園芸初心者におすすめの秋植え球根 実は普通のチューリップは初心者向けではありません

こんにちは。春に花壇を花いっぱいにしたい、そう思いませんか?

秋に春のことを思って植えるものに、球根があります。球根はある程度養分を蓄えていますので、種から育てるよりも失敗が少ないイメージがあります。

特に、秋に植える球根といえばチューリップです。

けれど、チューリップを育てるのって本当にそんなに簡単なのでしょうか?

チューリップの球根を植えたのに、生えてこなかった。生えてきたけれど花が咲かなかったという経験はありませんか?

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チューリップをプランターで育てるのは実は難易度が高かったりします。

チューリップは秋植え球根の代表です。小さい頃チューリップを植えた記憶のある方も多いと思います。園芸を始めてみようと思った時に真っ先に頭に浮かぶ植物の一つではないでしょうか。

しかし、このチューリップ。花を咲かすのは簡単そうに見えて、実は難易度が高い植物です。地植えの場合はそんなに難しくないのですが、鉢植えで育てようとすると急に難易度が跳ね上がります。

初心者向けのイメージが強いチューリップなのですが、鉢植えの場合は私は初心者向けの球根ではない、と思います。

地域によって難易度は変わります

チューリップを育てる難易度なのですが、これは地域によってかなり差があります。日本のチューリップの産地で有名なのは新潟や富山です。

そう、北の方で寒くて雪が降るようなところがチューリップを育てるのに一番適しているのです。

そういう土地柄であれば、あまり気を使うことなく育てても上手く行くのですが、暖かい地方になるに従ってチューリップ育成の難易度は上がります。

育てる期間が長い

初心者向きでない理由の一つに、チューリップは植えてから咲くまでの期間がとても長い、という点があります。

チューリップの球根がホームセンターや園芸店に出回るのは大体9月くらいです。いい球根を得るためには出てすぐに買って、涼しくなるまでは自分で保管しておくという作業が必要になります。涼しくなってきてから、10月末から11月に植え付けますが、チューリップの開花は3月から5月にかけてです。

11月に植えて3月に咲いたとしても5ヶ月あまり開花までかかることになります。

その間水をやり世話をしなければなりません。

水切れに弱い

この水やりがポイントです。チューリップは水切れに弱いのです。しかし、まだ気温が高いうちは腐りやすいという面も持っています。

適度な水遣りが必要です。地植えの場合はある程度自然にまかせることができます。ずっと雨が降らず乾燥しきっている時にだけ気をつけて水をやれば大体それでOKです。

しかし、鉢植えの場合は土の量が少ないので乾燥してしまう可能性が高くなります。かといって毎日水遣りをすればいいのかといえば、そうではなく、乾いてきたら水をやるという作業が必要です。

特に9月や10月に植えつけてしまった場合、水が多いとまだ暑い日があるので中で蒸れて腐ります。

そして、3月くらいになって葉っぱが大きくなり、蕾が出来たら細心の注意が必要です。蕾が出来てから、一度でも水切れを起こすと、その蕾はしぼんでしまって咲きません。

今までずっと楽しみに待っていたのが水の泡になります。

葉っぱが大きくなってきて、気温も上がってくると水切れしやすくなります。今までの水遣りの頻度では水が足らなくなるので注意が必要なのです。

よく、水をやり忘れないようにビオラなどと一緒に植えましょう。チューリップはビオラを突き抜けて生えてきますから大丈夫!というような育て方を見ますが、私はこれは初心者にはかえって危険だと思います。

ビオラの育成力はとてもすごく、根を張る力も強いです。そしてチューリップの蕾が出る季節というのはビオラにとっても育成にちょうどいい気候なのでもりもりと、もうそれは見事に成長します。

すると鉢の中はビオラ勢力が優勢になって、ついでに水切れがとても起こりやすくなります。ビオラは少々水切れしても水をやっておけば復活しますが、チューリップの蕾は復活しません。

