映画「サーチ」の感想 今見るべき映画でした。脚本が上手い。家族の物語でありよく出来たミステリー、そしてネット社会のSNSあるあるが詰まった面白い映画です。ネタバレ有

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映画「サーチ」は今見るべき映画

こんにちは。「Search」という映画を見てきたので感想を書きます。

前半ネタバレなしで頑張って宣伝をして、後半めちゃくちゃネタバレをします。

まだ見ていない人は後半見ないで下さい。

まず、この映画は「今見るべき映画」です。今この時に見るからこそ意味がある映画でした。

そしてめちゃくちゃ脚本が上手いです。

私が今まで見た映画の中で脚本がうまいな-って思った映画は、「ズートピア」とか「カメラを止めるな!」とかなのですが、サーチはズートピア寄りの脚本のうまさですね。

そう言えば、ズートピアも失踪事件を追うっていう共通点があります。

最後まで見て「そうだったんだ!」っていう目でもう一度見るといろいろ発見があるというのもよく似ていると思います。

見るかどうか迷っている人がいたら見てほしい映画です。ていうか見て!面白いから見て!!

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ネタバレ無しでサーチをおすすめしたい。

今からネタバレなしでできるだけ「サーチ」という映画をおすすめしてみたいと思います。

ほんとネタバレできないと言うべきことがほとんどないんです。

「見て!」としか言いようがない。

サーチは今見るべき映画

まず、本当にまず言いたいのが映画には旬があるものがあるということです。

真の名作はいつ見ても名作なのかもしれません。しかし、その映画が撮られた時代と密接に絡み合ってその時に見るのが最高!という映画があるのもまた真実です。

このサーチという映画は後者です。旬があります。

今見ないでいつ見るの!?っていう映画なんですよね。

このサーチという映画を紹介する時に「全編パソコン画面で進む」ということが取り上げられます。

まあ、ここが話題作りとしてプッシュしやすいのでここを推すわけです。

正直、全部パソコン画面でなんとかするためにちょっと無理をしているなーって場面もあるのですが、これを貫いたことでわかりやすくおすすめできるポイントが出来たことは評価したいです。

単純なあらすじを言えば「失踪した娘を父親がSNSをパソコンを駆使して探す話」です。

使用されてるSNSが今使われているものなので、これをリアルとして見るには今見るしかないんです。

だってSNSなんてすぐに移り変わります。今mixiを使っている人がどれだけいるかって話です。

いま見ないとこのリアリティは味わえない。だから今見てほしいのです。

映画館で見る必要は?

「サーチ」という映画をおすすめしたいのです。「今見るべき映画か?」と問われたら迷わず「今見て!」と言います。しかし、

「映画館で見るべき映画か?」と問われたら、正直答えは「うーん」です。

いや、映画館で見たほうが大画面なので画面に映った情報が見やすいです。なので映画館で見たほうが良いといえば良いです。

ただ、別に良い音響で見たほうがいいとか、アクションがすごいので大画面がいいとかそういうのはないんですよね。

もっと言えば、全部パソコン画面で話が進むので、本来このサーチという映画を見るのに最適な状況は自分のパソコン画面で見るのが良いんじゃないかとすら思います。

ただ、今見てほしい。すぐ見てほしいって思うので今映画館でやっているなら迷わず見に行ってほしいです。

脚本が良いから見て!

サーチはとても脚本が良いです。

だってパソコン画面でずっと進むのに面白いんです。

これってすごいことです。脚本が良いからみんな見て満足しています。

あらすじだけ見ると「おもしろいの?」って思うかもしれませんが見てみるとほんと面白いのです。

次から次にこう思っていたことがひっくり返されます。

この楽しさがミステリーの楽しみですよね。

画面に出てくる情報量が多すぎて一回では処理できないほどです。

英語力がもっとあったらもっと細かいところまで楽しめたのに!って思わず英語を勉強したくなるおもしろさです。

ネットにSNSにどっぷり浸かっている人に見てほしい

このサーチという映画を見て欲しいのは、ネットに浸かって生活している人です。

そしてSNSに依存している人です。

Twitterにタンブラーに動画配信にインスタグラムにフェイスブックにその他いろいろ。

本当にいろいろなSNSサービスがあります。

そしてなんらかのサービスを使っているのではないでしょうか?

