こんにちは。
2024年4月5日に金曜ロードショーでやっていた「すずめの戸締まり」を見たので感想を書いておきます。
映画感想って書いておくと未来の自分が喜ぶので覚書です。
ネタバレもりもりでつっこみますので見てない人はここでお帰りください。
ダイジンが切ない
私が感情移入してしまったのはダイジンで、あんな切ないことがあるかと思いました。
だって、要石としてずっとずっとお役目を果たしてきて、それを不意に開放されて、うちの子になる?って言われたからすずめの子になりたかっただけなんですよ。
しおしおしていたのがぶわって可愛くなって、
好きじゃなかったってまたしおしおになって、
ありがとうって言われたら可愛くなるんですよ。
そして、また要石としてずっとずっとミミズを封じることになるのですか?
あんなことになるのなら夢を見せなければ良かったのに。
おじいちゃんとサダイジン
黒いねこちゃんなサダイジンも謎が多いキャラでした。
てか、おじいちゃんとサダイジンの関係がちょっと気になる。
お久しぶりでございます。
みたいなことを言ってましたよね。
あと、おじいちゃんがすずめに「刺したのか」とか言ってた気がするので、あれは自分が刺したことがあるのかなって気がします。
人が要石になることも知っていたあたり、あれはおじいちゃんの実体験でサダイジンを刺したりしたのでしょうか。顔の傷とかすごかったですし。
要石が人が転じて神っぽくなったものなら、ダイジンも元は人だったのでしょうか。
セイタカアワダチソウの背が低い
けっこうリアルな花の描写があったので花が出てくるたびに見つめていました。
セイタカアワダチソウの背が低いのがちょっと気にかかりました。
確かに昔と違って背が低くなっているのですけれど、それにしても低すぎでは?
小さいすずめより背が低いくらいでしたよね。もうちょっと背が高くないと名前が泣くぞって思ってしまいました。
ルピナスや白詰草、エノコログサも入り混じっていて、さすが時間のない常世って設定ですねぇってなりました。
すずめの家にあったのはリンドウかしら。
道に彼岸花が咲いているシーンもありましたね。
モンキチョウがちらほら印象的に飛んでいた記憶。
植物描写はとても頑張ってくれていたように思います。
芹澤さんがいい人すぎる
いきなり出てきたチャラい売れてないホストみたいな椅子の友人は一体なんなんですかね。
あんな人いる?
昨日ちょい会っただけのあやしい女の子とその保護者を乗せて片道7時間ドライブってそんなことしてくれる人いる?
闇深い家族なのに付き合いが良すぎる。
椅子への情が重すぎじゃないですか?
そりゃ教師に向いているでしょうけれど、あんな男が教師だったら生徒の癖が歪む気がします。
後半に出てきてすべてをかっさらっていった男、芹澤。
いい男だった。
いい声の椅子
そうたさんはけっこう初期に椅子になっちゃうので、椅子からいい声がするのがなんかこう、面白かったですね。
椅子が走ったらそりゃあバズっちゃいますよ。その危険性がわからないのか?
三本足の椅子でバランスが悪そうなので、すずめが踏み台にした時とか危ないなぁという目で見てしまいました。
いい声の椅子で、寝相が悪くて、寝起きも悪くて、馴染んできたら動きはけっこう俊敏。
ただ、目覚めがどんどん遅くなることにちょっと不穏な空気を感じていたらやっぱり。
無理って言っていたのは何だったのか
なんだかんだあってダイジンが最後要石に戻ってミミズを封印してくれたわけですが、あれどうして要石に戻れたのかがちょっと謎。
だって途中で要石としての役割を果たすのはもう自分には「無理!」って言ってましたよね。
その役目はもうそうたに移しちゃったから。
ダイジンは神の一種だと思われるので嘘はつかない、つけないのだと思うのですよ。
要石となるには、引き継ぎみたいなやつがあるのではないかと思うのですが、ダイジンがそうたさんにそれを引き継いでしまっていて、取り返すことができないから「無理」なんだと思うのです。
なのにあっさり要石に戻っていたのが解せない。
でも引き継ぎがないと要石になれないとなると、不慮の事故で消えてしまったりした場合に打つ手がなくなるので、なんか方法があるんでしょうね。要石になる要件が。
自分の意思が必要とすると、そうたさんが要石になれた意味がわからないんですよ。
つか、なりたい! って思っただけでなれるようなものでもないような。
要石は勝手に抜ける?
