こんにちは。東京に行ったときにとても驚愕する美術展に行ってきました。
今見返したら開催期間が12月3日まであるようなので、まだ時間があるし、見ておいて損はない変態技術の粋が集められていたのでとても宣伝したいと思います。
すごいです。ものすごいです。細かさと技術がとにかくすごいです。私は見ている間口がふさがらなくて、観終わった後ものすごく口内が乾燥していました。
本当に、へーとかほーとかすごい!という言葉しか出てこない、語彙が少なくなる体験でした。
すごいのですとにかくもう職人の技術というのはここまで極めてしまうものなのか。本当にもうこれやっていたら気が狂うんじゃなかろうかと心配するくらい細かいのです。
見てください。ほんとすごいから!って友達を引きずっていきたい気持ちになります。東京遠いですけど。
見れてよかった!本当にそう思う展覧会でした。
特別展 驚異の超絶技巧!について
詳しいことは三井記念美術館のサイトで見てもらうのが一番なのですが、

開催は三井記念美術館です。場所は日本橋です。三越本店のライオンの近くです!
開催期間
開催期間は2017年の9月16日から12月3日までやっています。
まだまだ期間が一ヶ月以上あります!
休館日は月曜日です。月曜休館の美術館博物館って多いですよね。注意が必要です。行ってやってないってのはかなりダメージをくらいます。
開館時間
開館時間は10時から17時です。(入館は16時半まで)
金曜日だけはナイトミュージアムで19時まで開館(入館は18時半まで)
30分で駆け足でみるのはもったいないので閉館時間の一時間前には入館してください。
ということで、ナイトミュージアムは例外として、
12月3日までの月曜日以外の10時から16時が見に行ける期間です!!
入館料
特別展 驚異の超絶技巧!の入館料は一般で1300円です。
見た後で私は、こんなに安くていいんですか!?って思うくらい満足しました。
行かれる前には、

こちらをチェックしてください。割引券が入手できます。
使うと100円安くなります。
特別展 驚異の超絶技巧!の感想。
すごい展覧会でした。ものすごかった。
もう語彙がほんと少なくて申し訳ありませんが、ほんと変態の世界でした。
驚異ですよ!おどろきっぱなしです。なぜ、どうしてあんなに細かいのかさっぱり意味がわかりません。
すごい技巧がこれでもかと尽くされています。日本の職人は変態しかいないのか!?ってくらい細かいです。技巧がすごいです。
お腹いっぱいになるくらいたくさんのすばらしい作品が展示されています。
明治の工芸品はそれそれはすごいのですが、見ていて唖然としたのは現代のアート作品も負けないくらい壮絶に細かいのです。
昔からこの日本人の細かい血脈は連綿と受け継がれているのだろうなと思わされました。
最初に写真をとってもいい展示品が二つありました。
すごく立体的なお花と猫ちゃんのつぼです。花の立体感がすごい。焼いたらぽろっと落ちそうな気がするんですが、ちゃんと形になっているのがびっくりです。枝と葉っぱの重なり具合とかも細かい仕事です。
生花を元にかたどって鋳造?した作品。どうやったらこんなに細かく花を配置してそれを型にとって金属を流し込んで形作れるのか意味がわかりません。
でっかい花はマーガレット菊ダリア系だと思うのですが、頭蓋骨を形作っている小さい花はなんなんでしょか?かなりの小花です。一個一個並べたのでしょうか?ほんとどうやって!?って思います。
これらは、もうほんと軽いジャブって感じです。ここでへーって言ってたらへーの在庫が切れること請け合いです。
ものすごい量の超絶技巧が見られます!
本展示室の中に入ると、もうこれでもか!これでもか!って作品がみっちりです。
私は多分へーとかほーを100回以上言ったと思います。
あ、すみません、嘘をいいました。今出品目録を数えてみたらざっと143品くらい品目があります。
全部を展示していなかったとしても軽く130は超えています。一作品に対して二回くらいはへーとかほーとか言ったと思うので260回は言っています。
もちろん小さな声でです。できれば声を出さないほうがいいのはわかりきっているのですが、思わず吐息と共にでちゃうんですよね。
感嘆の声です。もう唸るしかない精密さがこれでもかって出てきます。この展示を嫌いな人はそういないと思います。
自在といわれる、動く海老とか蛇とか鯉とか昆虫とかすごいですよ!
