こんにちは。空海を見てきたのでネタバレ感想を叫ばせてください。
これめっちゃ猫映画じゃないですかー!!!
タイトル詐欺の一種だと思います。空海も美しき王妃も出てくるのでまったくの嘘じゃないですけどまぎらわしいです。ジャロです。
最初っから最後まで猫です。黒猫がでずっぱりですし主人公は猫です。
だって中国でのタイトルは「妖猫伝」ですし英訳は「Legend Of The Demon Cat」なんですよ。
どう見ても猫でてきます!って題名ですよね。しかも妖しい猫だしデーモンキャットです。こりゃ妖怪でますわ!ってなります。
けれど日本の題名だと「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」です。猫が主人公とか思わない題名です。
猫が主人公です。そして途中ひやってするところはありますが猫好きな人なら楽しめると思います。
ルドルフとイッパイアッテナ好きな私は楽しみました。
猫映画以外の感想を述べると映像美がすばらしかったです。楊貴妃の紅い衣装素敵でした。
見ていく前の心構えとしては、猫映画であることを心に留めて置いてください。
あとは多分中国人の一般常識が前提となっているので、
- 白楽天(はくらくてん)と白居易(はっきょい)ってのは同一人物
- 長恨歌(ちょうごんか)ってのは白楽天が作った唐代の玄宗皇帝と楊貴妃の長編漢詩「天にあっては願わくは比翼の鳥となり、地にあっては願わくは連理の枝となりましょう」という有名フレーズあり。
- 安氏の乱ってのは安禄山らが玄宗皇帝に起こした反乱のことで原因は楊貴妃の一族の楊国忠が宰相になったのと対立したりしたから。
- 安禄山ってのはソグド人で異民族出身で最初は玄宗皇帝と楊貴妃に気に入られていて赤ちゃんプレイとかやってたけど反乱した。
- 李白ってのはめっちゃ詩が上手い大酒のみ。
ってくらいの知識はあったほうがいいかもです。
以下ネタバレを盛大にやるので見てない方は注意してください。といいますか見てないとわからないつっこみをします。
では、今からネタバレで順不同のつっこみいきます。まだ空海を見てない方は注意してください。
間違いなく猫の話でした。最初から最後まで黒猫。
最初に元タイトルの「妖猫伝」と英訳の「Legend Of The Demon Cat」ってのが出てきた時点で、ん??ってなると思います。
空海のくの字もないですもんね。めっちゃ猫な題名です。そして猫ができてます。
びっくりするくらい最初っから最後まで黒猫が出てきます。
主人公猫ですよね!?
もうしょっぱなから黒猫が出てきて瓜をくれとか言い出します。
驚いて瓜をおいたまま逃げ出したら、瓜のお礼に庭の夾竹桃の下に銭が埋っているとか教えてくれます。
私は見ていて、黒猫出てきた!!猫かわいいけどどうしてこんなちょいドスの効いた男声なの!?もっと若い声にしようよ!って思いました。
見ているうちにまあこれはこれで味があってよろしい!って思っていたのですがああいうことだったとは!ってなりました。
妖猫は目玉を食べます。
この黒猫さんの好物は魚の目というか魚じゃなくても目玉のようです。
最初の瓜のお礼をした後に魚が血まみれで飛び跳ねていたのを見て、私は単純にお礼にお魚も取って血抜き処理してくれてるの?いい猫ちゃんだねーって思ったのですが違っていたようです。
あれ目玉食べたから血まみれだったんですね。
その後の女性のお魚を買っておかなきゃ、小さいのでいいの、目玉しか食べないからっていう台詞には首をかしげました。目玉の大きさって魚の大きさによりますよね。まあぎょろ目の小さい魚もいないわけではないのですが、おもてなしという点では大きな目玉のある大きな魚を買うべきではないかと思いました。
また、途中目玉を食べたい猫ちゃんは恨みのあるこの、えっと名前をもうすっかり忘れましたけど皇帝の護衛職の人の目玉ではなく取り巻きの友人の目玉を食べたりしていますがとんだとばっちりだと思いました。
ついでに玄宗皇帝の目玉もかっ食らったようで、白楽天にあれは楊貴妃をしのんで嘆き悲しんでいたら目が溶けてなくなったんじゃなかったのかよ!ってつっこまれていました。
今回安禄山を調べてみたら安禄山も目が失明したって記録があるみたいなので、猫ちゃんはこっちも食べにいくべきだったと思います。
とばっちり問題多すぎでは?
