こんにちは。家に買い置きしてあった風邪薬(新ルルA)がいつのまにか賞味期限切れになっていました。
基本的に総合感冒薬は飲まない方が良いというのは知っています。症状に合わせてつらいものにだけ対応した方が良いんですよね。
わかってはいるのですが総合感冒薬をお守りとして持っておきたい、できるだけ使わないけど、っという気持ちがあり、買い置きするならどれがいいのか考えてみました。
いろいろ考えた結果、
エスタック総合感冒がうちには良いのかなって思いました。
解熱鎮痛成分アセトアミノフェンだし、咳止めはデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物だし、漢方も入っているし安いので!
風邪薬(総合感冒薬)はどれが良いのか問題
風邪薬(総合感冒薬)を買うならどれがいいのか考えてみました。
今までは適当にその時安くて知っている名前の風邪薬を取り合えず買っていたんですよね。
新ルルA錠とかパブロンとかそのあたり。
しかし、総合感冒薬ってのはショットガンのようにいろいろな症状に効く成分がたっぷり入っていて、必要ないものが沢山入っている場合があるということを知りました。
かと言って、解熱鎮痛剤と咳止めとたん切りと鼻水止めと喉痛に効く薬をそれぞれ揃えるのも面倒だしお金もかかりますし。
アセトアミノフェン単剤は持っているのですけれど、まあ一応念の為お守りのように総合感冒薬を持っていたい気持ちがあるわけです。
どうせ買うならできるだけ成分に納得の行くものを買いたく思います。
条件を考えてみる
こちらの記事を熟読しつつ、
風邪薬(総合感冒薬)に求める条件を考えてみました。
- できれば解熱鎮痛成分はアセトアミノフェンのみ
- リン酸コデインやジヒドロコデインリン酸は入ってない
- 古い世代の抗ヒスタミンは少なめ
- 気管支拡張薬は入ってない
- カフェインは入ってない
です。しかし、難しいですね。
解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンのみってのはけっこう見つかるのですが、
咳止め成分としてのコデインはけっこう入っちゃいます。
そして、カフェインも大抵入るし、気管支拡張薬もほぼほぼ入りますね。
古い世代の抗ヒスタミンは眠くなるので少なめがいいなって思うんですけど、カフェインがどうせ入ってくるなら覚醒作用があるのでまあいっかって感じになりますね。
知ってる風邪薬を調べてみる
今まで買ったことがあったり名前に覚えがあるよねっていう一般的な風邪薬の成分を見ていきましょう。成人の一日量での比較です。総合かぜ薬A「クニヒロ」は一箱が一番安い風邪薬としてあげました。
新ルル-A錠s | パブロンゴールドA | ベンザブロックL錠 | パイロンPL顆粒 | 改源 | エスタック総合感冒 | 総合かぜ薬A 「クニヒロ」 | |
解熱鎮痛 | アセトアミノフェン900mg | アセトアミノフェン900mg | イブプロフェン450mg | アセトアミノフェン360m | アセトアミノフェン900mg | アセトアミノフェン900mg | イブプロフェン450mg |
解熱鎮痛 | サリチルアミド648mg | ||||||
鼻水 抗ヒスタミン | クレマスチンフマル酸塩1.34mg | クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg | クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg | プロメタジンメチレンジサリチル酸塩32.4mg | クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg | d-クロルフェニラミンマレイン酸塩3.5mg | |
鼻づまり | 塩酸プソイドエフェドリン135mg | ||||||
咳 | ジヒドロコデインリン酸塩24mg | ジヒドロコデインリン酸塩24mg | ジヒドロコデインリン酸塩24mg | デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mg | |||
咳 | ノスカピン48mg | チペピジンヒベンズ酸塩75mg | |||||
咳(気管支拡張) | dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg | dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg | dl-メチルエフェドリン塩酸塩30mg | dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg | dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg | ||
たん | グアヤコールスルホン酸カリウム240mg | グアイフェネシン180mg | グアヤコールスルホン酸カリウム250mg | ||||
頭痛、眠気よけ | 無水カフェイン75mg | 無水カフェイン75mg | 無水カフェイン75mg | 無水カフェイン144mg | 無水カフェイン75mg | 無水カフェイン75mg | 無水カフェイン75mg |
ビタミンその他 | ベンフォチアミン(ビタミンB1誘導体)24mg | リボフラビン(ビタミンB2)12mg | ヘスペリジン45mg | チアミン硝化物25mg リボフラビン12mg |
|||
漢方 | カンゾウ末200mg | カンゾウエキス(カンゾウ750mgに相当)187.5mg | |||||
漢方 | ケイヒ末200mg | ||||||
漢方 | ショウキョウ末100mg | ショウキョウ末150mg |
見ていると、
- 無水カフェイン好かれすぎている
- コデインなしの風邪薬探すのけっこう大変
- メチルエフェドリン塩酸塩もかなり好かれている
ということがわかってきます。
条件として、
コデインは避けたい! ってのを一番に考えるとけっこう有名所は消えるのです。
処方薬と同じで安心かと思ったPL顆粒も解熱鎮痛剤があわせ技なので、もしもインフルエンザだった時にリスクがあります。
解熱鎮痛剤成分はアセトアミノフェンだけがいいってなるともう残るのは2個しかないわけです。
眠くなりにくいのは改源
成分を見る限り、抗ヒスタミンが入ってないしカフェインが入っているので、眠くなりたくないなら改源がいいのではないかと思われます。
エスタック総合感冒、安い割に優秀?