その中にいるのは本当に自分ですか?

いろいろなサービスに合わせて少しずつ違う仮面を被ってはいませんか?

SNSあるあるがほんと出てくるので見ていてあるあるーってなります。

この映画が楽しめるのはネットに浸かって生きている人です。

多分ご年配の方であまりネット文化に触れてない人が見ても心に響かないと思われます。

手に汗握る展開

ほんとね、後半展開がスピーディすぎて、ええええ!ってなります。

もうほんとのめり込んで見ちゃいます。

ハラハラしたい人に見てほしい。

えええ!?そうなの!?って二転三転する展開がもうほんと素晴らしい。

後悔させないから見ましょう。見て?ほんと見て?そして見終わった後に、あれがこうだったんだ!っていうカタルシスを感じてほしいです。

 

ってこうことで見て下さい「サーチ」

サーチの上映館はこちらから調べられます。見に行ける距離に映画館があるなら行ってみてほしいのです。

ネタバレありありでサーチを語りたい。レビューしたい。

ここからはネタバレありでサーチを見てきた感想を述べたいと思います。

なので、サーチをまだ見ていない人はここでお帰り下さい。よろしくおねがいします。

ここからネタバレです。

ネタバレしまくりで、サーチを見たことを前提に語ります。なのでネタバレが嫌な人は画面を閉じて下さい。

 

見て来て思ったことを順不同で語っていきます。自分の覚書なので順番めちゃくちゃになりますがご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、ネタバレあり感想です。

SNSを辿られるのが怖すぎる!

私がこの映画を見ていて感じた恐怖の一番はこれです。

自分のパソコンからSNSが辿られる恐怖!これはまあSNSを非公開でやっている人なら頷いてもらえると思います。

見られたくないから鍵かけているんだよ。

それなのに一番見られたくない身内であるしかも異性である父親に見られるとかそれどんな羞恥プレイだよ!!!

って思いました。

どうやって鍵をかけてあるSNSを覗くのかと思ったら芋づる式でしたね。

パスワードの再交付を申請してそれがGmailに届いて、Gmailもパスワードを再交付してそれがヤフーメールに届いて、そのヤフーメールのパスワードが結構類推できそうな簡単なやつだったんでしたっけ?

怖いよ!怖すぎるよお父さん。どうしてそんなことできるのー

なんかシステム関係のお仕事をしているみたいなのでスキルがあったのも大きいのでしょうが主人公のお父様がパソコンスキルばりばりなのがこの映画のポイントですね。

伏線が上手いぞ!

次々に明らかになる謎にこっちはついていくのが精一杯だったわけです。

まんまとミスリードにミスリードを重ねさせられるわけです。

あの弟君と失踪した娘の関係とか私はもう導かれるままに想像しちゃいましたね。

えええ!叔父と姪でしょ!?いいの?ちょっと問題あるよねー!!ってなりました。

それがまあ、最初の方の料理のレシピを教えてよって言ってた場面で「葉っぱは入れないのは確かだ」って言ってた葉っぱ問題だなんて思わないじゃないですか。

娘さんのマーゴットさんでしたっけ?も思わせぶりなメッセージを残してくれていたのでこれはだまされましたね。「夜会っていて何もなかったのかよ!」って思いは父親だけじゃなくあの映画を見ていたみんながつっこんだと思います。

だって、この弟くん、マーゴットが失踪したかも?ってお父さんが相談した時も自分が夏休みに旅行?に行ったら捜索願いを出されて大事になったみたいな話をして大丈夫じゃない?って言ってましたよね。