初心者こそ、チューリップはチューリップ。ビオラはビオラで分けて育てるべきだと思います。

根が再生しない

チューリップの根は一度切れると再生しません。下にまっすぐ長く伸びる根を傷つけてしまうともうそのチューリップは弱ってしまいます。

なので、基本的に移植は避けた方がいいです。植える時は場所をきちんときめ、動かさないようにしなければなりません。

もしどうしても移植する時は、深く回りから掘り返し、根を傷つけないように注意が必要です。

地域によるが来年使うのが難しい

最初に書いたように、富山や新潟のような気候であれば、開花後の球根を太らせて、また次の年に開花させることは容易です。

しかし、暖地ですと球根を肥大させて次の年も開花するだけの大きさの球根にするのはかなり困難です。花後ずっとチューリップの葉を残しておかないといけないので邪魔にもなります。

開花球の見分け方としては親指と人差し指で輪を作ってそれを球根が通るかどうか、というのが簡単な目安です。暖地ですとこの基準をクリアする球根が取れることはほとんどありません。

それよりも少し小さめの球根も咲くものは咲きます。できれば鉢植えにするのではなくて地植えにした方が開花率は高いと思います。

二年目の小さめの球根を鉢に植えてもあまり成績はよくないのでもし植える場合は咲いたらラッキーくらいの気持ちで植えましょう。

咲く期間が短い上に風が強い時期にあたる

せっかく長い間お世話をして、蕾がついてからは水切れを起こさないように気をつけていても、チューリップの開花期間というのはとても短いです。

一週間から二週間くらいでしょうか。

しかも、その咲く時期が問題です。3月4月というのは、強い風が吹く時期です。チューリップは長い茎を伸ばしてその先に蕾が花開くので頭でっかちです。重心が上にあります。

つまり強い風に弱いのです。ぐにゃりと倒れてしまったり、風がなければあと一週間くらい楽しめたはずの花びらが傷ついて飛んでしまったりします。

本当に、チューリップの開花を狙ったように春の嵐というのはやってくるのです。

一つの球根から基本一つの花しか咲かない

これもつらいところです。チューリップの球根一個から咲く花は基本一つです。

基本と言ったのは、品種によってスプレー咲きという枝咲きで三つくらい咲くものもあるからです。しかしそれは例外です。

基本的に、一個の球根から一個の花です。途中で水切れさせてしまうとそのたった一つの蕾がしおれてしまい咲きません。次の蕾があればそちらに期待をかけられるのに、そういうことはないのです。