エスタック総合感冒、けっこう安い風邪薬ですよね。
なのに見ているとけっこう優秀な気がしてきます。
詳しく見ていきましょう。
エスタック総合感冒について
エスタック総合感冒について見ていきます。
良いところ
まず、良いなって思ったところです。
安い
はい、なんと言っても価格です。お得なものが好きなので安いものに弱いのです。
エスタック総合感冒ってだいたい800円くらいで買える印象です。100錠も入っているのに。高くても1,000円あれば買える感じ。すごい。お財布に優しい。
特にお守りとして一応買っておきたいって用途だと使わずに賞味期限を迎えることが想定されるので安い方が嬉しい。
5才から使える
コデインが入っていないし、解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンなので子どもにも使えるのです。大人は一回3錠ですが、一回1錠にすることで5才から使えます。
パッケージに書いてあるとおり「家族みんなの総合かぜ薬」として使えます。便利。
解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンのみ
解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンのみ。大人一回量300mg、一日量900mgです。
タイレノールと同じだけ入っている。アセトアミノフェン以外にもいろいろ入っているのにタイレノールを買うより安いのが意味がわからない。
鎮咳成分がデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
鎮咳成分として採用されているのがデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物です。
コデイン系じゃないのが好印象。っていうかコデイン系が入ってない総合感冒薬がかなりレアです。
風邪の咳にはコデインは効きづらいと聞くので効かないのに依存性とかあるの嫌ですよね。
メジコンせき止め錠Pro
っていうのが咳止めとして人気なんですが、メジコンせき止め錠Proには一日量でデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物が90mg配合されています。
エスタック総合感冒だと48mgで約半分ですね。専門ではないのでちょっと控えめ。
咳は体力を奪うのでおさめてくれるとありがたい。
漢方も入っている
西洋薬だけじゃなくて漢方もちょこっと取り入れているんですよ。
カンゾウとショウキョウが入っています。
カンゾウは漢方薬にとてもよく登場します。鎮痛、抗炎症、胃痛、鎮咳去痰、解毒なんかが得意らしくて、漢方系風邪薬に入っていることが多いです。葛根湯にも入っているし、喉の痛みに良い桔梗湯にも入っています。
ショウキョウってなんだろう? って思って調べたら生姜って出てきました。たしかにしょうきょうって読めますね。体を温めてくれる作用。発汗が促されて解熱作用が期待できたりとか。
西洋医学と東洋医学の合せ技、って言われると弱い。
一時期コフト顆粒のCMがすごく流れてましたよね。ああいうのに弱い。
ビタミンPが入っている
ヘスペリジンってのが入っています。調べてみるとこれはみかんの皮とか薄皮とか白い筋とかに含まれるポリフェノールの一種で、ビタミPと呼ばれているものなのです。
風邪を引いたらみかんでビタミンを取りたい気持ちあります。入っているとなんだか嬉しい。これを取ってがんばってくれ身体って気持ちになります。
ここがちょっとなと思うところ
エスタック総合感冒のここがちょっとと思うところも書いておきます。
無水カフェインが入っている
無水カフェインが入っています。なぜか総合感冒薬にはほとんどもれなくカフェインが入ります。なぜなのか?
