こんにちは。クレマチスは好きですか?
私は大好きです!
クレマチスには種類がたくさんあって、色も形もさまざまです。あまりにも色形が違いすぎて、えっ!? これって同じクレマチスなの? と思うことがあります。
そんなクレマチスの中でテキセンシス系と呼ばれる系統があります。
このテキセンシス系の名前の覚え方は「敵戦死す」と覚えましょう。普通に変換しようとしたら出てきました。勇ましい名前ですね。カタカナ名前に弱いのですが、漢字変換した途端に覚えやすくなる気がします。
このテキセンシス系のクレマチスは赤系統でチューリップ咲きといわれるチューリップに似た形で咲くイメージです。
その中でもよく似ているプリンセスダイアナとダッチェスオブアルバニーについて、似ているけれど違う点を、育ててみて感じたことなどを交えつつ書いていきたいと思います。
クレマチス プリンセス・ダイアナについて
テキセンシス系の中でも知名度、人気共に第一位だと思われるのが、プリンセスダイアナと呼ばれる品種です。
濃いピンク色の花でとても可愛いです。名前は、故ダイアナ元英皇太子妃に由来しています。とても気品のある可愛い花です。
ついでに今はケイト妃に由来した、
プリンセス・ケイトという品種もあったりします。
もっとついでに言えば、チャールズ皇太子もクレマチスにはいます。プリンスチャールズという薄青の品種です。
クレマチスにはイギリス皇室の名前をつけたいっていう人が多いのでしょうか?
クレマチス プリンセス・ダイアナはクレマチスを調べていると必ずといっていいほど出てくる代表的な品種です。
私も、クレマチスにはまった時にとても可愛い花だなと思ってチェックを入れていました。
とても欲しくて、欲しいなー欲しいなーと思っていたのですが、田舎のホームセンターにはなかなか苗が入荷することはなくて少しあきらめ気味でした。
そのプリンセスダイアナをひょいっと見つけてしまったのが2017年の5月のことでした。
かなりぼろぼろの状態でしたが、クレマチスは根がしっかりしていれば再生は容易だと思ってつれて帰ってきました。
植え替えて、誘引して養生させていたら、思いかけず蕾がつきました。株のためには咲かせるべきではないのかと悩んだのですが、すごく可愛い花をみたいとそのまま育てています。
クレマチス ダッチェス・オブ・アルバニーについて
ダイアナを連れて帰る前から、うちにはテキセンシス系のクレマチスがいました。
それがダッチェスオブアルバニーというクレマチスです。
このクレマチスは、楽天市場のおぎはら植物園というところで買いました。
楽天市場 おぎはら植物園 クレマチス販売ページ
たくさんの種類をお手ごろ価格で扱ってくださっているので見るだけでも楽しいです。
そこでいくつかのクレマチスを購入した時に一緒に買ったのです。その時にプリンセスダイアナも候補に入っていたのですが、ダイアナがあまりにも有名なせいで、少しあまのじゃくの気がある私は、ダイアナではなく、このダッチェスオブアルバニーを選んだのです。
ダイアナとは、同じテキセンシス系統で写真で見る限り花もよく似ています。まあ同じようなものだろう! と思って買いました。
ダイアナを新たに買って、咲いた花を見比べてみるとやっぱりよく似ています。そっくりです。でもよく見ると違っています。そっくりだけど違うなーというのがこの二種類のクレマチスを育ててみた感想です。
ダイアナとダッチェスオブアルバニーの違いについて
私が育ててみて感じた違いについて書いていきたいと思います。
ダイアナはまだ一年目なので、もう少し育ててみるとまた違った感想になるかもしれませんが現時点での覚書です。
咲くまでにかかるつるの長さ
まず、この違いにびっくりしました。
ダッチェスオブアルバニーを何年か育てているのですが、このクレマチスはめちゃくちゃ伸びます。とても伸びて、伸びて伸びた先に花をつけます。
私は鉢植えで育てているせいで、その旺盛な勢いをうまく生かしきれず、花数がかなり少ない状態で何年も過ごしてしまいました。
ダッチェスオブアルバニーを育てるのなら日当たりがよく長く長く伸びることができるスペース確保が重要です。感覚ですが、3mは伸びないと花が咲かないイメージです。
それに対して、プリンセスダイアナは1mくらいのつるで咲きました。正直えっ!? と驚きました。こんな短くても咲けるの!? とびっくりです。
まだ株が充実してないせいかもしれませんが、つるが短くても咲くことが本当に驚きでした。
ダッチェスオブアルバニーが1mで咲くことは今までありませんし多分これからもない気がします。
蕾の時の色の濃さ、花色の違い
同じような蕾をつけるのですが、ダイアナの方が花色が濃いのですね。
