こんにちは。夏の花壇に何を植えようか悩んではいませんか?
育てるのがとても簡単で夏の暑さに強くて、
そして、
増やせる花があるのです。
その名前はポーチュラカといいます。
夏花壇にとてもおすすめなので買ってください。そして増やしてください。もりもりになります。
園芸初心者に激しくおすすめする夏の花はポーチュラカです。
5月過ぎくらいになるとそろそろビオラ、パンジーが終わりを迎え、夏に向けて次にどの苗を買おうか考える時期だと思います。
夏に植える花で、園芸初心者の方におすすめする花はポーチュラカです。どうしてこの花をおすすめするのか説明してみたいと思います。
その1、多肉質なので水切れに強い。
多肉質の葉っぱを持っていて、とても水切れに強いです。夏の花壇の問題はどうしても水が切れてしまうことです。ふにゃんとなってしまった苗を見るのは切ないものです。
しかし、このポーチュラカはとてもとても強いの多少水切れを起こしても水をやれば復活します。
どちらかというと多湿の方が苦手なんだと思います。多湿で気温が低いと元気がないです。
水はけのよい土で気温が高ければいつでもごきげんなのがこのポーチュラカです。
その2、暑さに強い。
とても高温なのが大好きな花です。夏の暑い時こそこの花の本領発揮と言えます。
夏の暑いさなかというのは、いくら夏向きの花でも少し弱ったり、花つきが悪くなったりすることがありますが、このポーチュラカは暑ければあついほど元気な気がします。
反面寒さには弱いので気温が下がって霜が降りたら一発で終了します。
その3、とても強くて簡単に増やせる。
気温があれば、本当に強靭な花です。
とにかく強い花なので伸びてきた枝をちぎって挿しておけばどんどん増えます。
夏の暑い時期であれば挿す必要もないくらいです。剪定した枝を捨てた場所で勝手に根が生えて増えていたというくらい強いです。
この簡単に増やせるという時期は基本的には温度があがってきてから、です。
今の時期、苗の出始めの5月くらいだと増やせる確率がちょっと下がり、発根までに時間がかかります。
そうですね、暑い時期だとほぼ100パーセント増やせるのが今の時期だと80%くらいに下がる体感でしょうか。
その4、花柄摘みをしなくていい。
ポーチュラカの花は一日花です。開いた花は次の日にはしぼんでしまいます。そしてぽろりと落ちます。
基本的にポーチュラカは種をつけないので、花柄摘みは必要ありません。
花を育てていて、面倒なのがこのしぼんだ花を摘む花柄摘みという作業なのですが、ポーチュラカに関してはしなくていいのです。
圧倒的に楽です。
それでいてポーチュラカは花がたくさん咲きます。咲く期間も長く、初夏から晩秋までじっくり楽しむことができます。
その5、色がいろいろある。
ポーチュラカには色がいろいろあります。
代表的なところで、黄色、赤、オレンジ、ピンク、白といったところでしょうか。
二色が混ざったものもあります。
変り種としては、葉っぱに斑が入ったものもあります。マジカルキューティっていう品種です。
葉っぱに白とピンクが混ざるので、葉っぱだけの状態でもすごく華やかで綺麗です。
花の大きいものや、八重咲きのものもあります。
自分の好きな色形を選べるというのが楽しいですね。
単色でまとめて目立つ花壇にするのもいいですし、混色にして華やかな花壇にするのも楽しいです。
その6、とても強いので土を選ばない。
ポーチュラカはとても強い植物なので、使い古しの土に植えても問題ありません。
園芸をしているとどう土を使いまわすかについて頭を悩ませることになるのですが、ポーチュラカの場合あまり考えずに、前ビオラが植えてあった鉢に植えてしまってもほぼ問題なく育ちます。
繊細な花だとやはり新しい土を使わないと上手に育たないのに比べると、ポーチュラカのような強靭な花はとてもやりやすいです。
とても乱暴なやり方ですが、今ビオラが植わっている鉢のビオラ地上部分を切り取って燃えるゴミに出し、残った鉢をひっくり返して根っこを大まかにとって、その根っこを鉢の下に入れて、土を鉢に戻して植えつけても問題がないことが多いくらい丈夫です。
土の付いた根っこは燃えるゴミとして回収してくれないので、このやり方ができると本当に楽です。
できれば水はけがいい土がいいのですが、日当たりさえよければ、ポーチュラカはほとんど土を選ばず育ちます。強いです。おすすめです。
ポーチュラカを育てる時に気をつけるポイント。
そんな強いポーチュラカですが、育てる時にいくつか気をつけるポイントがあります。
気をつけるポイントその1 水をやりすぎない。