球根一個あたりの単価が高い

チューリップの球根の値段は年々上がっているように思います。

一球あたりの値段は、種類によって様々です。ただ普通にホームセンターなどで買おうと思うと一球あたり安くても30円前後ではないでしょうか。

ものすごく大量に通販などで買う場合で一球15円くらいでしょうか。

チューリップ一球からは花は一個しか咲きません。植える場合は5個とか10個とかを植えることになると思います。1個30円で10個で300円です。

名無しのビオラのお値段が1ポット68円で秋から春までずっと咲き続けることを思うと、たった一つの花を5ヶ月以上かけて待つチューリップはコスパが悪いと思うのです。

それでも魅力ある花 チューリップ

それでも、私はチューリップが好きです。球根が出回る季節になるとそわそわします。

春が来たとふっくらと開くその花が好きなのです。

一時期はいろいろな種類に手をだして、早咲きから遅咲きまで時期をずらして咲く花を楽しんでいました。

今は少し落ち着いたので、お気に入りの品種を数種類育てています。

どれだけ長くかかっても、一つしか花が咲かなくても、咲く期間がとても短くてあっという間でも、好きなんです。チューリップ。

春と言えばチューリップ!初心者には鉢とかプランターだとちょっと難しいところもありますが、地植えにできるならそんなに難しくないので植えてほしいです。

これを書いているのは、初心者向けだと思って買って植えたチューリップが咲かなくてがっかりして欲しくないからです。

花が咲かなかったのは、下手だからじゃないんです。ちょっとだけ鉢で育てるのが難しいんです。失敗してもチューリップを園芸を嫌いにはならないで欲しいのです。

よっぽどのお気に入り以外は12月に球根を買うのがおすすめ

初心者がチューリップ球根を買って植える場合におすすめなのは、12月に入って投売り価格になってきた球根を買うことです。

この品種は絶対に植えたい!という場合は出回ってすぐに買う必要がありますが、品種にこだわりがない場合は、安くなってから買って植える方が失敗が少なくなります。

その理由は、

  • もう十分寒くなっているので、暑さで腐らす心配がない。
  • 悪くて芽がでない球根はこの時期にはもうカスカスになっていて見分けがつく。
  • 安いのでたくさん買って植えることが出来るので何割か失敗してもそこそこ咲く。
  • 安いので使い捨てにすることにそこまで罪悪感がない。

というところです。最終的な投売りだと一球10円くらいまで値段は落ちます。そこまで待つといい球根はほとんどないので、ある程度で手を打って買うことになります。

個人的には原種系チューリップを猛プッシュします

安くなっている球根で狙って欲しいのが、原種系チューリップです。

チューリップの原種に近いチューリップ達は、えっ?これがチューリップ?というものもありますが、とても強いものが多いです。

例外はアルバ・コエルレア・オクラータという青いチューリップです。これは高い上に気難しいのでおすすめできません。すごく可愛いのですけれどね。

原種系チューリップであれば暖地でもある程度翌年開花する球根が取れます。原種系なだけに病気にも暑さにも強いのです。

パッケージに「植えっぱなし球根」とか「翌年も咲く」とか書かれていると思います。

中でも一番のおすすめはレディジェーンという品種です。

チューリップの中でも早めに咲く方で、とても気品のあるかわいいチューリップです。朝夕と昼間でまったく別の顔を見せるのもとても興味深いです。

球根も太りやすく、増えやすく、小指の先ほどの大きさの球根でも開花見込み球です。地植えであれば植えっぱなしで放置でも微増か現状維持が微減くらいで何年か楽しめます。

掘りあげて保存し、植え直せば年々増やしていくことも可能です。

球根自体が小さいので土の量が少なくてもそこそこ大丈夫なので鉢やプランター栽培でもいけます。地植えの方が成績はいいですが、鉢でも十分開花してくれます。

原種系以外でおすすめなのはお徳用チューリップとかの名無しです。

名前のない大量生産品というのは、大量生産に耐えるだけの強靭さがもとめられます。つまり強い品種の可能性が高いのです。

一度、これはちょっと無理だろうという状態の赤いチューリップ球根20球入りを100円で買いましたが、19個開花しました。球根は少しひからびていて、押したら柔らかく色も茶色くて、無理だよねと思いながら地植えにしたのですが、見事に咲きそろった時はびっくりしました。