私はてっきり弟くんが犯人で発覚を少しでも遅らせるために捜査開始を遅らせるためにあんな話をしたのかと思いました。

再生数目当ての友人?がリアル

サーチを見ていて「あーあるだろうね」ってすごく思ったのが、希薄な友人関係とSNSでのつながりの儚さ、そのあたりです。

お父さんが「本当の友だちはどこにいるんだ!」みたいに叫ぶシーンがありました。

表面上は仲良くしているように見えても。SNSでつながっていてもそれは本当のつながりかって言わると弱いところがありますよね。

逆にSNSで顔が見えないから、現実を知らないからこそ強く繋がる時もあります。

映画が進んでいくと、最初「ただのクラスメイトで数合わせに誘っただけ」みたいに言っていたクラスメイトの女の子が「親友だったから、行方不明になってすごく心配してる」という動画を配信しているシーンが出てきます。動画配信じゃなくてインタビューを受けていただけかな?まあそういうシーンがあるんです。

これを見た時に私はすごくあるあるだなぁと思いました。

だってこういうコメントを上げれば再生数はすごいことになるだろうし、コメントもつけばイイネもつきますよね。

それを目当てに「親友だった」と嘘をつく。いや、もうそれは嘘ではないのかもしれません。彼女の脳内では親友だったってことに情報が書き換えられているのでしょう。

脚本が上手いので犯人がわかる

私はミステリーが結構好きです。

そして、ミステリーだとフェアじゃないといけないんですよね。

証拠と犯人に繋がる情報は最初から開示されていなければならないという法則があります。

そして脚本が上手い。ストーリーが上手いってことは無駄がないってことでもあります。

ってことは、ってミステリー好きだとメタな方面から犯人を探ってしまうくせがあります。

今回で言えば、捜査官の息子の話が出てきた時点でちょっとあやしいなって思いました。

あの、寄付金詐欺の話ですね。

あそこで、息子の犯罪を告発するのではなく、上から嘘を塗り重ねて隠蔽した捜査官の話。

その後もちらちらと画面に息子が映るわけで、無駄のない脚本であればあるほど意味のない人は出てこないわけで。

ってことで一応私は疑っていたので真犯人について明かされた時はそこまでの驚きはありませんでした。

唐突に真犯人が出てきたのでそりゃあおかしいって思いますしね。

ただ、途中の弟くんが犯人かも!?はだまされました。

外国人の顔認識機能が欲しい

見ていてちょっと残念だったのが、ある意味クライマックスと言える、フィッシュ・アンド・チップスでしたっけ?動画配信の時に話しかけてきた女性の写真と、いつも利用していた動画のサービスかなんかのHPの女性の写真が同一人物であることに気づくシーン。

