こんにちは
引き出しの整理などに箱がほしい時ありますよね。100均に行って適当な箱を買ってくるのですが、当然ながらピッタリではなくて、隙間が開いちゃう。
ここに小さい箱が複数欲しいけれど、この大きさの箱に1個110円出すのもなぁって時もあります。
そんな時に、自作できると便利なのです。
前々から箱を自作したいと思っていて、プラダンという素材を知ったので買ってきて試行錯誤してみました。
プラダンを使った簡単な箱の作り方を覚え書きしておきたいと思います。
コツは折れ線を厚み分を考慮して少しずらして引くことです。
参考画像にはサイズ違いの箱を作っている写真があるので混乱しないでくださいね。
2.5mmのプラダンでの簡易箱の作り方
まず、材料ですが2.5mmの厚みのプラダンが安いのでこれで作りましょう。
うちの近くのホームセンター だと90×180cmの大きさ(畳1畳分くらい)で198円というお買い得価格で売っているのです。
強度等を考えると4mm厚くらい欲しいのですが、そうするとお値段が上がるので!
作り方です。
- 作りたい箱のサイズを測る 縦20cm横10cm高さ4cmの箱がほしいとします。
- 縦横から1cmずつ引きます 厳密にやるなら、縦5mm、横1cm、高さ2.5mmずつ引いてください。
- プラダンに印をつけます プラダンの線があるのでこれを目安にしてつけるとやりやすい
- カッターナイフで27cm×17cmを切り出します 1回で切ろうとせずに3回線を引くつもりで
- 折れ線を切る まず、短辺(17cmの方)はまっすぐ切ります。一層目だけ切ります。
- 切れ目を入れる 高さ分(4cm)の切り込みを入れます。
- 折れ線を切る 長辺の19cm分はまっすぐ切ります
- 長辺を折る 切れ目が入っているので長辺だけ直角に折ることができます。
- 長辺の厚みを考えて4cm分の切れ目を入れる 長辺に入れた折れ線より2.5mm外側に折れ線を入れていきます
- 両面テープをのりしろ部分に貼ってくっつける
- 断面が危ないので心配なら適当なマスキングテープを貼っておく
言葉だとわかりにくいですが、こうやって作ると、歪まない箱が作れます。厚みを考えないとゆがむし、入れたい場所に入らなくなるのです。
作りたい箱のサイズを測る
作りたい箱のサイズを測るところからはじまります。
この計測がとても大切です。
まず、箱を収めたい場所があるのか、箱に収めたい物があるのかによって作り方が変わります。
箱におさめたいものがあるなら、その収めたいものより少し大きい箱を作ればいいので、楽です。
しかし、箱を収めたい場所がある場合(引き出しにひったりな箱を作りたい場合)はプラダンの厚み分を引かないと作った後に入らないという悲しい事態が起こります。
今回は箱を収めたい場所があるということで進めます。
引き出しの隙間のサイズを計ってくだい。縦20cm×横10cmの隙間だとしましょう。
高さは4cmから5cmくらいあればいいかな? 高さはけっこう適当でもいい場合が多いですよね。
目標 縦20cm×横10cm高さ4cmくらいの箱を作る!
縦横から1cmずつ引く
計ったサイズから縦横1cmずつ引きましょう。
これはプラダンの厚みが2.5mmあるためです。のりしろ部分は二重になるので5mmの厚みとなります。これが両側にあるので1cmの厚みが出てしまうのです。
のりしろがない側は2.5mmが両側なので5mの厚みです。高さも2.5mmの厚みの分高くなります。
なので厳密に言えば、縦5mm、横1cm、高さ2.5mmを計ったサイズから差し引くことになりますが、面倒ですよね。
縦5mm短くなるのと高さ2.5mmが高くなるのは無視してもいいかなって思うのです。
なので、とりあえず、縦横1cmずつ引いちゃいましょう。
縦19cm×横9cm×高さ4cmが設計図サイズとなります
厳密に作らないと行けない場合はちゃんとしてください。
プラダンに印をつけます
プラダンに印をつけていきます。
プラダンに印をつけるには、
このペンが便利です。書いた印は後からアルコールなどで拭くと消えます。
プラダンには構造上線が入っているので、この線をガイドにして印をつけていくと楽です。
切る時もこの線というか溝構造を利用して切っていくので線を斜めにまたがないようにしましょう。
直角か、平行か、この二択です。
囲 ←この字のような線を引くのが一般的ですが、線を引くと拭くのが大変なので、点とか十字とかで要所要所に印を入れていくのがおすすめです。
えっと、縦が4cm、19cm、4cmのところに印で27cm、横が4cm、9cm、4cmのところに印で17cmですね。
サイズは違いますが、
これが印をつけている様子です。長方形の四つ角に高さ分の正方形がある図形となります。
カッターナイフで27cm×17cmを切り出します
カッターナイフで27cm×17cmを切り出します。
プラダンの切り方ですが、コツが必要です。慣れるまでは大物を作ろうとせずに小物で練習するのが吉です。
プラダン1枚(90×180)を消費する頃には上達していることでしょう。