名無しの大量生産品、強い!そう思いました。

逆に避けるべきなのは、高級品種です。元値がとても高くで、投売りになっていると一見お得に見えるのですが、アイスクリームなどの高級品種はとても育てにくいです。

初心者におすすめの球根 アネモネ

チューリップが大好きなので、チューリップを植えて欲しい気持ちはとてもあるのですが、私が園芸初心者の方に秋植え球根をおすすめするならアネモネです。

といいますか、チューリップとアネモネ両方とも買って植えて欲しいです。どっちかが駄目でもどっちかは咲くところまで持っていけると思うからです。

たくさん入っていて安い

アネモネのいいところはそのコスパです。

品種にもよるのですが、一般的な普及種はとても安く売っています。大体35ml入りくらいの単位で売っています。

私がいつも買うホームセンターだと298円くらいです。

そして入っている個数は大きさによって様々なのですが、

大体30個から40個くらい入っているのです。一球あたり10円を切るコスパのよさです。

アネモネも売れ残っていれば12月くらいに投売りになるのでそれを待ってもいいのですが、この安さだと売り切れる前にさくっと確保しておくのがおすすめになります。

早いものは2月くらいから咲く

アネモネは開花が早いです。季節を勘違いしたものは12月から咲き始めることもあります。平均して2月くらいには蕾が上がってきます。

2月という花の少ない時期に膨らんでくる蕾をみて楽しむことができるのでとてもお得な気持ちになります。

3月終わりくらいから4月が花の最盛期ですね。とてもよく咲きます。

そして、5月くらいまでは咲き続けるので長く楽しむことができます。

一つの球根から花がいくつもあがる

そして花は一つきりではなく次々と咲きます。ここがチューリップと違うところです。一つの花で終わりではないのです。

少し水切れさせても蕾がしぼむこともありません。強いです。次々に蕾があがってきます。一株でたくさん花が咲きます。

写真映りがとてもよい

チューリップもとても写真写りのいい花なのです。しかしアネモネの写真映りの良さはすごいです。

被写体としてとても優れていると思います。花びらの感じといい、めしべおしべの質感といい、とても写真にむいています。

写真を撮ると、えっ?こんな綺麗な花でしたっけ?と思います。

多分アネモネとお見合いをしたら、ちょっと写真詐欺だ!って思うくらい写真写りがいいです。

もともとの花も可愛くて綺麗なんですが、写真に撮るとそれがグレードアップする気がします。

来年も利用できることもある

アネモネの球根はうまくすれば来年も利用することができます。ただちょっと保存が難しいんですよね。

下手に保存しようとするよりはそのまま土に球根を混ぜたまま再利用する方がおすすめです。

アネモネを植えた土のあたりから次の年、見覚えのある葉っぱが出来きたら救出して別に植えるというのが一番手間なく、ある程度成功しやすいです。

マイナスポイント 吸水が難しい

アネモネのマイナスポイントはただ一つです。

買ってきた球根を発芽させるのにちょっとしたコツがいる、ということなのです。

買ってきて、そのまま土に植えて水をたっぷりやると、かなりの確率で失敗します。

問題なのは、このアネモネの球根がカッラカラに乾ききっていることなのです。ものすごく乾いているので、急に水をあげると、水を吸い込みすぎてぱんぱんに膨らんで限界を超してしまって腐ります。

少しずつ、ほんの少しずつ水を与えて目覚めさせることが必要なのです。

面倒なのですが、そのまま土に埋めるのではなく、吸水作業をしてください。

説明を見ると、川砂とかミズゴケとかバーミキュライトを使えってなっていますが、買ってくるのも面倒です。

用意するものは白トレーとキッチンペーパーとティッシュです。

白トレーの上にティシュを適当に丸めてそこに霧吹きで水をかけて、ちょっと湿った状態にします。キッチンペーパーを乗せてその上に球根を並べます。上にもキッチンペーパーを乗せて上からほんの少しだけ霧吹きをします。しめったかも!?ってくらいでかまいません。

ちょっとしめってるかも!?っていう状態を維持して球根が丸くなるまでお世話してから植える。

これだけで発芽率がだいぶ違ってきます。発芽さえしてしまえばアネモネはかなり強い性質なので育てやすいと思います。

私は確実に発芽させたいので、吸水をした後、根っこが出てくるまで白トレーで管理しています。最初の吸水だけゆっくりさせる必要があるのですが、一度丸っこくなったら、ティッシュとキッチンペーパーは濡れ濡れの状態にしてしまって大丈夫です。そのまま管理していると根っことか芽が出てきます。

根っこが生えてきたら植えつけです。アネモネの球根は上下がわかりにくいです。一応尖ったほうが下です。けれど見分けにくいものも多いです。

なので根が出るまでトレーに乗せて管理しておけば間違うことはありません。

ちょっと手間はかかるのですが、この最初の難関だけ乗り越えることが出来れば本当にいいお花なんです、アネモネって。

もしも興味をもたれたら、育ててみてくださいね。

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