上がダイアナです。
下がダッチェスオブアルバニーです。
ちょっとわかりにくいですかね。
えっと、開く直前のやつだと、
上がプリンセスダイアナで、
下がダッチェスオブアルバニーです。
花弁の外側の色が、明らかにダッチェスオブアルバニーの方が薄いのです。
花の中心のふさふさの部分の違い、花の開き方。
開いた時の花の色はよく似ています。花色は咲いてからの時間によっても移り変わるので、ほとんど違いを感じ取るのは難しいです。
上がプリンセスダイアナで
下がダッチェスオブアルバニーです。
ねっ、花びらの色については本当にそっくりだと思います。
あえて見分け方を考えてみるならば、中心のふさふさとした部分ではないかと思います。
この中心のめしべ? おしべ? の部分がプリンセスダイアナは白くてふさふさしてよくわかるのです。
しかしダッチェスオブアルバニーの方はあまりふさふさしていなくて存在感が薄いです。
また、咲き進んだ時に、花の開き方に違いがあるように思います。
どちらも日がたつにつれてどんどん開いてくるのですが、ダイアナの方が大胆に開きます。
ダッチェスオブアルバニーの方は開き方がつつましやかなように思います。
ダイアナは散る直前になるとほぼ十文字にあけっぴろげに花びらを開きます。中心の白いけばけばもとても目立つようになります。
対して、ダッチェスオブアルバニーの方は咲き進んでもあまり広がりません。中心のけばけばもそう目立つことはありません。
花びらの数が6枚のものと4枚のもの。
花びらの数についても違いが見られるように思います。
ダイアナもダッチェスオブアルバニーも基本は4枚の花びらの花を咲かせるのだと思われます。
しかし、ダッチェスオブアルバニーには6枚の花弁のものが割りと頻繁に咲きます。
うちのダイアナがまだ株が充実してないから4枚のものしか出ないのかと思ったのですが、クレマチスダイアナで画像検索してみても、ほとんど4枚のものしか見当たりません。
対して、ダッチェスオブアルバニーで検索すると5枚や6枚の花びらのものが多く見られます。
ということで、多分なのですが、プリンセスダイアナは基本花びらが4枚でたまに増えるものがあり、ダッチェスオブアルバニーは花びらが4枚のものと5枚以上のものが半々か6対4くらいの割合で咲くのではないでしょうか。
花つきの良さ。
これは同条件で育ててみないと正確にはわからない部分です。
けれど、好条件で育てた場合、ダイアナよりダッチェスオブアルバニーの方が花付きはよいのではないかと思います。
ダッチェスオブアルバニーの方がつるを伸ばす勢いが強いのでそれだけ光合成をする葉っぱが多く、力があるせいではないでしょうか。
ただ、条件が悪いとダッチェスオブアルバニーが花をつける3mくらいまでつるを伸ばすことができないので花がつかないという可能性があります。
その場合、短いつるでもある程度咲くダイアナの方が花付きは良く感じられると思います。
簡単にダイアナとダッチェスオブアルバニーの違いをまとめてみます。
いままでの違いをまとめると、
つるが短めでもある程度咲いて、蕾の色が濃くて、咲いたときの中心に白いぼんぼりが見えて4枚の花びらの花が多く、咲き終わりは花びらがガバっと開くのがダイアナ。
つるが勢いよく3m以上伸びた先に花をつけ、蕾の色は薄く、咲いたときの中心のふさふさが見えにくくて全体的にピンクっぽく見えて、5枚とか6枚の花弁の花もたくさん咲いて、咲き終わりでもそこまで花びらが開かないのがダッチェスオブアルバニー。
ではないかと思います。
似ている花なので、どちらを買おうか迷っている方は、
鉢植えで育てる場合で、あまりつるを伸ばすスペースがない場合はダイアナの方がおすすめではないかと思います。
つるを思い切り伸ばせる場所があるならダッチェスオブアルバニーの方がもりもりして花も多く、花びらが多いものも咲くので華やかでしょう。
あ、あと、咲く時期はダイアナの方が早いように思いました。これは環境もあるのでちょっと自信がありません。どちらもテキセンシス系で一番花が終われば強剪定すれば繰り返し咲く花期が長い花なので、あまり咲く時期にはこだわらなくてもよいような気がします。
どちらも花を摘んでいるだけでも脇からまた咲いてくれます。
夏の暑い時期、他の花が少なくなる季節でも元気に可愛い花を咲かせてくれているのでとても大好きな花です。
どちらも可愛いので育ててみてください。
強剪定できるので、初めて育てるクレマチスとしてもおすすめできます。
テキセンシス系は良く茂るので風通しがどうしても悪くなり、うどんこ病に少しなりやすい気がするので、一応初心者にはジャックマニー系を推しているのですが、自分が気に入ったものを育てるのが一番だと思います。