こんにちは。映画「カメラを止めるな!」を見てきたので感想を残しておきたいと思います。
「カメラを止めるな!」を見ようかどうか迷っている人がいたら「面白いから見てよ!最後まで見てよ!」って思います。
カメラを止めるなを楽しむ上で重要なことを今から3点あげます。
- 事前情報をできるだけ入れずに見て
- 乗り物に酔いやすい人は酔い止めを飲んでから見て
- 途中まであれ?って思うかもしれないけど最後まで席を立たずに見て
この3つをよろしくお願いします。
できればネタバレを読んでから見に行くのはやめましょう。
私の感想も読まないでください。お願いします。
ただ、最初のカメラワークがかなり厳しいので酔います。私は気持ち悪くなりました。なので乗り物に酔いやすいひとは酔い止めを服用してから見ることを強くおすすめします。
私はできたら再度見に行きたいと思っているのですが、そのときには酔い止めを飲もう!って思っています。
そして、見ていると最初は「あれ?前評判めちゃくちゃ良かったけどこんななの?」って思うかもしれません。私は思いました。
でも見ていると間違いなく面白くなるので、最後まで席を立たないでください。
途中で席を立ったカップルを見たって話を聞いた時は「なんてもったいないこと!!」って思いました。最後まで見て!面白いから見て!頼むから見て!って思います。
これ以降、ネタバレを含んだ感想を書きますので、まだ見ていない人は見ないでください。
カメラを止めるな! のネタバレ感想 見てない人は見ないで!
カメラを止めるな!をまだ見てない人はここで引き返してください。
ほんと事前情報を入れずに見てほしい映画なんです。よろしくお願いします。
私はほとんど事前情報がないまま見て、本当に楽しかったし見てよかった!って思っています。
いい映画でした。見てよかった。面白かった。だからこそまだ見てない人はそのまま素のまま見てほしいです。
最初とても酔った
最初、37分の長回しが始まります。
この映像がちょっとね、ひどいものでした。
何がひどいのかというと手ブレです。ブレブレです。ワンカメラで長回しなので仕方ないのかもしれませんが、乗り物に弱い人間にあの映像はきついです。
ほんと、気持ち悪くなりました。気持ち悪いのに映しているのがゾンビ映画の撮影ですよ。
もっと気持ち悪くなるに決まっているじゃないですか!
もともと私ホラーものは苦手なんです。スプラッタも苦手です。
ゾンビがうわーってなって腕がもげたり、首が飛んだりするのはちょっと……
なんていうか、B級感がありありだったのでかろうじて耐えられた感じです。
「こんなにホラー?ゾンビ?スプラッタなんて聞いてないよ!聞いてたら見なかったかもしれないよ!」って思いました。
いや、ゾンビ映画を撮ってる状況っていうくらいの事前情報は見ていたのですが、ここまでスプラッタとは聞いてない!って感じです。
また、音響もひどくて、なんか反響がひどい。セリフが聞き取りにくいくらい建物に響いていて、カメラのブレと相まって、開始10分くらいで私けっこう酔って気持ち悪くて限界かも?って思いました。
監督のテンションが異常
しょっぱなからゾンビ映画を撮ってる監督がなんかエキセントリックで怖いです。
なんなのこの迫力。狂気を感じて嫌な感じです。
私こういう人苦手なんですよねって思いました。
女優も泣いちゃうし、止めに入った男優にも手を出して「リハからうだうだ言いやがって!」みたいな事を言っています。
なんなのこの監督、怖い。
メイクさんの演技がなんか過剰?
メイクさんの演技がなんていうか大根っていうんでもないんですが、熱すぎる?って感じます。
なんか濃い人だなーって思いながら見ていました。
森三中の黒沢さんっぽいテンションなんですよね。
この人の説明セリフがなんだかわざとらしいといいますか、
なんでいきなり護身術の話になったりするのか、間が悪いなー。ポンって何さ。
怪我はない?って何回も確認しているのは何故なのか?
なんかチラホラ気になる点が出てきます。
気になる点がいろいろ出て来る
この映画のゾンビパートを見ていると、上に書いたようになんだ気になる点が出て来るんですよね。
そのちょっと気になる点はよくよくチェックしておくのが鑑賞ポイントでしたね。
私が見ていて気になった点をあげていきます。
後から明かされる部分もあれば謎は謎のままだったところもあります。
隅っこでずっと座っている人なにー?
音響さんなんでしたっけ?
「ちょっとはちょっとです!」って出ていく黄色いシャツの人。
最初からずっと座っていて動かないのでなんだか怪しいなって思いながら見ていました。
廃墟の噂ってなに?
廃墟の噂をメイクさんが話そうとするとうまいこと邪魔が入るので、どんないわれがこの廃墟にあるのかイマイチわりません。
なんなの!?
ありったけの血糊って何?
ありったけの血糊を屋上に持っていって何をしたの?
何か呪術的なことをしたにしても、それ本物の血じゃなくても発動するんです?
もしかして動物の血とかも混ぜてあるからそれでいいの?作り物の血でいいの?
腕を投げたら追いかけるゾンビ
オタクっぽい助監督?まあ腕がちぎれたゾンビくんなんですけど、やつはどうして腕を投げたらそれを追って外に出てくれたのか。
ゾンビって腕にそんな執着します?
カメラを止めるな!