コツですが、一回で切ろうとしないというのが重要です。段ボールと同じ三層構造をしているので、少しずつ切っていく方がうまくいきます。
線にそって切るのはとても簡単で、だいたい2回切れば切れます。
線に直角に切る時は、3回なぞるつもりで一層ずつ切っていきましょう。
折れ線を切る まず、短辺(17cmの方)はまっすぐ切ります。
切り出した長方形に折れ線を入れていきます。折れ線を入れるというのはプラダンの3層構造の1層目だけを切る作業です。
まず、短辺はまっすぐ17cm全部に折れ線を入れてしまってかまいません。
1層目だけ切るのにもコツが必要なのですが、これは数をこなせばわかってきます。
1層だけ切ってぱきっと割るのが一番楽な折り方なのですが、より綺麗に仕上げようとする場合は内側を切って厚み分だけ1層目をはぐという方法もあります。
最初はパッキリ折る方法でいきましょう。慣れてきたら自分でいろいろ工夫してください。
切れ目を入れる 高さ分(4cm)の切り込みを入れます。
短辺に折れ線を入れてパックリ折ったら、ついでなので切り込みを入れていきます。高さ分、4cmだけ両側を切り離してください。
折れ線を切る 長辺の19cm分はまっすぐ切ります
次に長辺にも折れ線を入れていきます。ここがコツなのですが、長辺は全部まっすぐに折れ線をいれないでください。
まず、中央の部分。底になる部分の折れ線だけ入れてほしいのです。
4cmは切らずに中央の19cmにだけ折れ線を入れます。
さっき切り込みを入れたところ同士をつなぐ折れ線を入れるのです。
長辺を折る
多分、意味がわからない!
と読んでいて思ったのではないかと思います。中央に折れ線を入れて折ると意味がわかってきますので指示通りやってください。
この状態にしてほしいのです。
手順にそって細工をしていくと、こんな状態になります。
後は高さ分の4cmを4箇所折れ線を入れれば良い状態ですね。
長辺を折ると、厚みが外にちょっとでっぱっているのがわかると思います。
まっすぐ折れ線をつけてしまうと、この厚みの分が膨らんだり、ゆがんだりするのです。
それを防ぐために2.5mmほど切り取るってなっている説明が多いのですが、切り取るのが面倒なので少しずらして折れ線をつける方法にしたいのです。
長辺の厚みを考えて4cm分の切れ目を入れる
折った時に広がる2.5mm分の厚みを考慮に入れて、高さ分4cmの折れ線をいれます。
折れ線を入れる位置を2.5mmだけ外側にずらしてください。正確に2.5mmじゃなくても全然いいのでこころもちずらして折れ線を入れると覚えてください。
写真はフリーハンドで折れ線を入れてしまったので曲がっています。ちゃんと定規を当てて切りましょう……
アルコールなどで目印を消す
切る作業は終わったので、目印の役目が終了します。アルコールなどで拭いて目印を消しておきましょう。
線じゃなくて点で目印を書いておくと、拭く箇所が少なくてすみます。
組み立ててから消すと目印がぱかっと広がって拭く箇所が増えるので平らな状態で拭くのが良いです。
両面テープをのりしろ部分に貼ってくっつける
のりしろ部分に両面テープを貼ってくっつけていきます。
両面テープはプラスチック用で、できればポリプロピレン樹脂をくっつけることができるとなっているものを利用してください。
ボンドでも良いのですが、くっつくまで圧着しているの面倒なので両面テープが楽で良いと思います。
私は適当に家にある両面テープで作ったら、もう剥がれかけています。ポリプロピレンくっつきにくいですね。
少し外側で折ったことで、厚みが邪魔にならずちゃんと組み立てられます。
うん、いい感じに組み立てられました。
断面が危ないので心配なら適当なマスキングテープを貼っておく
そのままでは切りっぱなしの縁がちょっと危険です。段ボールで手を切ったことありますよね。あんな感じにスパッといくことがあります。
なので、切り口にマスキングテープを貼ると良いでしょう。
可愛くなりますし。
これはダイソーのマスキングテープですが、
100均ダイソーの花柄のマスキングテープ4本セットがとても可愛いしお買い得なのでおすすめしたい
かなり可愛い柄で4本で100円商品なのでお気に入りです。
プラダンの縁に貼るもの
プラダンの縁に貼るものですが、100均の可愛いマスキングテープももちろん良いのですが、幅が15mmなのでちょっと貼りにくい時があります。
建築塗装用マスキングテープで18mmの幅のものがシンプルに白で使いやすいと思っています。
ニトムズの建築塗装用マスキングテープS 18mm×18m JB133をプラダンの縁に貼る用に買ってみた
プラダンで箱を自作する時の問題点
前々からちょっと気になっていたプラダン、プラスチックダンボール。プラベニヤと呼ばれたりもします。
隙間にぴったりする箱を自作するの、結構楽しいし便利です。
ただ、
- プラダンシートがデカすぎて運びにくい
- 商品シールが剥がしにくい
- 安い2.5mmだとちょっと強度に不安がある
- 作成にけっこう時間がかかる
という問題もあります。