ポーチュラカは多肉質なので自分に水を蓄えておいてくれます。
水遣りはやりすぎると根ぐされが起きるので控えめくらいでいいと思います。
乾ききって、へたってきてからの水遣りで十分です。
気をつけるポイントその2 日当たりだけは確保する。
ポーチュラカはとてもお日様が好きです。といいますか、日が当たらないと極端に花つきが悪くなります。
何よりも日当たりが大切です。直射日光の下に放り出して下さい。
日当たりが良ければ大抵のことは気にせずに育ちます。
気をつけるポイントその3 気温が低いのが苦手です。
苦手というか寒くなると枯れます。霜が降りるくらいまで弱りながらもしぶとく生きぬいたりしますが、霜が降りると一発で溶けます。
温度が30度くらいあるのが多分大好きなんだと思います。
10度台だとあまり元気はないです。
まあ、秋まで十分楽しんだらさくっと次の花に植え替えると思うのでそこまでこの寒さに弱いという弱点は気にする必要はありません。
気をつけるポイントその4 あまり伸びてきたら刈り込む。
ポーチュラカはけっこう伸びます。伸び伸びします。あまりに伸びてくると株元に花がなくなり不恰好になるので、適度に刈り込みましょう。
刈った枝はそこら辺に挿しておけばまた根付いて楽しめます。そこらへんに捨てておくとそこで根付いていたりします。
切り取った枝をそのままにしておいても蕾は咲きます。強い植物です。
刈り込んだ後に少し肥料をやるといいと思います。基本的にはIB化成と呼ばれる、直径1センチくらいの白い丸い玉になった肥料をホームセンターで買ってきてぱらぱらとまくのがおすすめです。
ゆっくり水遣りの時に溶けて効くタイプなので、濃度を間違えたりすることなく、ゆっくり長時間効果があります。
ポーチュラカの増やし方。基本的には切って挿しておくだけでOK。
ポーチュラカの増やし方についてちょっと書いておきます。
基本的には枝を切って土に挿しておけば、そのうちに根が出てきます。気温が高ければ高いほど失敗は少ないです。
苗が出始めのころはまだ気温が低いので失敗して少し腐らせてしまったり、根が出るまで遅かったりします。
けれど、この出始めのころに苗をゲットして増やしておくと、一株買っただけで庭中ポーチュラカだらけにすることができるのでおすすめです。
まず、ポーチュラカの苗を買ってきます。
5月の連休くらいになるとポーチュラカの苗がお店に並び始めます。
できるだけ太い枝が伸びに伸びたものを買ってきましょう。
色について、基本的には、黄色、赤、オレンジ、ピンク、白があると書きました。
この中で一番弱いのは白だと思います。白を買うならもう少し後、気温がもう少し上がってからをおすすめします。
とりあえず、私はピンクの株を選んできました。
苗を買うときは葉っぱばかりで花がない状態で買うことになることが多いのです。このラベル表示を頼りに買うことになるのですが、たまにラベルが間違っていたりします。
まあ、そういうこともありますよね。
ただ、白だけは葉っぱの色が他と違って少し薄いので株を見ただけで白だなと見分けることができます。
あとポーチュラカは枝変わりと言って、一つの株から二色くらいの色が咲くことがよくあります。
黄色が基本なのでしょうか? ピンクや赤やオレンジから黄色が咲くことが多いですが、ピンクから赤が出たり、オレンジから赤が出たりすることもあります。
白から何か他の色が出るのは見たことがありません。けれど他の色からは他の色が出ます。
面白いですよね。そういう株に当たったら、ラッキーだと思いましょう。色が変わっている枝を挿せば、一株で二色のポーチュラカを増やせます。
枝を刈り込みます。思い切ってきってしまいます。
刈ってきた株の枝を切ります。かなり切ります。
ここまで切っても復活してくれるので心配はいらないのですが、最初は心配だと思うので、ほどほどに切るのがいいと思います。
正直なところちょっと切りすぎたかな、と思っています。
切り取った枝を、小分けにする。
切り取った長い枝を、小分けにしていきます。
大切なことは節を一つはつけることです。節から芽がふいてくるので一節は入れてください。
最初はここまでばらばらにせずに、もうちょっと長めに切った方がいいと思われます。
挿す場所を準備する。
土に挿せばいいので、場所はどこでもいいと言えばいいのです。ポットに土を入れてそこに挿すとか鉢に直接挿すとかでもいいと思います。
私は一度にたくさん挿したいのでプラグトレーというのを使っています。
こういうやつなんですが、見たことはありますでしょうか?
