こんにちは。帝国ホテルのガルガンチュワのパネトーネを頂いたので感想を述べておきます。
シュトレンがドイツのクリスマスを祝うパンなら、パネトーネはイタリアのクリスマスを祝うパンです。
どちらもドライフルーツを使っていて、クリスマスまで少しずつ切って食べる保存性の高いパンという共通点がありますが、味は全然違っています。
パネトーネの方がドライフルーツ使用量は少なめですね。生地のリッチさはパネトーネが上でしょうか。卵とバターをたっぷりつかってるぜ!という黄金色の生地です。
そして匂いが良い。パネトーネはすごくいい匂いがします。
ただ、パネトーネってちょっとぱさついたパンなんですよね。水分量が少ないので保存性が高いのです。
その分日本人向けじゃない感じがしますね。でも口に含むと甘くてバターと卵がたっぷりと使われた旨みたっぷりなパンなんです。口内の水分を吸ってジューシーになる感じが私は結構好きです。
帝国ホテルのガルガンチュワのパネトーネは流石の丁寧な仕事のパネトーネで食べると幸せになります。
帝国ホテルのガルガンチュワのパネトーネについて
帝国ホテルの1階にあるホテルショップ「ガルガンチュワ」
美食で有名だった王様の名前らしいのですが、ちょっと聞き慣れない響きですね。
クリスマス限定で販売される商品のうちの一つが「パネトーネ」です。パネットーネとも言いますね。
マフィンを大きくしたような形で中にドライフルーツが入っているリッチなパンです。
イタリアの伝統的な発酵菓子、パネトーネ
パネトーネというはイタリアの伝統的な発酵菓子です。クリスマスの四週間前に作って配ってクリスマスまでの間少しずつ切って食べていくものなのです。
パネトーネ種という特殊な種を使って時間をかけて作っていくとてもリッチなパンです。
正式な作り方を見ると、正直「作って!」って言われたら「嫌だ!」って即答するくらい面倒です。
まあ今はパネトーネマザー粉末とかがあったりするので比較的楽に作れるっぽいですけどね。
「ガルガンチュワ」さんがどんな種を使ってどうやって作っているのかはよく知りませんが、食べた感じかなりリッチな配合のパンだろうと予想されますし、発酵に時間をかけていそうだなっていう芳醇な匂いがします。
とてもリッチな黄金色の生地
私の写真の腕があれなんでわかりにくいですが、切ってみると内面がとても黄色いです。
卵とバターをたくさん使っている!って色をしています。黄金色のパンですね。
パネトーネはとてもいい匂いがします。ハスハス吸ってしまう甘いのとちょっと酸味のある果実の匂い。中に入っているオレンジピール系のやつが匂っているのでしょうか?
ドライフルーツはそこまで多く入っているわけではありません。切ったところによっては切断面にほとんどいないなってなるくらいの量です。
切りにくいのが難点
このパネトーネ、切りにくいのが難点だと思うのですよね。
大きなマフィンみたいな感じで下半分が紙のカップに入っています。
切り分けるのにはケーキを切るようにピースを取り出す感じで切るのですが、なかなか上手く切れなかったです。
もう紙の型ごと切るのですが、それでも薄く切り出すのが難しい。
これを4週間持つようにちょっとずつ切るのは至難の技な気がします。
ついでに保存にちと困るのですよね。
シュトレンは真ん中から切って切断面を合わせて保存なのですが、パネトーネはこの形なので切断面を合わせるということができませんし、切断面をラップで覆うことも難しいです。
そのまま袋に入れて保存って感じになりますが、どうしても切断面からパサツキますね。
もともと水分量がそこまで多くない、最初からパサツキがあるパンなので、日が経つにつれパサツキが進行することになります。
それはそれで風味が変っていって良いのですが、しっとりもちもちなパンが好きな人にはあまりおすすめできない気がします。
ふわっとした甘い生地
口に含むと、ふわっとした優しい甘さを感じます。なんていうか「卵とバターがたっぷりなんです!」って味です。甘い独特の風味があるんですよね。けっこう砂糖も入っているリッチな生地です。
もっちりとはしていません。さっくりしているけど、口に入れると口内の水分を吸ってジューシーになる感じ。濃厚な旨みのある生地です。
中に入っているドライフルーツもジューシーで風味豊かで噛みしめると旨みがぎゅって出てくるので幸せになります。レーズンも美味しいのですがオレンジピールかな? 柑橘系のピールがすごく爽やかで美味しいです。
パンよりはお菓子に近いですね。伝統菓子ってなっているし、種で発酵を利用して作っているけれど分類としてはお菓子になるのもわかる気がします。
ちょいと焼くとサクサクして美味しい
バターが多い生地なので、少しトーストするとまた風味が違って楽しめます。
外側がカリッとサクッとなるんですよ。もともとちょいパサツキがある生地なので焼くことによってパサツキがカリカリに変ってこれはこれで美味い。すごく美味しい。
外側のよく焼けたところが私は好きです。香ばしい匂いもたまりません。
焼くときは薄めに切ったほうがいいですね。厚く切ると一番厚みのあるところだけ良く焦げてしまうので焼くのが難しいのです。
帝国ホテルのガルガンチュワのパネトーネは美味しいよ!
帝国ホテルのガルガンチュワさんのパネトーネはとてもリッチな配合の贅沢なパンです。
イタリアの伝統的なクリスマスを祝うお菓子パンです。
とても美味しいので、うちではクリスマスを待てずに食べてしまいました。
しまった。もうちょっと食べ始めるのを待つべきだったのか……
シュトレンも大好きなのですが、
パネトーネも美味しいよねって思います。どっちも美味しい!食べると幸せ!