プラダンシートがデカすぎて運びにくい
まず、大きさです。
90×180cmってかなり大きいです。
畳1畳くらいあります。畳の種類によっては畳より大きいでしょう。
これ、軽自動車に積んで持って帰ってこれるか問題がまずありました。
まあ、曲がるのでなんとか曲げて積みましたけれど、自転車とか徒歩で持って帰るのはかなり大変な大きさです。自転車は無理じゃないですかね。風がちょっと吹いたら終わると思います。
私は、車に詰めなかったら買ったその場で2分割か3分割しようと思っていました。
折った状態のプラダンもあるのですが、折ってあるだけで値段が2倍3倍くらいになるのですよね。
ただ、分割するためには線に直角に切らないといけないのでカッターと共に金物の物差しが欲しいです。ホームセンターなら言えば貸してくれるかもしれないですね。
かと言って、通販で頼もうにも、
20枚単位とかで配送なので困っちゃいますよね。
ダイソーなどの100均でも売っているらしいのですが、あまり大きいサイズは売ってないみたいなので、大きめの箱を作りたい場合はホームセンターで買ってなんとか持ち帰る必要があります。
商品シールが剥がしにくい
隅っこに貼っていある商品シールがとても剥がしにくいシールでした。
これは改善してほしいです。角って切り出す時に使いやすい場所なのにシール跡で汚れていると使えないじゃないですか。
まあ、端っこは折れたり汚れたりしていることが多いので捨てる人も多いのかもしれません。
安い2.5mmだとちょっと強度に不安がある
プラダンは段ボールよりも強度があるものなのですが、一番安く買える2.5mmのものはやはりちょっと薄く感じます。強度が不安。
4mmくらいの厚みがあるとしっかりしているのだろうなと思うのです。
しかし、厚みがあってしっかりしているということは、切る時に大変だったり、厚みがあるのでその厚みを計算して差し引く時も大変です。
4mmだとのりしろ部分がある辺で16mmのズレが生じるんですよね。けっこうなズレです。
2.5mmで練習してから4mmに手を出すのが良いのかもしれません。
作成にけっこう時間がかかる
ピッタリサイズの箱が作れるのはとても良いし、工作するのなんて久しぶりなので楽しいのです。
しかし、けっこう作成に時間がかかります。
これは慣れてないせいもあるので、作っているうちに作成時間は短縮されていくのですが、それでも時間はかかります。
ちょうどいいサイズの箱が売っているのなら買ってきた方が楽で早いでしょう。
でも、慣れてくると小さいサイズならささっと作れそうなんですよね。
大きいサイズを作るなら長い金物の物差しがあるといいように思います。サイズを計って印をつけるのと、切り出すのにすごく時間がかかっているので。30cmの金差しだとちょっと小さい!
切りっぱなしは手を切りそう
プラダンはプラスチックの段ボールなので、切断面をそのままにしておくと手を切る可能性があります。
けっこうスパッと切れそうです。
あと、ゴミやホコリも溝に入りそう。
なので、切断面には何かテープを貼っておく方が良いのですが、全部に貼ろうと思うとけっこうテープが必要になります。
ぱきっと折っている折り曲げの部分にも本当は貼った方が良いのだろうけれど、引き出しに入れれば、その部分に手を触れることはあまりなさそうなので、どこまでテープを貼るかは臨機応変で良いのではないでしょうか。
また、慣れてきたら、内側を切って一層目を少し剥がすという方法で曲げる方法を試すとまた面白いです。180度曲げる時はけっこう剥がさないと曲がらないので、こんなに剥がしていいの!?ってなって楽しい。
ただ、180度曲げたりしているとプラダンの面積が余計に必要になるので、設計と切り出しがとても面倒です。
プラダンで箱を作れるようになると便利
プラダンで自分も思う大きさで箱を作れるようになると、ちょっとした隙間を利用できたりして便利です。
丁度いい大きさの箱って100均に行ってもなかなか売っていないし、100均の箱って輸送を考えて台形になっていることが多くて、空間を無駄にしてしまうのですよね。
プラダンで自作すれば、本当にぴったりの大きさの箱を作れます。幅の厚みを計算しないと入らない!!! ってことになりますけど。
なので、プラダンでの箱作成は一度経験しておくと何かと役に立ちそうです。
箱以外にも、電子レンジのラックの隙間を埋めてみたり、高さを調整したいものの土台にしたりして便利に使っています。
お風呂の窓を二重窓にするというのもネットで見たので冬になったら試してみたいなぁと思っているのです。
※追記 やってみました二重窓
お風呂場の冷気と結露をなんとかしたい話 プラダンでなんとかならないものか
とりあえず、買ってきた1枚はかなり小さくなってしまったので、もう1枚買ってくるか検討中です。
買ったばかりだと大きいので置く場所にちょっと困るのが問題ですね。
※追記 もう1枚買ってきました。壁に立てかけて置いてあります……
縁に貼るテープは建築塗装用マスキングテープで18mmの幅のものがシンプルに白で安くて長くて使いやすいです。