映画を見ていて一番私が問題に感じたのはとばっちりが多すぎじゃないですか問題です。
わかった。まあそんな事情であれば呪いたいのはわかったけれど、呪うのって直接対象者にしませんかねー
猫ちゃんを埋めた?っていうか閉じ込めた。ですね。とまあ楊貴妃があんなことになった原因っていわれれば玄宗皇帝なんでそこを呪うのはわかる。
手にかけたってなっている協力者のだれでしたっけ皇帝護衛の人もまあわかる。
けど、直接本人には祟ってないんですよね。玄宗は目をくりぬいただけですよね?
次の皇帝は呪い殺されてて、その次の皇帝も予告されているっと。
あれ?猫ちゃん字がかけるんです?あの空海が拾った木片は誰が書いたの?
護衛の人も直には行ってなくて、息子でしたっけ孫でしたっけ?最初のここ掘れにゃんにゃんの家の人の奥さんが死んで本人も気が狂ったわけですが、親とかじいちゃんのことなんて知らんがな!
まあ、猫は7代たたるから仕方ないんですかね。
でもまあ、血縁、姻族は仕方ないにしても、とばっちりで蠱毒飲まされた芸妓の人とか、楊貴妃の首絞める白縄用意しただけのおつきのおばあちゃんが殺されたりするのは完全にやりすぎでは?って思うのですがどうでしょう?
皇帝がご病気だからって異国の僧が祈祷しにくるって意味不明
一応邦題では主人公っぽくなっている空海なのですが、まずこの人の立ち位置がよくわかりません。
密教の教えを日本に持ち帰りたい留学僧ですよね。しかも目的のお山には入れてもらえてなくてふらふらしている感じです。
それがどうして皇帝の病の祈祷をしてくれって呼ばれたりしちゃっているんでしょうか?
日本で言えば天皇陛下がめっちゃおかしなことになっていて困り果てているって状態に近いと思うのですが、そこに他国の若くて経験なさそうな呪術師呼んだりします?
一応日本では有名な祈祷師だったのかもしれませんが外国でそれ通用します?
しかもその呪術師の前で狂乱して皇帝がお亡くなりになるんですよ?
私はまず、これやっべー!皇帝の死の原因を空海に着せられて、その謎を解かないと死刑とかそいうやつですね!って思いましたけど違ってました。
皇帝は風邪をこじらせて亡くなったことにしますねーご苦労様ご苦労様。あっ!風邪なんであなたは来なかった何も見なかった、わかりますね?ってなりました。
そこに居て、皇帝の死は風邪って書けよ!わかってるな!って言われてそんな事実に反することを記録するとかできねえ!ってなったのがキキョロって言われていたような気がする役職の白居易こと白楽天です。
毛だけ見て猫の毛だってすぐにわかるものです?
すいません。私猫を飼った経験がないので、よくわからないのですが猫の毛ってものすごく特徴があるんですか?犬の毛とかうさぎの毛とかと見分けって一発でつきます?
空海くんが皇帝が変死した時に猫の毛があったんだ!って取り出して白楽天もこれは間違いなく猫の毛だって言っていたのがひっかかってしょうがないんです。
わかるの!?
もしかしたらカシミヤかもしれないじゃないですか!?
科捜研呼んできて!って思いました。
幻術を、現実と聞き間違い多発
私は耳が悪いので、ずっと「幻術」を「現実」と聞き間違ってしまっていてとても混乱しました。
スイカがにょきにょきしているのを「あれは現実だよ」って言われても意味不明ですよね。
後から「あっ!幻術か!!」って何回もなっていました。
よく似た発音で意味が正反対なのはめんどうだと思います!