多分これは後から紹介する抗ヒスタミンな成分のせいが大きいのではないかと思われます。眠気が出るんですよね。その眠気に対抗するためにカフェインを入れているのではないか。風邪薬は飲みたいけど眠くなるのちょっと困る、って需要ありますものね。
あと、カフェインは頭痛をやわらげたり、解熱鎮痛成分の助けになったりするみたいなのでとりあえず入れたい気持ちになるのでしょう。
カフェインが入ってない風邪薬は本当にレアです。絶滅危惧種だと思われます。なのでまあ仕方ないですね。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩が入っている
dl-メチルエフェドリン塩酸塩が入っています。鎮咳のための成分で、気管支を拡張して咳を鎮めようとする成分っぽいです。
これも総合感冒薬が大好きな成分らしくけっこうかなり入ります。
高血圧を悪化させたり、心臓に負担がかかったりする場合があるので高齢者さんとかは注意が必要な成分なんですけど、総合感冒薬には本当によく入っています。他に鎮咳成分が入っているなら抜いてくれてもいいのに。
クロルフェニラミンマレイン酸塩が気になる
クロルフェニラミンマレイン酸塩は第1世代の抗ヒスタミン成分です。
風邪といえばくしゃみ鼻水、鼻症状です。これを緩和するために入れるわけです。
正直、入れないわけにはいかない成分なんですけど、これを入れると眠気が強く出ます。
そして、抗コリン作用とかいうので、口が乾いたり、尿が出にくくなったりするわけです。
鼻水をからからにして出なくするけどもれなく他のところもからからになるよ!
って感じなのでしょう。特に怖いの眼圧があがっちゃうことで、緑内障の人に禁忌です。でも緑内障って自覚のない人が多いんですよね。あと前立腺に問題がある男性の方だと尿が出なくなったりするらしい。怖い。高齢者ほど持病確率が上がるので注意です。
エスタック総合感冒には7.5mg配合されています。配合量を見る限りよくある配合量っぽいのですが、もうちょっと控えてくれると安心かなって思ったりします。でも少なければ効き目もマイルドなのでしょうね。
風邪の時は栄養を取って寝るのが一番って考えると眠気が出ちゃうのは「寝て治せ」って意味なのでしょう。でもそれなら無水カフェインを入れるのをやめてほしい。眠れなくなるじゃないですか。
眠くなりにくい新しめの抗ヒスタミン剤を入れればいいのにって思うかもしれませんが、どうも新しいやつは風邪症状には効かないっぽいです。アレルギー性のくしゃみ鼻水には効くのにどうしてなのか。
家庭のお守りにする風邪薬としてエスタック総合感冒は優秀なのではないか?
いろいろ風邪薬の成分を見続けてちょっと疲れてきました。
風邪薬って棚を眺めていると
- 聞いたことある名前のいつもの安いので一箱1,000円くらい。
- 宣伝で見たことあってパッケージがちょっと効きそうって思うやつが1,500円くらい。
- CMですごく見たことがあってパッケージにも力が入っててすごく効きそうな気がするやつが2,000円くらい
じゃないでしょうか。
一箱で何回分なのかは様々ですけど。
いろいろ見たのですが、高くても安くても構造としてはよく似ていて、解熱鎮痛成分を中心に鼻水、咳、たんに効く成分を配合されています。
咳に効く成分としてコデインを採用しているところが思いの外多くて、とても多くて、それを避けようと思うとほとんど選択肢がなくなってくる感があります。
解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンで、コデインが入ってないやつって選び方をすると、
エスタック総合感冒か、
改源か、
あと探してて見つけたのが、
新ルルAゴールドDXα 、
くらいですかね。トラネキサム酸 420mgも入っていて喉の痛みに良さそうな配合。
あ、新コンタックかぜ総合もコデイン入ってないですね。
朝夕2回飲めばいいだけだし、眠くなりやすいクロルフェニラミンマレイン酸塩が控えめなのもわかってるなって感じ。ただちょっとお高いですね。
いろいろ見ていると、値段と入っている成分で考えると「エスタック総合感冒」がかなり優秀ではないかと思えてきました。
アセトアミノフェンが主剤で、コデインは入っていない。代わりに鎮咳成分はデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物を入れてくれている。漢方も入っていてお得感もある。
お安いし、もうこれでいいじゃないかって気持ちになってきました。
うちの風邪薬の常備薬はエスタック総合感冒にしとこうと思います。
お守りにするだけで、使わないでおけたらいいのですけど。