こんにちは。今季シレネのピンクパンサーの育苗をしているので記録を残しておきたいと思います。
有名な種苗会社では2022年時点で取り扱いがない花なのであまり記録がないのです。
11月時点ではけっこう育てやすい花だなという感想です。12月に何株か枯らしました! 低温期の加湿に注意です。1月時点でも育てやすい花という印象です。
こぼれ種でもよく生えてくるようなので園芸初心者におすすめできる花っぽいですね。
ピンクパンサーの種の入手はメルカリで
種の入手についてはメルカリが便利だと思われます。
シレネのピンクパンサーには色が3色くらいあります。
- 一番良く見かける濃いはっきりしたピンク
- 白
- ライトピンク
です。濃いピンクの種の入手は比較的簡単です。
白とライトピンクはタイミング勝負な感じです。種が取れる時期の5月6月くらいと種まき適期な9月10月くらいに出品が多いです。
抜き苗も11月くらいから見かけるようになりますね。
私は濃いピンクと白の種をメルカリで入手。
ライトピンクの種は苗の状態でメルカリで入手して自分で種取りをしたものを利用しました。
種の色は濃いピンクと白は黒いです。
ライトピンクの種だけ真っ黒ではなく、茶色で種の大きさもちょっと小さめです。
種の発芽率と発芽温度
種まきをして感じたことなのですが、色によって発芽温度がちょっと違う気がします。
早まきをしていたのでかなりな高温状態で種まきをしていたのですが、
- 一番高温下でも発芽したのがライトピンク
- 濃いピンクは時間が経ってから発芽してくるものもあり
- 白は数も少なかったせいか適期じゃないと芽がでませんでした
ピンクパンサーは発芽率が良いと聞いていたのですが、高温下ではあまり発芽率は良くなかったです。
その後、適期と思われる10月くらいにまいた時は濃いピンクも白も発芽したので、ライトピンクだけ高温に耐性があるのか、とびきり良い種が取れていたのか。
ピンクパンサーの発芽はこんな感じです。
正直、発芽直後の状態では色の区別はつかないと思われます。
育苗は楽
育ててみて育苗は楽ですね。かなり雑に育ててもそれなりにすくすく育ちます。
ポット上げ
小さい苗を適当にポット上げして、
適当に水をやって面倒をみていると、
すくすく育ちます。
これくらいの大きさの時に一応摘芯をしています。脇芽を伸ばしたいので。
少し茎がぐらぐらすることがありますが、適当に土ましするか、支えになるものを、石とかアイスの棒とか刺して支えておけば良い感じです。
定植
程よく大きくなってきた苗から鉢に植え替え。
一株でけっこう大きくなりそうです。
11月半ばくらいでこんなにもりもりになりました。多分これはライトピンクパンサーだと思います。
上の写真は2022年11月26日のものです。かなりもりもりになりました。まだ蕾の気配はありません。
蕾が!?
2022年12月13日によく見てみたら、ちょっと葉っぱじゃなさそうなものが中心に見えるような気がしてきました。蕾の赤ちゃんだといいなぁ。
2023年1月4日の様子。かなりふっくら蕾がふくらんできました。もう少しで咲くはずです。
あ、5号鉢では小さくなってきてバランスが悪いので7号鉢くらいの大きさの鉢に植え替えています。
冬季は蕾の膨らみも遅く、蕾を発見してから開花までけっこうかかりますね。
一応開花
2023年1月7日の夕方一応開花しました。ライトピンクで濃い色のかすりが入っています。
可愛い。初花だからか4枚花弁ですね。本来は5枚なので1枚足りませんが可愛いので良し!
翌日には5枚の花びらのやつも咲きました。濃いピンクの絞りが入っていてかわいい!
その後、
別に植えていた株も初開花しました。2023年1月11日くらいだったかな。
温暖地で早めに種まきができれば1月開花は十分に可能なようです。
茎の色で花の色が予想できるかも?
