こんにちは。チープカシオっていい時計ですよね。
ベルトが壊れやすいという弱点がなければ最高の時計だと私は思っています。
安い、軽い、丈夫、正確、本当にいい時計です。
だからこそベルトが壊れたチープカシオを私は捨てることなく持ち続けていたのです。
ベルト部分が壊れたチープカシオを深夜のテンションで直そうとした話。
これは、私が深夜の変なテンションで、ベルトが壊れてしまったチープカシオF91Wをなんとかしようと頑張った話です。
多分普通に時計を修理したいとかいう時には何の参考にもならないことを最初にお断りしておきます。
チープカシオのベルト部分の耐久性がないのがすべての原因です。
まず、事の発端は、使っていたチープカシオF84Wのベルト部分が壊れたことです。
チープカシオはとても大好きなのですが、ベルト部分が弱くて本体の電池交換より早くベルトが駄目になることが私は不満でした。
新しいチープカシオに買い換えようかと思っていたのですが、買い換える前に、100均ダイソーで売っているNATOベルトに交換を試してみようと思ったのです。
そして、交換はできたものの、仕上がりに不満を覚えた私は、もう一回NATOベルトを買ってリベンジしました。
なかなかいい仕上がりになったので、満足したのですが、手元にもう一つベルトが駄目になったチープカシオがあるので、できたらこれもなんとかしたいなと思っていました。
すさまじくぼろぼろのチープカシオF91W
私の手元にあるチープカシオF91Wはかなりぼろぼろの品です。
このチープカシオF91Wは確か一番最初に買ったものです。使い込んでいるので傷だらけです。
これのベルト部分がおかしくなってしまって、時計の知識がない私はとりあえずボンドでとめて使っていたりしたのですが、限界を迎えたので、また新しくチープカシオを買ったのでした。
次に買ったチープカシオもベルトがおかしくなってしまって、でも運よく、壊れたベルトがこのチープカシオの壊れたベルトと反対側だったので、壊れてないベルトを寄せ集めてそのチープカシオを使い続けました。
つまり、このチープカシオは両方のベルトがおかしくなったので、もうベルト自体を外した状態になっていたのです。
そして、むりやりボンドでくっつけようとしたのでばね棒を入れる穴がボンドで一時ふさがった状態でしたし、構造をわかっていない状態で無理矢理ばね棒を力で外したので穴の近くのプラスチックが欠けている状態です。
その時ばね棒がゆがんだので、ばね棒も捨てました。
しかし、こんなぼろぼろの状態でも時計本体の機能はまだ十分生きていています。電池交換も一回もしていないのに元気です。正確に時を刻んでいます。
なので捨てるに捨てられず、ずっと取ってあったのです。
できればこの時計もダイソーのNATOベルトで復活できないものか、そう考えました。
ばね棒があれば、そしてこの壊れた穴になんとか刺さればダイソーのNATOベルトをつけることは可能じゃないかなと思ったのが前回です。
ばね棒とはどこで買うものなのか、お値段はどのくらい?
けれど、ばね棒がどこに売っているものなのか、いくらするものなのかよくわからず、アマゾンさんを見ると、
200円くらいするみたいです。
このばね棒がしっかりはまって直るならそれもいいかと思うのですが、通す穴がつぶれているので成功するかどうかはやってみないとわからないわけで、失敗するといくら200円とはいえ無駄金になるのは嫌だなぁと思います。
このチープカシオばね棒も細めなんですよね、太さが太いと入らないという問題もありそうです。
とりあえず、もう一つのベルトが壊れたチープカシオを修理できているので時計がなくて困っているという状況ではありませんし、気長に安いばね棒と出会えるのを待とうかと思っていました。
深夜にふとひらめいた。ばね棒じゃなくてもいいんじゃないの?
いつかきっと安いばね棒に出会えたら直してみよう、そう思っていたのですが、深夜にふと思いつきました。
ばね棒じゃなきゃだめなのか!?
ということです。
NATOベルトはばね棒がついた状態の時計にベルトを通していくことで装着するベルトです。けれど、ダイソーのNATOベルトをチープカシオにつける場合、NATOベルトの幅が20mmでチープカシオの軸幅が18mmのため、ベルトを通してつけることはできません。
なので、ばね棒のあたりのNATOベルトの幅を18mmにけずっておいてあててあるベルトの上からばね棒をつけるという方法をとります。
つまり、ばね棒じゃなくてもかわりにベルトを抑える、挟みこむことができればそれでいいのではないでしょうか。
ボンドでふさがってしまったばね棒を入れる穴は一応針で貫通させてあります。しかしかなり細い穴しか開いていません。この穴、ばね棒は通らないかもしれませんが、糸なら通ります。
糸!?糸でNATOベルト装着!?新しい!新しすぎて多分誰もやったことないよね!
深夜なのでテンションが上がりやすい私はベッドから飛び起きて材料を探しました。
ブレスレットを作るときのテグスとかどうよ?
最初普通に糸を捜したのですが、さすがにこれでは強度に不安があります。どうしよう、考えるんだ、きっと何かいい方法があるはず!
そう考え込んだ私に、いい考えが浮かびます。
私は熱しやすく冷めやすい性質のせいで、いろんなことにちょこちょこと手を出しています。
一時期、パワーストーンにはまりました。そして天然石でストラップとかブレスレットを作るのにはまっていたのです。
ということで、その石セットと共に、テグスがあったなというのを思い出したのです。ブレスレットを作ったりするものですから、腕に巻く時計とは親和性がある!!
そう、深夜のテンションで思います。
まあ、駄目でもともとなのだからここはやってみるしかありません。
テグスにばね棒の代わりをさせよう大作戦です!
結論から言いますとなんとかなりました。
この思いつきを深夜のテンションのまま試したら、一応なんとかなってしまったのでご報告いたします。
完成品がこちらになります。
一見かなり普通に仕上がりました。これはNATOベルトの装着方法によるものが大きいですね。
上にNATOベルトがかぶさるので、あらを隠してくれているのです。
やり方はとても簡単です。
このばね棒の代わりにテグスを使う方法ですが、とても簡単です。
まず、ばね棒部分の幅を18mmに調節したダイソーNATOベルトを用意します。
元から18mmのNATOベルトがあればそれがベストです。
そして、そのベルトを時計にあてがい、テグスを通して結ぶだけです。
テグスの上にベルトがかぶさるので、
テグスは隠れてしまってほとんど見えなくなります。
ばね棒と違って結んでいるのでその端っこだけはどうしてもちらちらっと見えてしまうことになります。
この部分ですね。これはもうどうしようもありませんが、黒いテグスを使うなどすれば多少改善の余地はあるのではないでしょうか。
ばね棒だと時計の部品としてしか使えませんが、テグスなら他にも活用の幅があるというものです。
多分100均にも売ってると思うのです。手芸コーナーあたりに。
とりあえず、普通のテグスでもそこまで目立つことはありません。
テグスでチープカシオにダイソーのNATOベルトを装着してみた完成品。
見てください。
なかなかではないでしょうか。
ベルトが壊れて使いものにならなかった時計とは思えません!
問題なく使える状態です。テグスさえ見なければ!!!w
テグスがあるとわかってみるとちらちらっと、あっこれテグスですねって部分が目に付きます。
でも言われないとわからないくらいじゃないかなーと思うのです。
ばね棒がないけれど、時計は必要!そんな時にテグスがあれば是非試してみてください!
かなりシチュエーションが限定されているニッチな記事ですが、今回書いていてとても楽しかったです。
チープカシオにダイソーのNATOベルトをつけるのも、だいぶ慣れてきました。