こんにちは。映画「若おかみは小学生!」を見てきたのでおすすめさせてください。
とても良き映画でした。
正直泣きました。めちゃ泣きました。カバンの中のティッシュを慌てて取り出すくらい泣きました。
おっこちゃんええ子や!こんなん泣くわ!
脚本うますぎ!背景力入りすぎ!グローリー様グローリーすぎ!
もうね「見て!頼むから見て!」って言いたくなる映画だったので言います。
見ていてボロボロ泣けるのでドライアイの人におすすめです。目が乾く暇がなかった。
積み上げられるエピソードが一つ一つ丁寧におっこちゃんを成長させ、そして怒涛の展開で重い、あまりに重すぎるんですが、そこをぐぐっとグローリーです。
単純にアニメ映画だからって見ないのは惜しい映画なのです。おすすめします。
正直ノーマークだったアニメ映画
私は、正直なところ「若おかみは小学生!」という映画はまったくのノーマークでした。
確か予告は何回か見た記憶があるんです。
けれど、「小学生が若女将?なんかファンタジーチックだし子ども向けの映画なんだろうなー」って流してしまっていました。
でも子ども向けにしては上映時期がちょっと微妙ですよね。夏休みをはずしています。
また原作が青い鳥文庫の児童文学でシリーズとして20巻以上出ているってのもまったく知りませんでした。
若おかみは小学生! 花の湯温泉ストーリー(1) (講談社青い鳥文庫)
後から知って、ほほうってなった感じです。
同じように、子ども向けのアニメ映画だと思って映画を見る時の選択肢から外している人がいたら肩を掴んで揺さぶりたい気持ちに今はなっています。
「いい映画だから、見よう!」
少なくとも映画を見る時の選択肢には入れてほしい、お願い!時間が合うなら見て。それだけの価値はある。
ツイッターでの反応
私がこの「若おかみは小学生!」を見ようと思ったのはツイッターの反応がものすごく良かったからです。
若おかみは小学生!がすごかったという布教漫画
(上映から一週間なのに上映回数が減っているそうなので、気になる人は映画館へ急げ)#若おかみは小学生 pic.twitter.com/2I5955WeWP— らて (@Findrgb) 2018年9月28日
『若おかみは小学生!』を観ました。「泣ける子ども向けアニメ」なんて生易しいものではなく「アニメで泣いたことのある大人全員を殺しにくる」系の映画でした。都内住みの方、明後日までなら大泉学園で19時半開始の回があるので劇場で観てください頼むからhttps://t.co/w4bgDYw8QS#若おかみは小学生 pic.twitter.com/ivIPjMW5RC
— 溝口力丸 (@marumizog) 2018年10月1日
映画『若おかみは小学生!』の個人的な感想 pic.twitter.com/eaYEmbWkbB
— 吉田誠治 (@yoshida_seiji) 2018年10月2日
絶賛の声がやまないのに上映回はやたら少ないアニメ映画『若おかみは小学生!』の完全非公式キャラクター紹介イラスト(内容も紹介するとは言ってない)を描きました。すごい偏ってしまいましたが実際観ればそんなに偏っていないかもしれません。若おかみに祝福あれ。グローリー・水領さまに栄光あれ。 pic.twitter.com/CKPPA1ywOX
— ぬまがさワタリ@『絶滅どうぶつ図鑑』10月発売&吉祥寺PARCOで個展開催! (@numagasa) 2018年10月1日
『若おかみは小学生!』を観てきてので感想です。※そんなにネタバレではないと思う。 pic.twitter.com/EaFsyCUDVK
— 島袋全優🐈退院 (@shimazenyu) 2018年10月4日
なんなの、この映画
そして、
若おかみは小学生!のグローリー水領再登場シーン、見覚えがあると思ったがほぼコレだった。 pic.twitter.com/Fp9df1Dvpn
— 原作にいない馬簾のし太郎 (@co_tetsu) 2018年10月1日
私、魚紳さん好きなんですよね。このシーンを彷彿とさせるって言われたら、ねえ。
ってことで見に来ました。
そして撃沈してきました。
これは凄い映画でした。
凄まじい映画だったのです。
兎に角泣ける
もう、ボロボロに泣きました。
生と死、残した者と残された者。主人公の小学生のおっこちゃんの成長物語であり、温泉宿を訪れた人が癒やされる物語です。
積み重ねられていくエピソードがクライマックスにはじけちゃった時には、
「ここで、こうくる!?重い!重すぎる!」って泣きました。
脚本がすごすぎる。構成がすごいです。
円環の物語でありながら螺旋状に上に登っている。登場人物がもれなく成長しちゃっている。
原作20巻以上あるのを映画版にしたのだと思うのですが、多分エピソードの取捨選択と組み直しが鬼のように上手いのだと感じます。
この短い時間の中で、よくぞここまでまとめたなぁと感嘆しました。
脚本すごい、凄まじい。
描写が鬼細かい
映像の美麗さ、細かさ、こだわりについては多くの人が語っています。
温泉旅館の書き込まれ方とか、光の描き方とか、映り込みまでしっかり描いているとか、メガネの歪みまで描写しているとか、細かいところを見れば見るほど、そこまで!?ってくらい繊細に描きこまれています。
だらかこその説得力が半端ない。
神は細部に宿る、でしたっけ。もうそれです。
映像を見ているだけでうっとりできる映画です。
アニメだからこその美しさ。おっこちゃんの1年を描いているので四季の描写がまた良いのです。
素敵。
グローリー様まじグローリー
グローリー様が素敵なので、この方を拝むためだけにも見てほしい。素晴らしく美人で男前な占い師さんです。
見ていて、魚紳さんに例えられたのが良くよくわかる方でした。
グローリー水領さま本気イケメン。凄まじく素敵なお姉さまです。
グローリー様とおっこちゃんの関係がとても良いです。
ストローを使わず氷をガリガリ噛んちゃうところがワイルドで素敵!