3色のピンクパンサーを育てています。
そして、高温期から種まきを始めたのでなかなか芽がでなくて、芽がでてこないプラグにまた違う種をまいたりしていました。
ということで、どの苗がどの色なのかさっぱりわからなくなってしまったのです。
一応ライトピンクが多めなはずなのですが、もう本当によくわからない。
しかし、茎の色を良く観察することで一応色の予想がつくのではないかと思っています。
茎の色がけっこうしっかり赤い→濃いピンク?
軸の色がけっこう濃い株です。
枝のさきっぽの方だけ緑ですけれど、かなりしっかり赤い軸。
多分これは濃いピンクが咲くのでは?
葉っぱの付け根にも赤みがあります。
気温の関係もあるのかもしれませんが、これくらいの小さな苗でも葉っぱの付け根がけっこう赤くなっているものがあるので、こういう苗は濃いピンクなのかなぁと思っています。
あと、葉っぱの先端もちょっと赤いです。
先端だけ、特に新芽の先端がわかりやすいのですが、赤いのです。ライトピンクパンサーっぽい苗も先端は少しだけ赤っぽいのですが、この苗はより濃い赤です。
濃いピンクっぽい苗の枝が伸びてきた
多分濃いピンクの株の成長っぷりがすごいです。
だいぶ横に這うように広がるタイプですね。
摘芯したい気持ちはとてもあるのですが、摘芯しなくても脇芽がもりもり出てきているし、多分伸びた先に蕾をつけるタイプだと思われるので切るのを我慢しています。
でもこのはみ出したところを切りたい。とても切りたい。
濃いピンクと思われていた株、枯れる
2022年12月10日の様子です。いやー、枯らしちゃいましたね。
一週間前の2022年12月3日だと、
こんな感じで、今思うとちょっと異変がはじまっているのかな? って感じですね。
ピンクパンサー、強い花だと思っていたのですが、こういうこともあるようです。私の茶色い指の効果ですかねー
12月に入って急に寒くなって弱ったところに雨が降って加湿になったのが原因ではないかと推察しています。あと風が強い日があったので長い枝が風に煽られて株元がグラグラになったのではないか。
期待していたのに!!
まだ他にポット苗ですが、濃いピンクと思われる株があるのでそっちが無事に育つことに期待したいと思います。
蕾があったのかも?
ほぼ枯れてしまっているピンクパンサーの枝、これを探っていたら蕾っぽいものがある気がして、ダメ元で切って水につけておいたところ、
シュンシュンしていた葉っぱに少し力が戻ったような?
中心に丸いものが見えますね。枯れなければ年内開花、ギリギリいけたのでしょうか?
根っこがなくなっていました
枯れたピンクパンサーの苗をひっくり返してみたところ、びっくりするくらい根っこがなかったです。ここまでなくなっているなんて驚きました。
土を探ったのですがコガネムシの幼虫はいませんでした。根腐れにしてもここまで全部根っこがなくなるものなんですね。
土に原因があるのかもしれませんが、
そのままの土にピンクパンサーの苗を再度植え付けてみました。土が原因なのだとしたらまた枯れちゃう可能性がありますが、ピンクパンサーの強さを信じたい気持ち。
2023年1月4日の様子。育ってきていますね。土が原因ではなかったということでしょう。水やりしすぎたんでしょうね。
2023年2月12日の様子です。もりもり育って花が咲いてきました。土に問題はなかったということになりますので、水をやりすぎて腐らせたのでしょうね。
しおれた枝を水に漬ける
しおれた枝を切って、
先日の枝と一緒に水につけておいたら、
復活の兆し。ピンクパンサーめっちゃ強い。
蕾っぽいものも膨らんで来たような気がするのでこのまま開花までいけないものか。
2022年12月25日の様子。これは咲く気ですよね??