ついでに楽天ぱんだが踊りだす問題
こっちは聞き間違いじゃないんですが、楽天って呼ばれるたびに、楽天市場を思い出して楽天パンダが踊りだすのを脳内でなんとかしたくてたまりませんでした。
楽天ぱんだはかわいいけど違う!楽天違いだから出てくるな!って思ってました。
しかし、白楽天は白って呼ばれたり楽天って呼ばれたり白居易って呼ばれたりキキョロ?役職で呼ばれたりしていて混乱しましたね。
正直中国人の顔がみわけられないので、最初の方で墓泥棒してたのも白楽天であっているのかどうかよくわかっていなかったのですが、最後の方で玄宗皇帝の宝物が楊貴妃の髪の毛入り巾着だったんだよ!って出してきてくれたで答えあわせができました。
あの扉を開けても扉を開けても扉があるやつは場内で笑いが出てました。
町並みとか図書館とか好きーってなりました。
今回この空海を見てよかったなと思う点で高ポイントなのが町並みの再現とか図書館のあの感じとかの映像でした。
映像美もすごかったですね。セットとかも作りこんでCGもめちゃ頑張りました!ってのが伝わってきてよかったです。
図書館がとても好きです。本をとる台に乗って「押せ!」って言ってる楽天がかわいかったです。
橋の角度がかなり急な半円形であれ登ったり降りたりするの怖いよなぁって思っていたら階段状になっていたのでこれなら降りれる!って思いました。
あとは傘が日本のとはちょっと違っていて面白かったです。あんな角度が広い?んですね。
雨の勢いがあまり強くないからあの角度なのかなぁ。って思いながら見ていました。
阿倍仲麻呂顔濃すぎ問題
見ていて阿部さんが阿部さんを演じていたので日本人的には役柄名がわかりやすかったんですが、阿部さんの顔がなんていいますか、あっさり系な日本人の中ではかなり個性的な方なので日本からの留学生と言われるととてもなんていうか違和感があります。
ローマからの留学生の間違いじゃないかしら?ってなってしまう問題ですね。
でも仲麻呂くん現地妻?さんがかなり可愛そうでしたね。夫が死んでから夫がこの地に残ったのは別の女性を愛したからだったって日記が残っていて読んじゃうとかとても嫌です。
あの日記が巻物形式で、当時だったらそんななんだろうけどちょっと不思議な気持ちがしました。
さらにかなりやばいことを書いてあるので、自分が死んだら焼いてくれとかいう消極的な指示じゃなくてアグレッシブに自分が生きている間に自分で焼いておくべき書類です。
まあ残ってないとお話が進まないんですけどね!!
阿倍仲麻呂日記によって一気に当時の情報にアクセス
この映画、時空がころころ変わるのが理解が追いつかない点で評価が下がる点にもなっていると思います。
ちょいちょい過去に話が飛ぶし、今の話でも幻術で昔の映像を重ねてくれるので時系列がわかりにくいのです。
基本的に空海の坊主頭があったら今の話。阿部さんの濃い顔があったら昔の話です。
これで整理整頓しましょう。
阿倍仲麻呂日記を手に入れたことで阿部回想記が始まって当時の玄宗皇帝と楊貴妃の話が具体的にわかりだします。
ここにきてめっちゃ重要人物が出てきちゃうので、ええっ!?今から出てくるの?ってなりますが仕方ありません。
天上の楽園っぽいなんでしたっけ、天上の宴でしたっけ?の様子が再現されます。
映像美頑張っています!!
あの酒は飲みたくない!
しかし、私が思っていたのはあの酒で満たした池の酒は飲みたくないなぁっていう感想でした。
だってジャブジャブ人が浸かって出てきたりしていますし。
李白の髪とかも浸かってますし、筆も投げ込んでますし。
最終的には安禄山も入ってジャブジャブしていたような気がするのでめっちゃ色んな人のエキスが入っていて汚いです。
飲みたくねぇ!!って思いました。いい酒だろうにもったいない!!
ブランコは笑うところですか?
楊貴妃の美しさを民草にちらりとでも分け与えてくださるのはいいのですが、あのブランコはどうなの!あれ乗るの怖いよ!下からだと見てはいけないものが見えちゃわないの?大丈夫?見ても処刑とかされない?って心配しました。
もはやアルプスの少女状態のブランコです。違いといえばハイジは座ってましたが楊貴妃は立っていました。
どっちのが怖いんでしょうね。
李白が六角さんなのに後から驚き
私はあまり耳がよくないので声の聞き分けもあまり自信がないのです。
最後のスタッフロールで李白の吹き替えが六角さんだと見て驚きました。
そうだったの?言われてみても思い出せないです。
李白の酒飲みっぷりはよかったですね。靴を脱がせてくれたら詩を書くよ!って言って脱がせてもらっていましたが、その後楊貴妃に靴は履いてねって言われててかわいかったです。
残念なのは漢詩部分は吹き替えじゃなくて原文で聞きたかったってところでしょうか。
漢詩って韻を踏むのも重要なのでここは中国語で聞きたいですよね。
DVDが出る時には字幕版もあるのでしょうか?あったらいいなって思います。
安禄山の踊りと玄宗の太鼓
ここら辺、どうついていったらいいのかちょっと迷いました。
ノリについていけず置いてきぼりな感じになりました。追いつけなかった。
多分ここらへん中国だと常識問題なんだと思うんですよね。
安禄山が太っていてお顔もちょっと面白い感じで青竜刀みたいな曲がった刀を手に踊り狂うわけですが、えっとこれどういうこと?ってなります。
玄宗さんがめっちゃ激しく太鼓を打ちたたきながら背中を安禄山に見せていたりするわけで、ここで安禄山が襲い掛かったりしないの?って思いながら見てしまいました。
幻術兄弟萌え
幻術師登場です。かなり重要人物です。
そして息子と弟子の青年二人も出てきました。
たんりゅうといんりゅうでいいんでしょうか?名前がさっぱり覚えられません。
まあ息子と弟子でいっか。
この二人の関係もかなり鍵でしたね。兄弟のように育っているのだろうけれど明らかに亀裂があってでもって感じで。
弟子の出生に親近感を覚えた楊貴妃が優しく語りかけたことでフラグ立ちまくりです。
楊貴妃めっちゃ美人!