ホームセンターで種まき用品、黒のポリポットが売っているあたりにあると思います。
私が使っているのは288穴というタイプのセルトレーを24穴分に切り取ったものです。
1枚100円くらいで売ってました。固いので切り分けるのがちょっと大変ですが、一度作ってしまえば繰り返し使えるので便利です。
種まきや、このポーチュラカを挿して増やすのに便利なのです。
このセルトレーに種まき用の土を入れて水をやって十分に湿らせておきます。
ポーチュラカごときに種まき用の高い土を使うのはな、と思う時はそこらへんの鉢の土を入れたりもします。ただ、セルトレーの穴が小さいのであまり荒い土は入りにくいです。なので種まき土を使うことが多いです。
二番目に使うことが多いのが、ダイソーなどの100均で売られている「水で増える土」というやつです。椰子の実の繊維でできているやつですね。
ブロックタイプのものと、円形で小分けになっているものが売っていて、私がよく種まきなどに使うのは円形の小分けになっている方です。
無菌状態で水はけ水もちはよいので発芽までは便利です。栄養分がないので発芽した後の管理にちょっとコツがいるのですが、ポーチュラカを挿す場合は気にする必要はありません。
小分けにした枝をひたすら挿します。
1穴に1本ずつ挿していきます。
プスプスと挿していきます。別に1穴に1枝じゃなくて1穴に2枝挿してもいいです。
枝があるだけ挿しましょう。この作業が地味に楽しいです。
全部挿せたら完成です。
24穴全部埋めてしまいたかったので、買ってきたポーチュラカがほぼ坊主になってしまったわけですね。
ここまで刈り込まず半分くらい、12本くらいの枝を取るだけにしておけばよかったかな、と思わなくもないです。
まあでも完成したセルトレーを見ると達成感があります。
後はこれをできるだけ動かさないようにして、暖かいところで管理します。
あまり動かしたくないので、水は上からじゃなくて下からやります。お肉とかの白トレーを下に敷いてそこに水を入れる、底面給水という方法です。
今の時期なら2週間くらいでしょうか。それくらい経つと根が伸びてきます。
そしたらポットに植え替えてもうちょっと大きくしてから植えるか、もうそのまま鉢に植えるかします。
そのころになると、買ってきた大本のポーチュラカも復活していると思うので、刈り込んでまた挿します。
繰り返していると、すごい勢いでポーチュラカが増えるのであっちにもこっちにも植えることができます。
楽しいですよ!是非増やしてみてください。
追記 10日くらいで根が出てきてました。
ポーチュラカを切って挿して10日くらいでしょうか。
ふと見ると、きちんと挿せていなかったのか宙に浮いている子がいました。
よく見ると、
発根しています。
宙に浮いてる状態でこれなので、他のちゃんと土にささっているものはもうちょっときちんと根が出ているものと思われます。
今のところ引っ張っても取れないようになったのが多いのでかなりの確率で挿し木には成功しているようです。まだ根が出ていないものもありますが、腐ったりしているわけではないのでそのうち出てくると思います。
もう少ししたらポットに植えるか、鉢にそのまま植えるか考えないといけません。
気温がぐんぐん上がった日があったのが多分よかったのでしょう。
これからも沢山ポーチュラカを増やして家の庭をポーチュラカだらけにする予定です。
刈り込まれた買ってきたポットもここまで復活しました。
ポーチュラカ強い!
さらに追記、植え替えました。
3週間目くらいでしょうか。そろそろ植え替えしてあげないとなぁと思いつつ、放置していたのですが、なんとか植え替えをやりました。
3週間もたつともりもりしてきます。
プラグの底から根っこが見えているくらいになっています。成功率は100%でした。全部根付いています。
プラグから抜くのには、ピンセットがあるとやりやすいです。
もう少し根が回っていれば、ポーチュラカを持ってスポンと引っこ抜くこともできます。
これだけ根が回っていれば植え替えても大丈夫です!
とりあえず、そのまま鉢に植えつけるのを3つ作って、残りは黒ポットに植え替えました。
もう少し大きくしてからまたどこに植えるか考えたいと思います。
一つのポット苗から24個の挿し苗が取れました。すごい増殖率です。
親株も入れると25個のポーチュラカです。
まだまだ挿していけばどんどん増やすことができます。いっぱい増やせば惜しみなく植えられるので楽しいのです。
ポーチュラカは強いので大抵どんな場所でも育ちますが、葉っぱの色が悪いなとか、花つきが悪くなったなと思った時には肥料を少しあげてください。
おすすめはIB肥料という白くて丸い粒のやつです。
こういうやつです。ホームセンターにいけば売っていると思います。少し肥料をあげると元気さが違ってくるのでおすすめです。
秋から春にかけて(春がメインですが)咲く花でおすすめなのは、
クリサンセマムという花なので、ポーチュラカが枯れるころに思い出してあげてください。こちらの花もとても育てやすい強い花です。