そういえばサダイジンは誰も抜いていないのに抜けていたので、すずめが抜かなくてもダイジンも時間経過で抜けたんじゃないですかね。少なくとも緩んでいたから開いてみみずがやってきたわけですし。
そして、一回抜けると人間が刺しなおさないといけないシステムなのでしょうか?
それならそれで閉じ師さんたちは定期的に見回って点検すべきでは?
各地の扉を閉めるより、西と東の要石を定点観測するの超重要じゃないですか?
本に書いてある場所を黒く塗って隠している場合じゃないですよ。
ダイジンな西の要石もめっちゃ放置されてましたよね?
このあたりに廃墟ある?
って聞かなきゃ場所がわからないくらいのところにそんな重要なものを置いておくな。
管理大切。保守点検してくれ。
福の神?
そういえば見ていて気になったのですが、
愛媛で泊めてもらったところと、神戸でお世話になったスナック?
いつもはこんなことないんだけど、っていう感じに混んでましたよね。
あれは福の神な力が働いていたのでしょうか?
その場合その力はダイジンが振るっていたのか、要石として覚醒しつつあった椅子の力なのか。
ねこちゃんなので招き猫的な意味合いでやっぱりダイジンですかね。
自転車について
最初にすずめとそうたがすれ違う時に思ったのですが、あの坂道で、急に声をかけられてあんなすぐ停まれますかね。
いい男が気になっていたにしてもブレーキ目一杯握ってないとあの急坂だとすごいスピードで駆け下りそうな気がします。
そして、途中で車が壊れて、そこらにあった多分放置自転車をおばが起こして乗ってましたけど、あれどう考えてもパンクしてないとおかしくないですか?
パンクした自転車を無理やり乗ったことがあるのでわかりますが、パンクした自転車を運転するのはかなり無茶です。しかも二人と二匹乗りです。むりむりむりーって画面に言ってしまいましたね。
みみず倒れるの早すぎでは?
見ていて思ったのがみみずが現れてから倒れるまでの時間の短さです。
あれはない。無理がすぎる。だっていつ開くかわからない扉が開いてから一日も時間がないですよね?
出てきたらもうすぐに倒れる。あんな短い時間で要石を刺し直したりするの基本無理だし、閉じ師が失敗したら即地震とか災害が起こるんでしょう?
なのに全国をふらりとそうた一人で回って適当にぶちあたった廃墟の適当な扉を閉めているんです?
もっとなんかこう、組織的に頑張って、一人が失敗してもバックアップ的にフォローできる人が派遣されるべきなのでは?
特に東京の要石は前も言いましたけど定期点検して、なんなら疑似要石っぽいものを何個も追加で刺しておいて欲しい。
椅子はループしているのか?
あの椅子はどっから出てきた椅子なのか?
時間をループしているのか?
本来の椅子は津波で流されてしまったのではないかと思うのですが、どうなっているのでしょうか?
綺麗な映像と素敵な音楽
新海監督映画はとにかく綺麗な映像とエモーショナルな音楽でなんかうやむやに感動させられてしまうところがあるなぁと思っています。
いい意味でも悪い意味でも映像が綺麗でとても情緒的。
なんかええもん見たなぁみたいな気持ちになりますね。
今回は曲のエネルギーは以前に比べて控えめだったかなって思いました。良い曲だったのですが、そこまで頭を回らなかったといいますか。
見終わってからもやもやっと考えてしまう映画でした。
311の描写がここできたか!ってなってこすずめの訴えにうるうるってなりました。
また何か思いついたら追記していきます。
とりあえずの覚書を走り書きでした。