楊貴妃は綺麗でした。これは正直すごいと思いました。
だって楊貴妃ですよ。なまじな美人では演じられないじゃないですか。
でもめっちゃ綺麗だったので説得力ありました。赤がよく似合う人でした。美しい。
この美人さんを大画面で見ただけでも映画館に来た価値があるというものです。
圧倒的映像美です。CGも多かったですけどそれでもすごいと思いました。
楊貴妃の生死の謎関係
妖猫の謎を追っていくと、それは楊貴妃の死の謎にたどりついちゃったわけですが、楊貴妃は結局生きているのか死んでいるのか問題です。
楊貴妃が生きていても死んでいても困る状態になっちゃった玄宗皇帝が幻術師提案のじゃあ仮死状態にしとけばいいんでは?っていう案を採用した形になるのです。
阿倍仲麻呂は楊貴妃を連れて逃げる作戦を提案していましたが、楊貴妃から却下されて可愛そうでした。
しかし楊貴妃、駆け落ちは却下するくせに愛の言葉は要求するとかかなり鬼畜だなって思いました。
目を見ればわかります。ありがとうって言ってましたけど、私は阿部ちゃんやっぱり目がでかいなー目力あるわーって思ってました。
阿部ちゃんとしては生死不明のままだったようですが、真実はどうなのか。
棺の中は空でした。
空海と白楽天コンビが阿部日記の記述を元に楊貴妃が埋葬された場所をつきとめるわけですが、あれすごいですね。
あんなわずかなヒントでよく見つけたな!って思いました。
しかもあんな水がたまっていて木が生えてて虫がいっぱいの場所行きたくないです!!
たどり着いた場所で絵が動いたりしたのはなんの仕掛けなの?
そしてやっと見つけた石棺はどうやら開封のあとがあるってことで調べてました。といいますか、あの石棺の蓋、最初一人で開きませんでしたよね?二人がかりであけましたよね?
開けたら空でどういうこと!楊貴妃はやっぱり生きてるの?蘇ったの?ってなるわけです。
しかし、空海くんがいきなり石棺の中に入って蓋を閉めろ!っていうのには驚きました。
えっ!?さっき二人で開けたじゃん、一人じゃ閉まらないですよ?もし開ける時だけ力が要る構造だったとしたら閉まったとしても一人ではその後開けられないですよね?って思ったのですが、閉めたし開けました。びっくりです。
どんな構造をしているんだ!
石棺の蓋の赤い色は演出なんでしょうが、ちょっと……
個人的にはあそこの石棺の蓋に書いてあったのは、楊貴妃の最後の愛の言葉とか遺言とかそっち系を血文字で書いてあったのかなって想像していたのですが、違っていました。
石棺を指でひっかいて開けようとした血の跡でしたね。
あの血の色が赤かったのが個人的にどうも納得がいかないといいますか。
だって血ですよね?30年も前の。
血色してるわけないじゃないですかー。変色して茶色ですよ。あれも幻術です?
