こんにちは。業務スーパーにハルヴァが売っているというのを見てたまらなくなって買ってきました。業務スーパーでは以前にもハルヴァが売られていたことがあったらしいのですが最近は見たことがなかったのです。
2019年11月現在、業務スーパーにハルヴァが並んでいました。(西日本のみっぽいです)
「ハルヴァって何?」って思うかもしれませんが、これは米原万里の本を「旅行者の朝食」っていう食に関するエッセイ本を読んだことがある人なら絶対に「食べたい!」と恋い焦がれるお菓子なのです。この本の中にある「トルコ飴蜜の版図」っていうエッセイを読んで下さい。
絶対にハルヴァを食べたくなるはずです。夢に見ますね。
まあ、業務スーパーで買えるハルヴァってことで期待をあまり掛けないように気をつけつつ食べてみました。
感想は、
なんだろうこの素朴な甘い感じ。ごま風味が凄い。綿あめをちょっとぎゅぎゅってしたみたいな感じの甘さと食感。ホロホロと崩れるけれど中に白っぽい砂糖の塊がカリカリしていたりしてなんとも独特。とても甘いしカロリー爆弾な味がする。多分これは米原万里が探し求めたハルヴァじゃないけど、小さい頃に食べたというトルコ蜜飴っぽい気がする。きっとこれよりもっとふわってしていて究極に美味いハルヴァがどこかにあるのだろう。
って感じです。
甘くてゴマ風味で、ホロって崩れる独特の食感が面白いです。ただ、ものすごく感動するほど美味しいかと問われたらそれほどでもないというのが正直な感想。
しかし、記憶補正というか、あのハルヴァと同じ名前のものが食べられたという感動があります。
米原万里がお好きな方なら、ネタに買ってみるのはありだと思います。
いつか本物?っていうのはおかしいのですが、ハルヴァって本当にいろいろあるっぽいので感動する美味しさのハルヴァに出会いたいものです。
米原万里の「旅行者の朝食」の「トルコ飴蜜の版図」に出てくるハルヴァについて
ハルヴァについて語るには米原万里さんの書いたエッセイについて語らねばなりません。
「旅行者の朝食」という本に収められている「トルコ蜜飴の版図」というエッセイです。
てか、あんな美味しそうなエッセイは空前絶後だと思う。めっちゃ美味しそうな描写が続いて口の中がつばで一杯になるんですよ。
子どものころに一度だけ食べた絶品のお菓子「ハルヴァ」を追い求める話なのです。
小さい頃にプラハで人気だったトルコ蜜飴を食べた友人が「これよりもっともっと美味しいハルヴァってのがある」って一度だけ、ひと匙だけ食べさせてもらったお菓子がもうそりゃあ絶品だったって話なのです。
どうやらハルヴァっていうのはものすごく広い地域でそれぞれが作ってるものの総称なんですよね。
日本でいうなら「おまんじゅう」って言ったとして、皮はどうなのかあんこは何で出来ているのか、大量生産品なのか和菓子職人が作ってるのかとか地域によって見た目も味も全然違うじゃないですか。
なので、トルコ蜜飴も厳密にいえばハルヴァの一種であるようです。
ただ本物のハルヴァ、良品のハルヴァを作れるのはごくごく一部の職人のみでその製法は秘伝中の秘伝。材料すべてを泡状にして作らえており、空気のように軽くて抵抗のない絶品らしいんですよ。
こんなん食べたくて食べたくて仕方ないっていうお菓子なのです。
読んだことがない人は一度読んでみてください。そしたらこのハルヴァを渇望する気持ちがわかってもらえると思います。
調べてみると角川書店のサイトで立ち読みがちょこっとできるみたいなんですけど、
冒頭を読んだだけでもよだれが出ると思います。
業務スーパーのトルコ伝統菓子のハルヴァについて
米原万里さんのエッセイを読むと食べたくて仕方なくなるハルヴァ。
調べていると、業務スーパーに売っているという情報にたどり着きます。
なので一時期私は業務スーパーに行く度に探していたのです。しかし販売されていたのがどうやら2012年くらいのことのようで、最近は見つけることができませんでした。
しかし、2019年11月、どうやらまた業務スーパーにハルヴァが売っているらしいってのをツイッターで見まして、もうたまらなくなって買いに行きました。だってハルヴァですよ。食べてみたいのです。
どうやら2019年11月現在、西日本(石川・岐阜・愛知以西)のみで販売されているようです。
お値段 税抜き278円税込300円
私が買った時のお値段は税抜き278円でした。税込300.24円
350g入っていますので、お買い得だと思います。
こんな安くていいの? あのハルヴァをこんなお値段で買えてしまうの?
