!」って思いましたが、うちの環境だと同調ボタンが仕事できないくらい電波が微弱なのかもしれません。
※追記
基地局に近い隣町で試したら同調ボタンがしっかり光りました。うちが電波が弱すぎるだけみたいです。
オーム電機の RAD-H245Nは使用時間が長時間ってところに期待したい。
買ったばかりなので電池持ちに関しては確認できていません。
でも公称値を信じれば、単3電池2本で11日間使えるはずです。
なので、この長時間使えるっていう点がオーム電機の RAD-H245Nのとても良いところではないかと思います。
私の使用条件ではAM、FM共に普段からスピーカーで聞こうと思う音質ではありませんでした。どうも電波が弱すぎるみたいです。
けれど、聞き取れないというわけではないので非常時の情報収集としては使えるよねって思っています。
大きさも使用電池も使用時間も非常時のラジオとして理想的なラジオなんですよね。
だから、惜しいです。もう少し、もうちょっとだけ雑音が少なくてスピーカーで聞きやすければいいのにと思います。イヤホンが付属してないのでスピーカー使用を想定しているラジオだと思うのです。
ただ、私がラジオに期待しすぎている可能性もあるので、ハンディラジオならこんなものなのかもしれません。
また、スピーカーを想定せずイヤホンを利用するなら問題はそんなにない気がしてきました。
電池持ちが良くてそこそこ評判がいい、
オーム電機のRAD-F777Zや、
電池は単1電池4本でちょっと電池食いだけど音質がとてもいいらしい、
オーム電機のRAD-F770Zも買ってみて音を聴き比べてみたい気持ちになっています。
でもラジオばっかり買ってもなぁ。その分のお金で他の防災用品を揃えるほうが先では?という気もします。
非常持ち出し袋とか、
災害時のトイレ問題とか、
いろいろ備えておきたいものがありすぎます。
※追記 防災用オススメラジオ RAD-H310N
FM受信の感度が良くて、AMのアンテナバーも8.5センチあるというのを見て買ってみたオーム電機のたんぱラジオ RAD-H310N がすごくとても感度が良くて聞きやすいラジオでした。
電池もちに関してはRAD-H245Nはすごくとても良いのですが、電波が弱いところだと長時間ラジオを聞くのに向いてないんですよね。
なので、ラジオ電波が強いところの方にはRAD-H245Nをおすすめしますが、弱電波なところの人にはRAD-H310Nをおすすめしたいです。少なくともうちではよく聞こえます。
※追記 マンガン乾電池で連続使用133時間くらいいけました。
このRAD-H245Nを買ったのは2018年でした。2020年にラジオ熱が再発したのでRAD-H245Nがどれくらい長寿命なのか試してみました。非常持ち出し袋に入れていた乾電池の使用期限が切れていたのでそれを使い切って捨てたかったのです。
実験の結果133時間なり続けました。
使用条件
- 電池は使用期限が切れている100均ダイソーで買った単3のマンガン乾電池2本
- スピーカーで2mの距離でギリギリ聞こえるくらいの音量
- 基本FMたまにAMを視聴
条件はこんな感じです。公称寿命はアルカリ乾電池でFMをスピーカーで聞いて270時間なのでマンガン乾電池を使っていることから半分の135時間を目指したい感じです。ただ使ったのが使用期限が切れたやつなのでそれより短くなるかなーって思いました。
やってみた感想としては、
- どうも一日一回くらいは選局を調整しないと微妙にズレてる。
- 電池が少なくなるにつれて選局までに必要な時間が短くなる感覚。一日一回から半日に一回、そのうち三時間に一回くらい調整したくなるズレ。
- 電池がなくなってくると音量も小さくなる。
って感じです。
最終的に133時間経ったところで、音量が小さくなって雑音も多くなって聞きづらいのでこれで終了かなってなりました。無理すればもうちょい聞けなくはないけれど聞いていたい音ではなかったので。
5日と半、連続使用で鳴り続けました。ほぼほぼ公称寿命通りでびっくりしました。
とても長持ちなラジオです。電波が強いところであればほんとおすすめできるラジオだなぁと思いました。