こんにちは。十二国記の「白銀の墟 玄の月」を読んだので感想を残しておきたいと思います。
もうねめっちゃすごい物語でした。多分いろんな人がいろんな風に語っていると思います。
この十二国記という世界は本当にすごくて、惹き込まれるものがあります。
「白銀の墟 玄の月」めっちゃすごい物語で、私は最初少しずつ大切に読むつもりだったんです。
でも気がついたらもうやめられない止まらない。ここでやめるとか無理!ってなって次の日のことなんて考えられなくなり、夜中2時過ぎまでかかって一気読みしました。
物語の力がすごい。ぐいぐい来る。こんなところでやめられるか!!!!
ってなる。
そして残りページが少なすぎて不安になります。
これ後これだけしかページが残ってないけどちゃんと終わるの?大丈夫?
ってなります。
でも大丈夫です。小野主上を信じましょう。信じるものは救われる。
白銀の墟 玄の月を読むに当たっての注意
まず、白銀の墟 玄の月を読もうとしている人に読み終わった私から言いたいことがあります。
読み始まる前に4冊揃えてください
お願いします。4冊全部揃った状態で読み始めてください。白銀の墟 玄の月って10月に一巻二巻、11月に三巻四巻と二回に渡って刊行されました。これを10月に二巻まで読んだ方はかなりの苦しみを味わったはずです。
私は11月まで我慢して4冊揃ってから読み始めましたが、途中二巻を読み終わった時に、10月に二巻まで読んだ人のことを思うと泣きそうになりました。ここで止められるとか拷問!!!!
揃えてください。4冊。そして時間を作ってください。4冊ぶっ続けで読むだけの時間が必要です。
よろしくお願いします。
この後とてもネタバレを含む感想を書きます。まだ読んでいない人はお帰りください。できれば何も事前情報は入れずに、まっさらな状態で読んで欲しい。そんな本なのです。
白銀の墟 玄の月 第一巻 泰麒無茶しないで!
最初、私は本を読みつつ感想を打ち込んで行こうと思っていました。
なので一巻を読みつつ、最初は感想をメモしていたのです。
最初の漢字とフリガナの多さに十二国記だなって思う。
情景描写と視点移動と説明がうますぎて唸る
泰麒出てきてもう涙
ひたすら耐えてきた民に涙
驍宗さまの過去エピソードに涙
なんか感極まってしまう。魔性の子ってどんなんだったっけ?って思いながら読み進め。
天が言うからって単独?行動はどうなのよ、泰麒。
っていうメモが残っています。
もうね、一巻の最初っから情景が目に浮かぶ圧倒の文章力に殴られます。
そうそう、十二国記ってこうだったよねって目頭が熱くなります。
しかし、久しぶりすぎて漢字と独自の単語が多くて読み疲れたりしました。なかなかちょっと慣れるまで、大変だなって思いつつ少しずつ読もうって思っていたのです。
しかし、そんなことはできるはずもなかったのです。一巻をどんどこ読み進めてしまいまして。
だって泰麒が無茶するんですよ。なんでそんな捨て身な大作戦を決行するの!
もうどうなっちゃうの?ってなって2巻に突入するじゃないですか。
白銀の墟 玄の月 第二巻 ここで終わるの!?
初っ端から泰麒が切られている。つらい。
そんな方法で確認しないで!
鳩はなんだかあやしい気がしていましたね。
老安の武将がもしかして!って希望を抱かせておいてこの仕打はひどい。
もうね、読むのに必死でメモを取っている暇がない。
二巻 つらいつらすぎるここで止まられるとか悲鳴しかでない。
10月購入組のみなさまはここで11月を待たないといけなかったの?地獄では?
戴という寒い貧しい国で、人々が必死に生きている姿が描写されていてところどころで泣いてしまう。
驍宗様、お願いって気持ちで読み進めてきたのに。二巻つらい。ここで続くのつらい。
でも続いているから、あと二冊あるからきっと大丈夫。
白銀の墟 玄の月 第三巻 けっこうずっと泣いている。
三巻初っ端で泰麒の内心が知れて安心する。
そうだよね、そうだと思っていたけど不安だったんですよね。だって麒麟ってシステムだから。気持ちとは別にシステムが働いちゃったらなんかいろいろありそうじゃないですか。
でも大丈夫。王は驍宗様ですよ!