あのシーンなのですが、私の顔認識機能がかなり低機能なので、あれが同一人物だってよく理解できなかったんですよね。

よく似てるなーくらいの印象で、外国人女性の顔はどれもよく似てみるので「これだ!!」っていう感触がなくて残念でした。

まあ、お父さんの必死の検索で状況は把握できたので問題ないのですが、あそこをもっと一体感を持って味わいたかったと思います。

画面に現れる人間性

最初パソコン画面だけで映画が進むと聞いていて、それでいろいろな情報が得られるのだろうかと思っていました。

見てみるとパソコンの画面には個人がくっきりと浮かび上がるのだなということがわかって面白かったのです。

例えば、誤字を打ってしまって、その直後に正しいつづりを打ち込むであるとか、一度感情に任せて打った文章をバックスペースで消してしまうとか。

出てきた文章をカーソルでなぞる。

予定を切り取って別の日程に移す。

そんな日常いつも自分がしている行為に、画面の中に個性がありました。

そこに人間が出ている。すごいなぁと思いました。

また、画面に映るお父さんの表情が刻一刻と変わっていく。

めっちゃ演技が上手いです。映っていると思っていなかった娘が配信中に部屋に入ってきて話をしている時の顔なんかも、なんかこう伝わってくるものがありました。

最初の5分くらいもすごかったですね。

画面上に現れる記録だけでどんな家族だったのか。どんなお母さんだったのかわかる。切ない。

ついでに、Windowsの起動音が懐かしすぎて変な声がでました。あの草原も懐かしい。

映画の最初の方で「お母さんも誇りに思っている」って打ってから消すんですよね。

それが、最後の場面では消さずにエンターを押して送信している。

ここが、お父さんが事件を通じて変われた点であることが明確に示されていてとても好感が持てました。

ネカマ怖い

SNSあるあるでリアルにあるあるだけど怖いねーってなったのはあのネカマでしたね。

知り合いなんだけどそれを隠して、近づいて話してしまったと。

そして性別も偽ってしまったわけで。

ついでに軽い気持ちでついた嘘が、マーゴットの心の琴線に触れまくってしまって、ピアノのレッスン費用を溜め込んで送金しちゃうわけで。

そりゃ知り合いなら興味のあること知ってるよねぇ。話を合わすのもやりやすいですよね。

ネカマしようと思わなくても、一人称「私」にして丁寧な言葉をしゃべっていてアバターが女性体なら女性って認識しちゃうこと「あるある」なんですよね。

逆に男アバターを使っているだけで男認識されることもあります。

そういう意味でネットの性別は曖昧で勝手に認識されているところがあります。怖いけどあるあるです。

最後の最後の嵐の伏線が炸裂

事件は解決したけれど、マーゴットはもう戻ってこない。

そう誰もが、見ている私が諦めた時に、最後の最後までお父さんは諦めなかった。

あの最後には本当に手に汗を握りました。

「5日じゃない、2日だ!!あの日は嵐だった」

っていうあの場面。

思い返せば、マーゴット捜索中に「嵐だけど捜索は続けます」って言ってた!確かに言ってた!!

冷静に考えれば崖から落ちて怪我して動けないなら雨が降っても水分補給ができたかどうか微妙なんだけど、一筋の可能性が残されて、それを信じる父の姿にこっちにも力が入ります。

頼む、生きていて!頑張ってマーゴット!!っていう気持ちになりました。

そしてあのラストシーン。

ほんとよかった!!ってなりました。

この映画、ほんと見てよかった!

サーチは面白い映画なので見てほしい!

まとめると「サーチ」という映画はめっちゃ脚本が上手くて面白い映画なんで見てほしいのです。

今見るべき映画だと思います。

ただ、映画館で見るべき映画かって言われるとちょっと弱いです。

パソコンの画面で見るのが一番お似合いって気がするからです。

できれば今すぐ見てほしいのでやっているなら映画館行ってきて!ってなるのですが、もう少し待って動画配信サービスに入ったら、その時こそ何度も見て欲しい映画かもしれません。

今ネットをやっている。SNSを使っている人が見るとすごくとても面白いのです。

この映画を10年後に見ても、こんな感情は抱かないだろうなって思います。

今だからこそ最高に面白い映画を、せっかく今の時代に生きているのだから見てほしい、そう思います。

サーチの上映館はこちらから調べられます。

見てみて下さいね。

 

サーチと同じく脚本が上手い!ってうなった映画が「カメラを止めるな!」です。

「カメラを止めるな!」を見てきた感想 後半すごく笑えるので前半で席を立たないで!酔い止め飲んで見に行ってほしい映画。
こんにちは。映画「カメラを止めるな!」を見てきたので感想を残しておきたいと思います。 「カメラを止めるな!」を見ようかどうか迷っている人がいたら「面白いから見てよ!最後まで見てよ!」って思います。 カメラを止めるなを楽しむ上で重要なことを今から3点あげます。 事前情報をできるだけ入れずに見て 乗り物に酔いやすい人は酔い止めを飲んでから見て 途中まであれ?って思うかもしれないけど最後まで席を立たずに見て この3つをよろしくお願いします。 できればネタバレを読んでから見に行くのはやめましょう。 私の感想も読まないでください。お願いします。 ただ、最初のカメラワークがかなり厳しいので酔います。私は気持ち悪くなりました。なので乗り物に酔いやすいひとは酔い止めを服用してから見ることを強くおすすめします。 私はできたら再度見に行きたいと思っているのですが、そのときには酔い止めを飲もう!って思っています。 そして、見ていると最初は「あれ?前評判めちゃくちゃ良かったけどこんななの?」って思うかもしれません。私は思いました。 でも見ていると間違いなく面白くなるので、最後まで席を立たないでください。 途中...

最初、画面がかなり揺れるので酔い止めを飲んで臨むのがおすすめです。