こんにちは。今日はとてもニッチだと思われる五右衛門風呂のたき方を紹介します。
多分五右衛門風呂をたいたことがある人はもうかなり数が少なく、これからたき方を知りたいという人も少ないでしょう。記録に残しておくつもりで書きます。
五右衛門風呂と言ってもたき口はさまざまなので、それに合ったたき方をする必要があります。
たき口が小さければ、薪を割る時点で小さくしておかないといけません。
基本的に木を組む時に考えるのは風通しです。空気が通る道をうまくつくってやらないと火は燃えません。
用意するものは、新聞紙、薄い(細い)木、太い木、マッチです。
お風呂をたくのに必要なものは薪です。
炊き口の大きさに合わせたそこそこ太いものと、細めのものが必要です。できたら桧皮なんかあるといいのですが、入手経路が少ないのであきらめましょう。
そして、炊きつけに必要な新聞紙とマッチ(火をつけるもの)です。ライターでもかまわないのですが、うちではマッチを使っています。
お風呂をたくときの木の組み方。
自己流の組み方です。
木を組む時は最初は木を二本平行に置いて、その上にxになるように互い違いに重ねるというのが一般的な組み方です。
最初の木を三本、平行に置きます。
最初に台になる木を起きます。
二本置く人が多いのですが、私は三本置いた方が安定がいいし、上の木が焼けて崩れてきた時も風の通り道が確保されるので三本置いています。
また真ん中の木が燃えることで真下から上に炎が上がるので上のものが燃えやすくなる効果も期待できます。
今回は昨日燃え残ったけっこう大き目の木があったのでそれを真ん中にしてみました。
間に、新聞紙を入れる。
この三本の木の間に新聞紙を入れていきます。
新聞紙は、半分に引き裂いたものを使います。
これの中心を指で突き上げるようにして束ねたものをぎゅぎゅっとひねります。
なんていったらいいのでしょうか?
照る照る坊主を作る要領です。
こうすると新聞紙そのままよりも適度に空気を含んでいるので燃えやすく、それでいて中心部分はそこそこぎゅっと詰まっているのですぐに燃え尽きてしまうこともなくなり、ちょうどよい燃え方になります。
尻尾の方から火をつけると燃えやすいのでひらひらしたほうを手前にして、木と木の間につっこみます。
二本だとちょっと心もとないので、四本くらい作って入れます。慣れれば二本でもいけます。
風呂を炊くのが初心者の場合はこの新聞紙の量を少し増やす。あるいはこの後重ねる薄い木の間にも入れると失敗が少なくなります。
この上に薄い木を重ねていきます。
こういう薄い木があればベストなのですが、ない場合は薪を細くしたものを重ねます。
いきなり太い木を燃やすのは不可能です。
燃えやすい順番に重ねていくわけです。
空気の通り道を確保するために、間に木を一本いれてその上にも細い木を重ねます。
全部べたっと乗せてしまうと空気の通り道をふさがれてしまうので燃えにくくなります。
適当に隙間を意識しながら、木を組みます。
最初はぎゅうぎゅうに詰め込まず、そこそこでとめておいた方がよいです。
ここまで組みあがったら、マッチで一番下の新聞紙二箇所に火をつけれて、
蓋を閉めます。
風呂をたく時に気をつける点は空気の通り道を考えること、なのですが、こういう風呂の場合、扉を閉めると空気の流れができるようにできています。
なので、蓋を開いたまま燃えない燃えないと様子を見ているより、蓋を閉めてしまった方がよく燃える傾向があります。
うまく木が組めていれば、これでもう燃えていきます。
蓋がない場合はうちわで扇ぐとよいです。酸素供給が大切です。
後は10分後くらいに、様子を見て木を足していきます。一度燃えてしまえば後は空気の通り道は考えず、適当に木をつっこんでも燃えていくので最初だけきちんと木を組みましょう。
とても熱いので火傷には注意が必要です。
また、木を入れすぎてお風呂を炊きすぎてしまうのにも注意です。
沸かしすぎるととても熱いお風呂に入ることになります。夏は沸くのも早いので注意しましょう。