映画「パラサイト 半地下の家族」を見てきたので感想メモを書いておきます。
想像以上に重たい映画で、見た後に消化不良を起こしました。
なんだかずっとこの映画のことが頭の隅にあって考えてしまう感じ。
怒涛の展開に後半はずっとビクビクしていました。
スッキリ爽快になる映画ではありませんが、見てよかったと思う映画です。
ほとんど何も事前情報がない状態で見に行きました。
できれば見る前に少しだけ事前情報があるとより良かったかなって思いました。
台湾カステラは日本で言うタピオカみたいなブームだとか、半地下の家でトイレが上にあるのは多分水圧の関係とかそのあたりの知識ですね。
見終わった後にポスターをよく見ると、映画の中で印象的だったものが散りばめられていて面白いです。
映画「パラサイト 半地下の家族」の感想 覚書
忘れてしまう前に、映画「パラサイト 半地下の家族」を見て思ったことをメモ書きしておきます。
総括 ホラーだとは思ってなかった
なんだかこんなホラーだなんて聞いてないよという気持ち。
なんとなくコメディチックなものを想像していたのだけれど後半どんどん怖くなっていってびっくりです。
見てよかった映画だし面白かったのだけど重い。
こんな重いと思っていなかったので不意打ちをくらった感じ。後からじわじわ効いてきます。いつも頭の片隅にこの映画があってぼんやりと考えてしまう感じ。
影響力がすごいです。
演技うまいね
半地下のお父さんの演技がとてもよかった。感情の揺れがよくわかった。
飛び抜けて良いなって思ったのが半地下お父さんだけど、息子も娘もとてもよかった。
見ていて安心できるし、世界に入り込める演技でした。
息子がもっと美形なら説得力があったのに
半地下息子の容姿がもうちょっとわかりやすく美形なら納得がいったのだけどなんだか自分の美意識からいくと格好良いわけではなかったので裕福な家の娘とすぐに恋仲になったのが納得行かない、と思ってしまいました。
親からの信頼は受けやすそうな顔だったのですが、娘受けはそこまでよくないのでは?って思ったのですがもしかしてあの系統の顔が韓国ではかっこいいのでしょうか?
そして家庭教師の職を紹介してくれた友人とも良い仲だったっぽいので、この娘は誰でもいいのか?
前家庭教師の彼はけっこう格好良かったので娘と良い仲になるのは納得でした。後半全然でてこなかったけど。名前だけ出てきてましたね。
家庭教師一日目の演説も別に心に響く内容ではなかったので採用理由がよくわからなかった。勢いは大切だけどね。
薔薇のような美人?
同じく半地下娘も薔薇のような美人と言われてもちょっと違うような。可愛いとは思うんだけど。いや半地下娘すごく好きです。
だから彼女には幸せになってほしかった。なんなら金持ち旦那を誘惑していい位置におさまってほしかった。
車の中でパンツを脱ぎだした時は夫婦の間に不和を起こさせるのが目的なのかと思ったのだけど運転手狙いでしたね。
ドキドキするの苦手
いつバレるかっていうドキドキが苦手なのと物を壊す描写が苦手なので見ていてそこがちょい辛かった。
いや、あれ掃除間に合わないでしょう?
掃除が苦手は私は元家政婦が来る前にガッチャンした時点で「誰が片付けるのー!?」ってなりました。
お酒だと匂いもすごいと思います。
料理も時間的に厳しくない? そこは前の家政婦に手伝わせてお得意料理を作るのかと思ったら違いましたね。あんな急いで作ったのにそれなりに美味しいなんてあのインスタン麺がすごく気になります。お腹減った。
後半ホラー・サスペンス
元家政婦がピンポンを押したあたりからトーンがガラッと変わってホラーになってきてからが見るのがけっこう辛かった。
いやいやいや、濡れ鼠で深夜にやってきて忘れ物を取りにって怖い。
どうして入れたの?
あそこからの怒涛の展開にびっくりしました。
そんなことある!?
いやーすごい。ここで終わるのかって思ったところからまだまだ展開していく。
後半の疾走感がすごかったです。
全然イメージしてなかった世界でした。ただちょっとホラーサスペンススプラッタ感が強すぎてびっくりでした。
その他 いろいろ雑感
モールス信号のお手紙は長すぎてびっくり、いやあの長さのモールス信号を毎晩打っていたらいくらなんでも電球がおかしいってなって調べるでしょう。
それは完地下男がおでこで社長の帰宅に合わせて電気ついていたのもなんですけど。
匂いについて言及されている時の半地下父の様子が心に痛い。本当につらい。
しかし匂いに敏感になっている人がいるところに洪水で汚水まみれになった後に行くって自殺行為では?お風呂入れないよね。
普通の鼻の人でもすぐに匂いがおかしいと思われるのではないかと思われます。
トイレに座ってタバコを吸う半地下娘がすごく絵になっていた。
服もどうやって入手したのか。あの救援物資の服の山に金持ちの家に来ていけるちゃんとした服があったとは思えないしあってもシワだらけで匂いもついていたのではないだろうか。
カステラ屋は今の日本で言うタピオカ屋みたいなものなのか。半地下父も完地下夫も台湾カステラ屋で失敗してましたね。
半地下父は消えたと思いきや地下に隠れていたわけですが、そんな血まみれの手で地下室のドアを開けたらとても痕跡が残ると思います。
そして協力者もいないのに人一人分の食料が消えたらバレると思うんですよね。そこら辺はちょっとファンタジー。
ハッピーエンドで終わるのかと思いきや妄想だったのが良い。あそこでハピエンにされたら「どうやってその金を稼いだんだー!あと父にどうやって連絡取ってその計画を伝えてるのー」って叫ぶところでした。
映画「パラサイト 半地下の家族」見る価値あり!
映画「パラサイト 半地下の家族」良い映画でした。
見てよかった。でもすっごく重たかった。
なんだろう。映画に爽快感を求めている人にはおすすめできません。でも映画好きなら見ておいて良いと思います。
なんだろうこの頭にずっと居残る感じ。すごくいろいろ考えてしまう。良い映画でした。