2022年12月28日の様子。ピンクの色が見えてきているような気がしますね。
2022年12月30日に年内開花 濃いピンク
2022年12月30日の朝になったらこの状態で、かなりやる気を感じました。花のピンクが見えているのかと思っていたところは萼? のフチの色だったようです。
2022年12月30日に開花。年内開花してくれました。切った枝なのにすごい生命力です。
やっぱり濃いピンクの株でしたね。蕾の状態では薄いピンクかもしれないと思ったのですが、花びらが開くと鮮やかな色が現れました。
かわいいなぁ。その後も切った枝から開花しています。
植えてあった苗から開花したのは2023年1月3日です。早めに種を蒔いて株を大きくできれば暖地であれば花が少ない時期の開花を狙えます。
大阪の温かいところだともうけっこう咲いているようです。メルカリの出品画像を見ているとめっちゃ咲いていてびっくりですよ。
軸の色があまり赤くない→ライトピンクか白
軸の色があまり赤っぽくなく、緑っぽい苗が多いのです。
多分これはライトピンクか白い花が咲くのではないかと思われます。
一番下の茎だけうっすら赤いんですよね。
この苗に写真だとちょっとだけわかりやすいですね。中心の茎がうっすら赤いのです。
これくらいの赤みはあるのですが、濃いピンクの株と思われるものよりは薄い軸の色です。
挿し芽はできるけれど種まきの方が楽
育ってくると枝が奔放に伸びてくるので、適当に切って挿していました。
そうしたら、発根しているものがありました。挿し芽で増やすことはできます。
しかし時期が悪かったのか、このちょこっと発根するまでに1ヶ月以上かかりましたね。
とても強いので、挿した芽はいつまでもシャンとしているし成長します。
けれど、根っこがなかなか出ないんですよね。見た目は完全に根付いて育っている感じになるのに引っこ抜くと発根していないのでびっくりします。
11月から12月にかけてだったので気温が足らなかったのが原因な気がします。室内で管理できればもう少し早く、発根率も上がったのではないかと思われます。
しかし、挿し芽をして発根を待つより、種まきした方が楽で成長が早いですね。
切った枝が大量に出るので思わず挿してしまいましたし、多分今後も枝がもったいなくてそこら辺に挿してしまう気がしますが、おすすめはしません。
ピンクパンサーの花色について
シレネのピンクパンサーには色のバリエーションが3色ほどあります。
濃いはっきりしたピンク
一番多く出回っているのが濃いめのはっきりしたピンクです。
とても目立つピンクです。遠目にもはっきりピンク。どんな色かと問われたら、多分一番近いのは、
オキザリスの桃の輝きのピンクでしょうか。でも比べてみると、
光が当たった時の明度とか彩度がちょっと違うんですよね。
同じような時期に開花するピンクということで、
バージニアストックの咲き始めの濃いめ時のピンクにも似ているかと思ったのですが、
これは比べてみるとけっこう違います。
バージニアストックのピンクはちょっと暗い色が混じったようなピンクなんですよね。
特に光に当たっていると色の違いがわかりやすい気がします。
そして、写真では薄ピンクみたいに見えますが、シレネのピンクパンサーはけっこうはっきりした明るいピンクです。
ライトピンク、アプリコット
ライトピンクと言われているのはアプリコットと言われている色と一緒なのではないかと思っています。
優しいパステル調のピンクです。
どうもこのライトピンク、濃いピンクが絞り? かすりのように入るものもあるようです。
というか私が買ったものがそうです。花によって入り方が違いますがよく見ると濃いピンクの筋が入ります。
ライトピンクパンサーとピンクパンサーの色の違いはこんな感じです。ライトピンクパンサーに入る濃いピンクがピンクパンサーの色ですね。
ライトピンクパンサーの色味の説明も難しいのですが、うちで咲いている花で例えると、
タキイさんが出しているストックのキスミーというシリーズのチェリーという花色に似ています。
白
ピンクパンサーには白花もあるようです。
ホワイトパンサーって言えばいいんですかね?
