こんにちは。テルモの電子体温計C202の電池交換をやったので記録に残しておきます。
このC202という体温計は電池交換ができるようには出来ていません。防水のために電池交換できない作りなんです。それでも無理やりのこぎりでぶった切れば一応交換できたのでその記録です。
必要になるのは、
- 交換電池CR1025
- のこぎり(糸鋸があればより良い)
- 精密ドライバー
- ハサミ
- ヤスリ
- テープ
です。
一番面倒なのは電池を取り出すところです。ボタン電池って丸いのでひっかかりがないんですよ。
ボタンを入れる時も抑えがあるのでガイドがないとうまく入りません。
そこだけ乗り越えればなんとかなります。
体温計の品薄も徐々に収まりつつありますが、家にある体温計C202を延命させたい時に自己責任で参考にしてください。
テルモの電子体温計C202は電池交換ができない!?
新型コロナが騒がれ出してから、体温を測ることが習慣になりました。
うちにあった電子体温計はテルモのやつです。ずっと昔に買ってから使い続けていたのです。
型番はC202です。これを見た時にちょっと笑ってしまいました。
私が愛用しているパソコンはASUSのChromebookなのですが、その型番がC202SAなんですよ。縁ってあるんですね。
最近酷使したせいか、この体温計が測れなくなりました。
エラーが出るのです。別に℃が薄くなったりはしていなかったのですが、電池不足を疑いました。
そして調べてみたところ、このテルモの電子体温計のC202は電池交換を予定していない機種でした。
体温計として、防水に努めた結果、使い捨てで電池交換はしないとして設計されているようです。
しかし、無理やり電池交換をすることは可能だとネットで調べると出てきたのでそれにそってやってみました。そしたら出来たのです。
そしてまた使えるようになりました。よかった! これからもよろしくです。
テルモの電子体温計C202の電池交換に必要なもの
テルモの電子体温計C202の電池交換に必要なものを書きます。
- 交換電池CR1025
- のこぎり(糸鋸があればより良い)
- 精密ドライバー
- ハサミ
- ヤスリ
- テープ
です。
ハサミとヤスリ(爪切りのヤスリでもいけなくはない)とテープはどこの家にもあると思うので、買う必要があるのは電池CR1025とのこぎりと精密ドライバーになります。
このうち精密ドライバーは代わりになるものがあればいいのですが、なかなか代わりになるものが思い浮かびません。小さくて細くてテコの原理を利用できるものが必要です。
交換の電池CR1025もあまり良く使う電池ではないのか、100均を探しても見当たりませんでした。
ネットで買うのが早いと思います。
テルモの電子体温計C202の電池交換の手順
テルモの電子体温計C202の電池交換の手順を書きます。
- のこぎりで体温計をぶった切る
- 電池を精密ドライバーでほじり出す
- 新しい電池をガイドを使って入れる
- バリをヤスリで削る
- テープでくっつける
以上です。
のこぎりで体温計をぶった切る
テルモの電子体温計C202は電池交換を想定していません。なので無理やり電池までの穴を開ける必要があります。
具体的にはのこぎりでぶった切ることになります。
糸鋸があればいいのですが、うちには普通のノコギリしかなかったのでのこぎりでやりました。
切る位置なのですが、
緑の線とテルモと書いてある凹んだところのちょうど間を切ってください。
こんな感じです。もう少し凹んだところに近くてもいいくらいです。
のこぎりで切っている時になんだかやばい匂いがします。

もしかして電池を切ってない?
って疑うようなきな臭い匂いです。でも大丈夫です。この位置だとまだ電池は関係ありません。
勢い良くいっちゃいましょう。
電池を精密ドライバーでほじくり出す
この工程が一番面倒です。困難を極めます。

こんなん無理では?
ってあきらめたくなります。でもやっているとなんとかなるので頑張りましょう。
ぶった切ると奥に電池が見えます。見えるのですが、これが取り出しにくいのです。
ボタン電池って丸いんですよね。ひっかかりがない。つかめない。