映像で動かす様を見せてくれるのですが、これどうやって部品つないでるんだ!?っていう滑らかな動きです。蛇はのたくっていました。ここまで動くの!?ってびっくりです。
あと思ったのは菊への執着心?対抗心?
菊って超絶技巧を持っている人をひきつける何かがあるのでしょうか。あちこちにモチーフとして出てくるのですが、もうすごい細かさです。菊の花を思い浮かべてください。花弁が多いですよね。めちゃ多いですよね。その花弁を一枚一枚ちまちまっと細工してあるのです。
もうほんと虫眼鏡で拡大してやっとわかるような細かさで細工していあるのです。
意味がもうわかりません。本当に超絶している技巧です。
象牙で彫ってある胡瓜とか栗とか、なぜこれを象牙で彫ろうとした!?って言いたくなります。めっちゃ胡瓜です。胡瓜のひげのまいたところの先端まで完璧です。これでどうやって折らずに彫れたの?
そう、どうしてそれを題材に選んだ!っていいたいものもあります。柴売りのおじいさんをどうしてなんかの牙から一本彫りしようとしたんだ!その柴の一本一本を土台から掘り出したって正気か!?ってなります。
もう意味がわからない技巧の世界です。
明治の技巧は本当にすさまじく、現代では何をどうしているのかわからないものの多数あるそうです。
象牙にどうやって彩色したのかとか謎です。ほんと写実的な象牙の彫り物です。
現代作家の負けてない変態ぶり
展示の最初の方は明治の超絶技巧が主なのですが、展示の後半では現代作家の超絶技巧がテーマになってきます。
今まで明治の職人すげーなって思っていたのが、現代日本のアーティストもやべえって感想に変わります。
なんなんですかねーあの写真にしか見えない水墨画とか、ペットボトルに見えるガラス工芸とか、木彫りで一本彫りで有刺鉄線とか彫り上げちゃってるやつは。
あの木彫りの人元はボクサーとかで彫刻は独学っていう経歴になんだか覚えがあったんですが、マツコの世界に出てませんでしたっけ?なんとなく記憶にありました。
もうすごい!すごいので見て!としかいえない展覧会です。
ほんと見てよ、すごいから!と語彙をなくして勧誘します。
出品目録をみて気づいたこと。
この驚異の超絶技巧!の出品目録をみていて気づいたのですが、出品されている明治の工芸品のほとんどを所蔵しているのって京都の美術館なんですよね。
京都の清水三年坂美術館所蔵ってなっている作品が多いです。多すぎます。
ざっと数えて67点です。
京都にこんなに明治の工芸品を集めている美術館があるんだ!今度京都に行くなら絶対行きたい!とそう思いました。
これだけ収蔵品を貸し出しても問題なく常設展を運営してるってどれだけ工芸品を収集しているのかちょっと怖くなります。
主力は貸し出し中でないにしても、逆に言えば今回見てない品が今行けば見れるってことですよね?めっちゃ見たいです。
特別展 驚異の超絶技巧!をお願いだから見てください。
本当に超絶技巧に驚愕することになる展覧会なので、見に行ってください。ほんとよかったです。すばらしかった。現代作家が負けてない超絶さなのがまたよかったのです。
途絶えてしまって再現できない技術もありますが、別のアプローチでまたすごい超絶さを今の作家さんも身に着けています。すごいのです。
あの細かさ、超絶的技巧を味わうにはやはり自分の目で見ないとです。
すげー、すっげーってずっと言うことになる展覧会です。
もうお腹いっぱいですってくらいたくさん展示されています。
見た後にすごい充実感を感じます。おすすめです。