ピンクパンサーの白の株はまだつぼみも発見できていないので開花はかなり先になりそうです。
どうも白は寒さに弱いらしいので今後の寒波によっては弱ってしまうかもと心配しています。
咲いてくれるといいなぁ。
2月9日の様子です。蕾が膨らんできました。
ピンクパンサーの開花写真
ピンクパンサーの花が咲いてきたので写真を残しておきます。
2023年1月26日 ピンクパンサー ライトピンク
2023年1月7日に一輪目が咲いた鉢。
2023年1月26日でこんな感じの開花状況。花数が増えてきて可愛くなってきています。
蕾がたくさん上がってきているので楽しみです。
ただ、上方向に伸びているので風の影響を受けやすい株立ちになっています。
この色とてもかわいいのでおすすめです。
2023年1月31日の様子 ピンクパンサー ライトピンク
1月末の姿を残しておきます。
最初の方に咲いた花がらを摘みました。1個種ができて膨らんできていたのですが、今後の体力を考えて摘み取りました。
寒い時期だからか一つの花の開花期間は1週間から2週間くらいある気がします。
開花直後は1.5センチくらいの大きさなのですが、徐々に大きくなって、大きな物は3センチくらいまで大きくなります。
2023年2月12日の様子 ピンクパンサー ライトピンク
かなり花数が増えて華やかになりました。可愛いピンクがひらひらと風に揺れて素敵。
2023年2月20日の様子 ピンクパンサー ホワイト
ピンクパンサーの白花、ホワイトパンサーが開花しました。
真っ白い花が清楚でかわいいです。隣のでかくなってきたポピーの葉っぱに埋もれつつ開花です。
ホワイトパンサーは2株しか育っていないので貴重。もう1株はかなり弱々しいです。
種をとりたいのですが、枯らさず咲かせることができるでしょうか。
2023年2月23日の様子 ピンクパンサー ライトピンク
2023年2月23日の様子です。けっこう咲いてきたのではないでしょうか。高さ幅ともに40センチオーバーです。かなり一株で大きくなりますね。
2023年3月2日の様子 ライトピンクパンサー
2023年3月2日の様子。かなり風が強くて株が偏ってしまうので朝晩鉢をくるくる回しています。
別の鉢の花が密集して咲いている所をアップで撮ってみました。
花色が薄いので写真を撮る時はちょっと暗めに写しています。
2023年3月9日のライトピンクパンサー
2023年3月9日に満開になりました。というかこれが限界だったようで
2023年3月10日 ライトピンクパンサー倒れる
風が吹いたこともあり、もう高さと重さのバランスが崩れてしまったようで、2023年3月10日には倒れるようになって、2023年3月11日にはもう引退ですかねって感じです。
2023年1月7日に一輪目が開花して3月9日が最盛期だったので、2ヶ月くらい開花を楽しめたことになります。
まだ3月なので多分、ここで一旦切り戻しをしたらもう一回楽しめると思われます。
ただ、私はこの鉢を種取り用にしようかと思っているのでこのまま枯れるのを待ってみたいと思っています。倒れるのが我慢できなくて切っちゃうかもしれませんが。
2023年3月11日 ピンクパンサーの鉢
一回枯らした鉢にもう一度ピンクパンサーを植え付けた鉢。けっこう咲いてきました。枝がよく伸びるのでスペースが必要です。
2023年3月11日 ホワイトパンサーの鉢
数少ないホワイトパンサーの鉢。こちらもけっこう咲いてきました。白なのでどんな花とも合わせやすいのが良いところなのですが、どのピンクパンサーもモリモリ育つので寄植えに向いてない気がしています。
ピンクパンサーを満開に咲かせたい!
シレネのピンクパンサーを育苗して満開に咲かせたいと思っています。
早めに種まきして大きくできればけっこう早くから咲いてくれるのではないかと思っているのですが、どうなんでしょうか?
種取りが簡単で、こぼれ種でも育って、育苗が簡単で、早めに咲いてくれるなら園芸初心者さんむけの花なのではないかと期待しているのです。
また育ってきたら追記していきますね。
種とりはけっこう簡単なので種をとってずっと育てていきたいと思っています。