映画の題名でもある「カメラは止めるな!」ってセリフが監督から飛び出すんですが、言う相手がおかしいんですよね。
どうしてこのカメラに向かって言うんだろう?って思いました。
カメラが一度地面に落ちる
女優と腕なしゾンビの格闘あたりで1回カメラが地面に落ちるんですよね。
なんだろうあの奇妙な構図はって思いました。
しばらくすると拾われてカメラが動き出すんですけどなんかカメラワークが変わるしなんなの?
なんかポンポン聞こえる
メイクさんの趣味の護身術の時にでてきた拘束抜けの技「ポン」がいたるところで炸裂します。
えっ!?一応あの話伏線だったの?って思いつつ見ているんですけど、どうも画面に映ってない間もポンポンやっているんですよね。声だけ聞こえてきます。
なんなんだろうあのポンポン。
逃げてる女優の傷口がメイク?
女優が腕なしゾンビと戦った後に足の傷跡を気にして、もしかして噛まれたかも?ってなるわけですよね。
そしてメイクさんがもうなんか怖いことになっていて「念のためよ、ふふ」って言いながら斧を振り上げたりするわけです。
しかしその後廃墟に逃げた女優が足の傷をよく見たらメイクの傷跡でペロって取れる場面があるんです。
あれ、傷跡メイクしたのメイクさんなのでは?なんで自分がしたメイク覚えてないのよ。
同じく廃墟のゾンビの足?は誰の?
女優が廃墟でゾンビが来て口を押さえて悲鳴をこらえて気配を消して難を逃れる場面があるんですけど、あの足だけ映ったゾンビはどのゾンビなのか?
また新たなゾンビが出現したのか?
なんか斧を拾う
女優が斧を拾うんですけど、めっちゃ説明的なセリフがあります。
「こんなところに斧が!ついてるわ!」みたいな事を言います。
斧ってそんなちょうどよく落ちてます?危険なものなので小屋の中とかならわかるんですけど外に放り出してありましたよね。
頭をかち割られたメイクさんが起き上がる
何故か頭をかち割られて死んだはずのメイクさんが復活してまた倒れます。
あれ?いつのまにかメイクさんの方がゾンビに噛まれていたの?
一瞬だったけど復活したよね?「何あれ〜!」みたいなこと言ってまた倒れたよね?
何回も止まる
一番最初のゾンビ映画撮影のシーンをなぞるような、女優と男優のシーンがあります。
でも何故か、女優が懇願すると男優がピタッて止まるシーンが何回も繰り返されるんですよね。
なんで同じこと何回もやってんの?って思います。
監督がかなり何回もぐちゃぐちゃされる
あまりに凄惨な場面だからか、カメラには映されないんですけど、女優がかなり執拗に斧を監督にふるいます。
もう死んでいるってそれってくらい何回も何回もやります。
ちょっとやりすぎじゃね?
私にもともとホラー耐性がないのでゾンビパートは見ていてとてもつらかった。血まみれだし死体だしグロいし。
画面の揺れのせいもあって酔って気持ち悪くなったし、これ面白いの?っていう疑惑がわきました。
そんなに面白くないぞって思いながら見ていました。
いえ、37分の長回しはすごいなって思います。これ一発撮りなのか、すごいなーってでもそれだけな気がして、前評判は何だったんだろう?って思いました。
制作費用も少ないって聞いてたし、役者とかも無名っぽいしまあそれでこれくらいの映画でも評判がいいのかなって思いました。すいません。
長回しが終わってからが本番だった。
この「カメラを止めるな!」のすごいところは前半じゃなかったのですね。後半です。
ほんと後半です。
でも37分の長回しを終わって、一ヶ月前に時間が巻き戻ってからのしばらくも正直私はあまり面白くないなーって思いながら見ていました。
なんか家族のギクシャクしたところとか気弱な監督のなあなあなところとか見ていてすっきりしないというか、これほんと面白くなるの?って感じでした。
カメラを止めるな!は3部構成になっていて、
- 37分長回しゾンビ映画部分
- 一ヶ月前に戻って事情説明部分
- 一発撮りのゾンビ映像の舞台裏部分
なんですが、この最後の部分が最高に面白い!それまでの見ていてこうムズムズした部分が最後に綺麗にパタパタっとハマっていくのが本当に心地良いんですよね。
もう最高でした。
舞台裏が見えてきて、伏線が全部回収されていくのが楽しくて後半は笑いっぱなしでした。映画を見ている人みんなが笑っていて、その雰囲気がまた楽しい。
舞台裏を共有する楽しさってのがありました。
ああ!ひっかかっていた部分はそういうことだったんですね!!って次々に明らかになっていく後半のカタルシスが半端ない。
「よろしくでーす」って言っていた女優さんが、目薬なしでマジ泣きしちゃうところとか、あらあらってなりました。
もっかい見たい!ネタが分かってから見たい!
「カメラを止めるな!」はとても脚本がいいな!って思いました。
パチパチっとピースがハマっていくあの感じがほんとうに良いです。
最初はネタバレ無しで見たい映画です。
でも1回見てネタがわかった後にまた見たくなるんですよね。
そういうことか!ってわかった上で、最初のゾンビパートをちゃんと見たくなるんです。
裏でああなっていたんだ!って思いながら見たいです。
乗り物酔い止めは飲みたいですけど。
本当に「カメ止め」は見てよかった映画だったなぁと思っています。
文句なく面白かった!友人に自信をもって薦められる映画です。
いい映画を見たなぁって嬉しくなる映画でした。最高!