映画的演出だっていうのはわかるのですが気になってしまったわけです。
もっとまともな毒はないのか問題
芸妓さんに使われた時にも思ったのですが、毒を盛るにしてももうちょっとまともな毒ってなかったんですかね。
なんで蟲毒なんていう特殊なものを使うのか。
あ、蟲毒ってのも多分一般常識じゃないと思うのですが、簡単に言うと100匹の虫を閉じ込めて共食いさせて生き残ったやつの体液を毒として呪術に使うっていうものです。
作るのめっちゃ面倒です。基本呪いの毒です。
まだ芸妓さんは呪いの相手に飲ませるための酒を飲まされちゃったのでとばっちりですが苦しめて殺すためだとすると納得できなくもない気がするのです。
けれど、楊貴妃に飲ませる毒じゃないだろーって思います。
つか、毒を飲ますくらいなら、二日以内に助ける気がないなら幻術師の仮死状態技を使わずに普通に殺してやれよって思いました。
酒を飲んだから起きないと思ってたって幻術師息子の台詞がありますが、仮死状態から生き返ることなく蟲毒で殺すつもりだったってことですよね。
新鮮な肉が必要問題
一回空海が芸妓さんで治療方法を見せてくれていたので、楊貴妃が蟲毒におかされた時に新鮮な肉が必要だっていうのは観客にはよくわかりました。
でも死んでるなら必要ないんじゃないかなってちらっと思いました。
まあ死体でも綺麗きれいしたいですよね。ってことで弟子の視線が黒猫を向いた時には、
「新鮮な肉ってそういうことー!?逃げてー猫、超逃げてー!!」って思いました。
まあ、誤解だったんですけど。
新鮮なお肉は弟子のことでした。そりゃめっちゃ新鮮でしょうけどそれやるなら片手を切り落とすくらいでなんとかできなかったのかな?って思いました。
空海の事例を見るとおわんに一杯くらいのお肉でいいんですよね?
氷室に入れてても30年はきついのではないか問題
あそこら辺から怒涛の展開でちゃんと覚えていないんですが、スイカ幻術師が息子でしたジャーン!ってなったじゃないですか。
そして水から引き上げた弟子の遺体を冷凍保存してたんだよ、楊貴妃と並べるぜ!ってなりましたよね。
あれ、ちょっとまって。弟子の遺体って楊貴妃の身代わりで蟲毒におかされていてぐちゅぐちゅなのでは?
まあ息子がまた新鮮なお肉で処置したのかもしれませんが、それでも30年保存できるのか?
もっと謎な楊貴妃の遺体はほんとどうなってるの?
氷室にも入ってない状態で、仮死状態も解除された状態であの楊貴妃の遺体ってどうなってたんです?
普通に保存された30年前の遺体って白骨ですよね。
白骨なんだけど関係者各位の目には生前のまま見えていた説です?幻術です?
最後の方、横に並べてあった弟子の死体が消えていたのが気になっています。
どうなってるの!?
空海結局一回も祈祷してないのでは?
なんだかんだつっこんでますが、私はこの空海という映画を楽しみました。
楽しんだのですが、見終わってあれ?って思ったのですが、空海ってお坊さんらしいことあんまりしてませんよね。
お経を読んだりしたシーンありましたっけ?
一回も祈祷とかせずに終わった気がします。がんばったのは芸妓の蟲毒を治療した時くらい?
袈裟を着ているのにめっちゃ足が速かったのが印象に残っています。
踊りも踊ってましたね。
そういえば、一緒に船に乗っていた親子がどうなったのかが気にかかります。どうなったの?
最後の最後のオチ、スイカ仙人があれでこれ
最後の最後のオチとして、今まで訪ねて行っても門前払いだった密教のお山が向こうから空海を迎えてくれたってのが出てきます。
あーなるほど、スイカ仙人があれでそれってことですね!
ってことはあの髪の毛ぼーぼーなのも幻術ってことでいいですか?
それとも逆です?つるつるなのが幻術なんです?
どっちだろう?っていうのが見終わった後の最後の謎でした。
だってあの髪の長さってすぐには伸びませんよね?どっちかが幻術だと思うのです!
「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」は猫が主役の映画です!
空海という映画は黒猫がめっちゃがんばったよ!っていう映画です。
猫好きな人は見に行きましょう。
そして映像美が素敵なのでそっち目当てでもよいと思います。金かけたね!!って思える町並み再現です。図書館です。衣装です。
陰陽師好きな人にもおすすめです。まったくもって中国で陰陽師コンビが謎を追っている感じの物語です。夢枕獏さん原作ですからね。あのノリです。
逆に、空海っていう題名で空海の偉業を語ってくれる歴史もの映画だと思って見に行くのは危険です。
私が見に行った日も年配の方が多かったんですが、多分予想と違う物語で戸惑ったのではないでしょうか?
タイトルがちょっと、なんですよ。このタイトルで想像するストーリーと、実際見せられるストーリーが違っているので戸惑うわけです。
妖猫伝です。ファンタジーなんです!!そう思って見てください。