っていう気持ちになります。
原産国 トルコ
原産国はトルコとなっています。
「トルコの伝統的なお菓子」ってパッケージに書かれています。
ハルヴァを作っている地域はとても広いのです。
米原万里さんが大きくなってから一度だけ再会できたあの味の絶品ハルヴァはギリシア産だったようです。
原材料
原材料はごまペースト、砂糖、グルコースシロップ、サポニンソウエキス/乳化剤、pH調整剤、香料となっています。
ハルヴァの原材料も地域によって様々っぽいのですが、業務スーパーのプレーンハルヴァはごまが主成分のようですね。
カロリー
カロリーがけっこうすごくて、100gで517kcalで、350g入っているので、これ1個で1809.5kcalあります。すごい、いっぱいカロリーがとれます。
賞味期限もびっくりするほど長くて、パッケージを見ると2021年の9月まであるようなので2年近くあります。非常食や行動食に良いのかもしれません。崩れやすいので行動食には微妙かな。
開け方
開け方にちょっと戸惑いました。
まず、OPENって書かれている部分を押したりしてみたのですが、違いますね。
ここを下にぱきっと折って、開いた空間を利用してその上を押し上げるのです。
でっぱっている部分が蓋なのかと思っていたのですがそうじゃないんです。
でっぱっている部分の上部分が蓋なんです。注意してください。
そして、この蓋がすごく力強く閉まっています。一箇所パキンと音が鳴って開けばあとは簡単なのですが、それまでがちょっと大変です。私はスプーンを隙間にいれてテコの原理で開けました。
パッケージの周囲
ちょっとハルヴァを食べる前にじっくり観察してみたのです。
まず、大きさなのですが、
両手に乗るくらいの大きさです。
ちょっとわかりにくいですかね。
ボールペンと比較するとこれくらいです。お店で探す時の大きさの参考にしてください。
側面のシールはちょっとかなり解像度が低いみたいで字が読み取りにくいです。
賞味期限は長いのですが、開封後はなるべく早く食べるようにって事と、表面に油が浮くけど心配しないでねって書いてあります。
パッケージの裏面にはけっこう空気の穴ボコが見受けられます。
なんていうかサラサラの液体じゃなくて、もたっとした状態のものをパッケージに流し入れたんだろうなって感じです。
業務スーパーのハルヴァを食べてみた味の感想
業務スーパーで売っているハルヴァを食べてみた感想です。
かなりこう米原万里さんのせいでハードルが上がっていることは自覚しています。
開けてみて表面を見た時の感想は、
漆喰の壁かな?
です。
匂い 香ばしい
蓋を開けた途端になんだか香ばしいような独特の匂いがします。これはゴマですかね。
そしてなんだかチョコレートっぽい匂いもする? ココアっぽい匂い。
正直、めっちゃ美味しそう! っていう匂いではないです。
スプーンですくえる柔らかさ
どうやって食べよう?って悩みました。
外見からだと固さもよくわからない謎の物体なんですよね。
とりあえず、パッケージから出して切り分けるべきか? とも思ったのですが、まず味見するくらいだったらスプーンですくえないかなっと思ってスプーンを差し込んでみました。
サクッとすくえます。
固さとしてはスプーンですくえるくらいの固さ。どうも比較するものが思い当たらないのですよね。
感触としてサクっとしています。ぬちゃって感じではない。発泡スチロールをもっと柔らかくしたみたいな感じです。
食べてみた感想
口に入れてみると、さくっとしたものがホロッと崩れます。
とても滑らかかと言われるとそうじゃなくて、中にジャリッとする白い砂糖の塊があったりします。
この白いやつが多分砂糖の塊です。
ゴマの風味が濃厚で甘い。そして油分を感じる不思議な味。懐かしい感じの素朴な味で、ヌガーと言われるとそうかもしれないし、油分のある濃厚な落雁と言われたらそんな気もする。
なんだか不思議な味だし食感です。ぺしゃんこになった綿菓子みたいな感じ。口の中で溶けるけど砂糖の塊があってシャリシャリしたりするところが似ています。
なんていうか、絶品で忘れられなくなる美味では残念ながらないです。
確かに「口の中でほどけるような独特な食感で香ばしいごまの風味」がします。
材料に空気を含んでいるお菓子なんですよね。面白い食感です。
けっこう甘いのでコーヒーや濃い紅茶が合いますね。
えっと、なんていうかめちゃくちゃおすすめ!ってなる味ではありません。好きな人は好きだろうねーって感じです。
わかっていたことですが、米原万里さんが追い求めたハルヴァではなさそうです。多分どちらかというと小さい頃に人気だったというトルコ蜜飴、それを食べた友人にハルヴァの方が100倍美味いと言われたトルコ蜜飴の方に近いのではないでしょうか。トルコ産ですし。
業務スーパーのトルコ産ハルヴァはネタ的に食べておきたいお菓子
業務スーパーで買えるトルコの伝統的なお菓子、ハルヴァはゴマ風味の面白い食感のお菓子です。
口の中でホロホロと崩れる食感が面白いです。甘くてゴマ風味で素朴などこか懐かしさのあるお菓子。
正直な感想を言うと、めちゃくちゃ美味しいわけではありません。
ただハルヴァに対してすごく思い入れのある米原万里のエッセイを読んだことのある人であれば、大枠のハルヴァというお菓子がどんなものかを知ることができるネタ的においしいお菓子です。
お値段も税抜き278円税込300円とかなり手を出しやすいお買い得なお値段なので手を出しても良いのではないでしょうか。けっこう油分が多いのか一気食いはできません。
少しずつ、濃い紅茶などと一緒に、あのエッセイの世界に思いをはせて食べるのがよろしいかと思います。
いつか、本当に本物の良品の絶品ハルヴァを食べてみたいものです。
こういう他の国の珍しい伝統菓子が食べられるのが業務スーパーの良ところですね。
ブラジルの伝統菓子ビスコイト ポウヴィーリョも
なんていうか素朴でおもしろいお菓子でした。
ハルヴァはネットでも買えたりするのですが、
この中にめっちゃ美味しい私にとって本物のハルヴァはあるのでしょうか。どうもない気がするんですよね。
業務スーパーのトルコ産のものは、
レーズンが安いです。