これを取り出す?どうやって?
となります。
右下の方に微妙に隙間があるのでそこに精密ドライバーを差し込んでテコの原理で起こしていくのを繰り返すことになります。
これがなんていうか難しい作業でして、引っ掛けてちょこっと電池がこっちに出るんですが、次に精密ドライバーを差し込むと元の位置に戻っちゃうんですよね。
それをなんとかこうちょっとずつにじり寄る感じでボタン電池をこっちにもってくる。
これはもうやってみないとわかりません。30回くらいやるとなんだかコツがつかめてきます。
50回くらいやると、
なんか、

出てきたー!?
ってなります。諦めず何度もやって感覚を掴んでください。ちょこっとずつテコの原理を利用してちょことずつ引き出すのです。
多分100回くらいやったら出てきます。諦めないで!もうちょっとですから!!
すごく傷だらけになったボタン電池が出てきます。こじったので仕方ありません。
ボタン電池はテープで絶縁をしてから販売店等で回収してもらってください。
新しい電池をガイドを使って入れる
古い電池が出てきたら、新しい電池をセットしないといけません。
この電池なのですが、爪で抑えられていたので、そのままでは電池が入らないのです。
なので、爪を避けるためのガイドが要ります。
細い板状のものが必要なのでパッケージをハサミで切ってください。
適当に体温計の電池をいれるところの幅に合わせてフィーリングで切り出します。
そして適当にセットします。
この状態で、ボタン電池の黒い輪っかが液晶画面の方になる向きで突っ込んでいきます。
ちょっと固いですが押し込みましょう。
電池を取り出すよりはよっぽど楽です。突っ込めばいいだけです。
抵抗しますが押し切りましょう。
最後まで突っ込むとなんだか達成感があるのでわかります。
そこまでボタン電池が入ったらガイドを抜いてください。
そうすると液晶画面がつきます。電池セット完了です。
この状態でも使えなくもないのですが、切ったままだと不格好なので元に戻しましょう。
バリをヤスリで削る
のこぎりで切るとどうしても最後の方にバリが残ります。
そこのところのバリをヤスリで削ってください。
最初このバリを残したままテープでくっつけてみたのですが微妙にずれるのでケースに入りにくくなりました。
このバリが邪魔です。私は紙やすりで削り取りましたが、多分爪切りについているヤスリでもいけると思います。
テープでくっつける
ぶった切ったところをテープでくっつけてください。
テープでくっつける前に接着剤でくっつけておけばより安心です。
私は面倒だったのでテープでグルグル巻きにしただけです。ヤスリで削っておけば接着面がけっこう平らなのでテープのみでもけっこう安定します。
長さとしてはのこぎりの幅の分だけ短くなります。
ケースにも問題なく収まってスムーズに取り出せるようになりました。
バリを削らないでテーピングした時は微妙にずれていたのでケースに入りづらくなりました。
なのでバリは削ることが推奨です。
テルモの電子体温計C202は電池交換不可だけど無理やり電池交換できる。
ということで、テルモの電子体温計C202は電池交換が不可な体温計です。
電池交換不可なのですが、無理やり電池交換することが可能です。
ノコギリでぶった切るという乱暴な工程が必要ですが、体温計が手に入りにくい場合や、測り慣れた体温計を使い続けたい場合はやってみるのはアリでしょう。
頑張ればなんとかなります。
一番難しいのは、体温計をぶった切るところじゃなくて、電池をこじり取るところです。ここで挫折する人も多いのではないでしょうか。
でもちょこっとずつテコの原理でひっかけて前にずらすことを繰り返しているといつかは電池が出てきます。どうせもう捨てるのなら壊してもいいじゃないかっていう気持ちで挑んでください。
そしたらいつか電池が出てきます。後は新しい電池をセットするだけです。爪があるのでガイドを入れて爪を避けるようにして新しい電池を突っ込んでください。
うちのテルモの電子体温計のC202は見事復活しました。ピピっていい音出して測れるようになったのです。
新しい電池は200円くらいで手に入ります。体温計を買うより安いので、だめでもともとでやってみてもいいんじゃないかなって思います。
同じようにボタン電池を使っている車のキーもけっこう簡単に電池交換できたりします。
最近反応が悪いなーって思っているなら挑戦してみてはいかがでしょうか。