感想

ちょっと気になるあれ

「少年の名はジルベール」を読んだ覚書感想メモ。綺麗にまとまっているけれど語ってないところをこそ知りたい

「一度きりの大泉の話」を読んだからには読んでおかないといけない本がある。 それは竹宮恵子さんが書いた「少年の名はジルベール」 そう思って読みました。 「一度きりの大泉の話」を読んでから読むと、最初からして驚く。 ものすごく最初から萩尾望都さんの名前が出てくる。とても出てくる。 ちょっとまって、大泉本で萩尾望都さんのマネージャーの城さんが「仮に萩尾望都が登場するにしても数行にとどめてほしい」と言ったという情報を得ていたのでこんなにみっちり登場するとは思っていなかった。 読み終わって、読みやすいのは「少年の名はジルベール」だなと思います。 こちらはなんていうかわかりやすい。少女漫画に革命を起こそうとした竹宮恵子さんの自伝としてよくまとまっている。綺麗にまとまっている。 ただ、大泉本を読んでから読むと、なんていうか気持ち悪い。もやもやする。 書かれていないことがたくさんある。サラッと流されたそこが知りたい。 そして視点が違えばこれだけ物事は違うのかという思いが強くてクラクラする。 「少年の名はジルベール」を読んだ覚書感想メモ 私は大泉本を読んでからこの「少年の名はジルベール」を読みはじめたの...
ちょっと気になるあれ

一度きりの大泉の話を読んだ読書メモ。思っていたよりダメージがなかった。提言騒動って覚えている方いますかね。

出版されてからずっと読んでみたいと思いつつ、とても個人的な手紙のような本だというのが伝わってきていたので読んでいいものか悩んでいた本があります。 萩尾望都さんが書いた「一度きりの大泉の話」です。 さまざまな反響の方を先に読んでいたのでそこから漏れ出てくる情念を感じただけで重い本だなというのが伝わってくるので身構えていました。 正直、良く晴れた天気のいい日に自分に元気のある時に読まないとつぶされるやつだって警戒していたのです。 雨は降ってない曇りの日に読んでみたところ、 マチ あれ?思ったよりダメージがないな? と思いながら読了しました。 これは50年前の永久凍土に封印していたお話。萩尾望都さんにとってまだ生々しい傷ではあるけれど、感受性を失いつつある自分にはそこまで傷を突きつけるものではなかった。 ただ、遅効性の毒のように、自分が今まで過ごしてしてた年月、過去にあった人間関係のあれこれを思い出すあぶり出すことにはなる。なんていうか、美化できない思い出すと「あああああ」と叫びだしたくなる過去ってあるじゃないですか。あれを思い出す本です。 萩尾望都さんからの視点で書かれた本なので「少年の名...
映画つっこみネタバレ感想

映画「パラサイト 半地下の家族」の感想 見終わった後にポスターをよく見ると楽しい

映画「パラサイト 半地下の家族」を見てきたので感想メモを書いておきます。 想像以上に重たい映画で、見た後に消化不良を起こしました。 なんだかずっとこの映画のことが頭の隅にあって考えてしまう感じ。 怒涛の展開に後半はずっとビクビクしていました。 スッキリ爽快になる映画ではありませんが、見てよかったと思う映画です。 ほとんど何も事前情報がない状態で見に行きました。 できれば見る前に少しだけ事前情報があるとより良かったかなって思いました。 台湾カステラは日本で言うタピオカみたいなブームだとか、半地下の家でトイレが上にあるのは多分水圧の関係とかそのあたりの知識ですね。 見終わった後にポスターをよく見ると、映画の中で印象的だったものが散りばめられていて面白いです。 映画「パラサイト 半地下の家族」の感想 覚書 忘れてしまう前に、映画「パラサイト 半地下の家族」を見て思ったことをメモ書きしておきます。 総括 ホラーだとは思ってなかった なんだかこんなホラーだなんて聞いてないよという気持ち。 なんとなくコメディチックなものを想像していたのだけれど後半どんどん怖くなっていってびっくりです。 見てよかっ...