この作品のヒーローは水領さまで決まりです。
他のどの男性もかっこよさでは叶わない魅力的なお方でした。
ピンフリのツンが最高か!
お姉さまとおっこちゃんの関係だけじゃなく、同級生で同じように旅館の跡取り娘っていうピンクのフリヒリを来たお嬢様が登場するんです。
このピンプリのキャラがとても良い。素敵にツンです。
紛うかたなきお嬢様キャラ。しかも努力家。素晴らしい。
最初出てきた時にあまりのインパクトにびっくりしましたが、見ているともうこのピンプリが可愛くて仕方なくなります。
努力家勉強家、ちゃんと従業員に慕われていてお客様のことを考えている。いい子や。
おっこちゃんにきついことを言うけれど全部正論。
頼られるとしっかり面倒見てくれるいい子。ほんといい子。
私は大好きになりました。
おっこちゃんが可愛い
主人公のおっこちゃんがもちろん可愛いのが正義です。
けなげすぎる。とても前向きで明るい子。素直すぎて正直すぎるのが多分欠点だけれど、そこはまあおっこちゃんだから仕方ないねって見ているうちになってくるのが不思議なところ。
正直、私はこのタイプの前向きで思い込みが激しくつっぱしる主人公は得意ではありません。
たまに見ていられないってなるタイプなのですが、脚本が絶妙に上手いのです。
けなげ可愛い。小学生なのにハードモードすぎるし聖女すぎるのですが、絶妙に許容範囲におさまっていました。このさじ加減かなり難しいと思います。
赦しと受容の物語を体現しちゃった若おかみはすごいのです。
料理が美味そう
描写がねー細かいので出て来る料理やお菓子がいちいち美味しそうなのです。
露天風呂プリンとか食べたすぎるし、同級生の家の甘味処のも美味しそうだったし、出て来るおやつもお料理も美味しそうなんですよ。
お昼時に見てしまったせいで「食わせろ〜!」ってなりました。
温泉行って美味しいもの食べたいなぁ。ピンフリのホテルの朝食バイキングも気になります。
幽霊、妖怪が可愛い
ファンタジー要素として、幽霊と子鬼が出てきます。
見ていて、もっといっぱい色々出てくるのかとか、最終的に神様が出てくるのか?と思っていたのですがそこまでファンタジー要素は強くなかったですね。
幽霊の女の子と子鬼が可愛くて癒やされました。
男の子幽霊は、ちょっと私の好みではありませんでしたが、見守るタイプの幽霊です。
幽霊は出てくるけど、そこはメインじゃないのです。
幽霊や子鬼も含めて、出会いと別れとそれによって癒されていく物語です。
何もかもを受け入れるための物語。何も拒まないための物語。
お願いだから映画館で見れるうちに「若おかみは小学生!」を見てほしい
ツイッターなどで火がついているとはいえ、映画「若おかみは小学生!」は多分初動が悪かったのではないかと思います。
そして、もともとあまり動員を見込まれていない感じの上映スケジュールなんですよね。
上映回数と上映時間の設定がかなりシビアです。
そして、都会では口コミもあり上映回数が増えたりしているみたいなのですが、田舎だともう一日一回上映になっちゃっているっぽい感じです。
私が見た時も、人があまり入っていなかったです。
でも、この映画をできれば映画館で大スクリーンで見てほしいと思います。
そして泣け!って思うのです。
私が見た時も私はもちろん泣いていましたが、同時に見た人はほとんど泣いていました。
すすり泣く音とか聞こえちゃうわけです。なんだか一体感でした。
この映画を映画館で見て欲しい。私はそう思います。
アニメ映画だからってスルーしている人こそ見て欲しい。
映画を見る時の選択肢に入れてほしい。お願いです。
この上映館と上映回数の少なさは、
KUBOを思い出します。あれも凄まじい映画だったのです。映画館で見てよかったと思える作品でした。
この世界の片隅に、のように細々と火がついて燃え上がって上映館や上映期間が増えたら嬉しいのになぁと思いつつこれを書きました。
このまま上映が終わってしまうのは惜しい映画です。
一人でも多くの人の目に触れてほしいと思う応援したい映画でした。