てか泰麒がすごくすごく性格がよろしくなっている。すごくなんかこう強い。とても強い。
確かにゴリラになっている。泰麒はゴリラ。
白幟の目的を知ったときにはもう涙。泣くよね。ずっとずっと昔に受けた恩を忘れず語り継ぎ誇り、ずっとずっと探している。
正頼との再会も泣く。どんなに痛めつけられても守りきったものを泰麒に託して牢に残るとかこんなの泣く。
泰麒の誓約に泣く。どれほどの意志の力があればできるのかっていうか無茶すぎる。泰麒本当にゴリラ。精神ゴリラ。一番強い。物理的にできないものを意志の力で押し切った。すげえ。泣く。
一巻二巻と読んできて、二巻で一度絶望を味わった後の三巻は希望なんですよ。
少しずつ少しずつ前に進んでいる。ギリギリだけどこれからなんとかなりそうな気がする。
そして、驍宗様捜索がクライマックスで、どこにもいないどうしようからの、もしかずっとここにいた!?ってなった時のこの身体が震える感じ。すごいミステリーとしても完璧。
もうね、泣く。あの親子が真実身をけずって娘が死んでも流していたお供え物が、真実受け取るべき人に受け取られ、その命を繋いでいたシーンで号泣。
思い出すだけで泣く。ドライアイの人は十二国記を読むべき。めっちゃ目が潤う。
小さな鈴のついたお手玉を思い出したら泣く。
読むのをやめて涙を拭わないといけないほど泣きました。
もしも、一旦読むのをやめることができるとしたらこの三巻終了時でしょう。
小さな希望が灯った明るい最後なのです。
でもさー無理だよね。ここで読むのをやめるのとか無理。
明日のことを考えるならここで一旦やめておくべきって思ったけれど止まりませんでした。だって驍宗様が生きておられたわけですよ。もうこの後が気になってたまらないじゃないですか。
白銀の墟 玄の月 第四巻 残りページが少なすぎるんですけど!?
驍宗様が囚われの姫ポジションなんですけど、この姫は助けを待っているだけじゃなくて自分から行動しちゃう人なので、せっかく場所がわかって救出されるのかと思っていたらまさかの自力脱出。
びっくり。でもここでお手玉の鈴が役立つとかもうまた泣く。あの親子の献身がちゃんと報われている。泣く。
これで、これでやっと!って思ったのですけれど。
しかし小野主上はそんなに甘いお人ではなかった。そこからの怒涛の展開にびっくりする。今まで積み上げてきたものがガラガラと崩壊していく。
すごい手加減ない。飛燕が飛燕がー。
えっ!?ちょっと待って残りページ三分の一もないですよ?ここからどうするの?
って不安になる。
絶望が続くし、残りページがゴリゴリ減る。
ここらへんを読んでる時の精神状態がひどい。残りページを確認しつつ。
え?無理じゃない?これどうやって終わるの?もしかして続くの!?
ってなる。
残り60ページくらいの怒涛さがすごい。凄まじい。
てか泰麒がもう強い。強すぎる。バスターすぎる。そして6年ぶりの再会ですよ。
転変ですよ。泣く。号泣するしかない。
よかった。ほんとよかった。
ジェットコースターのように乱高下する感情にもう体がついていけない。
ベッドの中で読んでてよかった。座って読んでたら倒れ伏す。
正直、この後の主従が見たいんだよううぅぅぅ!!!って気持ちはあるけれど、あの残りページでここまで持ってきてくれるとは思えなかったので感謝している。
よかった!十二国記待っていてよかった。
待ってるからこの後の後日談をよろしくお願いします。
小野主上の文章力おかしくない?なんでこんな豪快な惹き込む力があるの?物語力がすごい。
読み終わったのが深夜2時半過ぎですぐに寝ないとまずいのに興奮していて眠れないし。脳裏を映像がぐるぐるしているし。4巻分の旅を終えて興奮がおさまらない。
これはどう考えても4巻揃えてから読むべき。2巻までで止まるとか拷問。よく10月組は耐えたなって思いました。
十二国記はすごい物語
思えば私が十二国記に出会ったのは本当に昔のことで、ホワイトハートが出たらファンタジー系統は全部読んでいたころでした。
新潮社のファンタジーな文庫?が出たやつも買っていたので星虫とかイーシャの舟は今でも大切な物語です。正直「魔性の子」はホラーなのでちょいと苦手でした。
そんな中で出会った最初は十二国記って副題もついていなかったような気がする陽子の物語はとても陰鬱で、この話私は好きだけど売れるのかしら?って思った記憶があります。特に上巻ね。
しかし、物語の力がものすごいこの十二国記という物語は、物語を愛する人に絶対的に受け入れられて今がある。
ずっとずっと待っていた十二国記の新刊が「白銀の墟 玄の月」が読めてとても嬉しい。
もう自分の読書力が落ちていて4冊読めるか心配していたのだけれど、そんな心配はいらなかった。物語力が強すぎて読まざるを得なかった。すごい物語だなぁ。
この物語刊行と同年代を生きていられることに感謝したいです。