こんにちは。鍋の柄って交換したことありますか?
今はあまり交換することってないですよね。新しいのを買ってきた方が早い。
でも、長年使い慣れた鍋というのに思い入れがあるというか、使い勝手が良いというか、微妙な柄の角度とかで使い心地が違うと母が言うので交換してみました。
交換柄を入手するのがまず大変でした。
そして、昔の使い古した雪平鍋、変形?がすごくてそのままでは入らない問題。
削って削ってなんとか入れました。
大変だったので記録を残しておこうと思います。
多分もう交換すること、ないと思うのですけれど。
雪平鍋の取っ手を交換したい!
うちにある古い古い雪平鍋の柄を交換した話です。年季の入った鍋です。
前々から、柄がグラグラしてるなーとは思っていたのですが、よく見ると、
紐を通してぶら下げるための穴のところがいつの間にか腐ってきていました。
もうずっと使ってきたし、そろそろお役御免かなって思ったのですが、この雪平鍋使いやすいのですよね。
使い慣れているのでできれば使い続けたい。特に母が柄の角度とかにもこだわりがあるらしく、できれば柄を交換して使いたいらしい。
柄の入手
まず、今の時代だとこの交換用の柄を入手するのが大変です。
昔はホームセンターとかで売ってたっぽいのですが、買いに行っても売ってないのです。
この雪平鍋、16cmという小振りの鍋でして、もうちょっと大きい鍋用の柄なら、少し遠くの大きめのホームセンターになら売ってるっぽいのですが、16cm用のは取り扱いなし。
16cm用の柄を取り扱っているホームセンターは車で2時間くらいのところでした。
店に頼めば取り寄せてもらえるっぽいのですが、それならネットで探した方が早いかなーと思いました。
いつも頼りにしているヨドバシカメラさんを見てみたら取り扱いがあったのですが、これでいいかなって思った柄が
「お取り寄せ」ってなっていまして……
ちょっと嫌な予感はしつつもお取り寄せで頼んでみたら、案の定、頼んでから一週間してから
- メーカー在庫欠品
- 具体的な入荷予定日不明
というメールが来ました。
なので、その注文はキャンセルにして「在庫あり」ってなっている最初に頼んだのよりお値段がちょっと高いやつをポチッとしてみたら2日で届きました。
在庫ありだと爆速なんですよね、ヨドバシさん
買ってみた柄 北陸アルミニウム 萬彩伝 雪平鍋用木柄 16cm用
ということで買ってみたのは「北陸アルミニウム 萬彩伝 雪平鍋用木柄 16cm用木ネジ付」ってやつです。
在庫がある16cm鍋用はもうほぼこれしかなかったのです。
見比べてみると、長さとは太さはいい感じなように思います。
付け替えの方法が載っています。取り付け道具としては錐とドライバーが必要ってことですね。
まあ、それくらいの道具はありますとも。
多分鍋の柄を付け替える人は、交換用の柄の直径が知りたいと思います。
大体ですが計ってみた感じ、
17.5mmくらいでした。ゆるやかに太くなるタイプなのでねじ込めばいい感じにおさまってくれるのではないでしょうか。
古い鍋の柄を外す
古い鍋の柄を外しましょう。
もともとグラグラしてきていたので外すのはとても簡単でした。もう木ネジが全然効いていない。
あまりに効いていないので隙間に水道の蛇口に使うシールテープを詰め込んでますね。
木ネジなのでプラスドライバーがあれば外せます。多分2番ドライバーが適正なのですが、
以前買ってみた1番ドライバーでも外せました。
ここで問題発生です。
この古い柄、なんか削ってありますよね。
なんでかなと思ったらネジをはめる穴が下にすごく出っ張っているのです。
なので新しい柄がそのままでは全然中に入っていきません。
穴を横から見た写真を撮り忘れたのですが、開けた穴のバリがすごく下に張っていて、ほんと邪魔な状態です。
柄を削らないといけない
新しい柄を、古い柄と同じように削らないと付け替えはできなそうです。
え、この木を削るの?
道具あるかなー
けっこう柔らかい木なのでカッターナイフで削れなくもないです。
でもカッターナイフだと刃が薄いので怖い。
肥後守はもう捨てたっけ?
ってなりました。昔鉛筆を削るのに小刀みたいなの持ってましたよね。
小刀とか彫刻刀が欲しい感じです。
家に一応ノミがあるので取ってきました。
でも鍋の柄って丸いのでげんのうで叩いて使うのは怖すぎ。
なので手の力でぼちぼち削ることにしました。
鍋に合わして調整とても大変
うちの鍋がとても古くてネジ穴部分が予想外に出っ張っていたので調整がすごく難航しました。
なんとか削っていって、
そのままではボロボロなのでヤスリをかけます。
前の柄と見比べながら慎重に彫っていたのですが、もう疲れてきました。
もうちょっと奥までつっこみたいけど、ネジが締められるようになればそれで妥協しようと思います。
鍋に柄をはめて
なんとか鍋に柄を入れ込んで、玄翁でトントンと叩いてできるだけ奥まで押し込みました。
キリで穴を開けてネジを締める
キリで下穴を開けてからネジを締めます。
あ、新しいネジが一個ついていたのですが、うちの鍋にはネジが2個必要で、一個だけ新しいのもなぁと思ってい古いネジをそのまま使っています。
年代物なので取り切れない汚れが堆積していますね……
下穴を開けないと柄が割れちゃうことがあるので注意です。ここまで頑張って削ったのに割れて使えなくなるのかなしすぎる。
完成!
これで完成です!
なんとか雪平鍋の柄を交換することができました。
使った道具は
- プラスドライバー
- シャーペン(凹み幅とかきりの穴あけの場所を印した)
- カッターナイフ
- ノミ
- 布ヤスリ
- げんのう
- キリ
です。
こんな苦労すると思いませんでした!
古い鍋、クセがありすぎる。
でもまあなんとか、いい感じにがっちり固定できました。持ってみても安定感があります。
雪平鍋の柄交換は微調整が必要なのでちょっと大変
雪平鍋の柄は交換できます。
そんなにクセのない雪平鍋であればプラスドライバーと錐があれば交換は簡単です。
ただ、鍋にも木製柄にも個体差があります。
なので合うように微調整で削ったりする必要があります。そこがちょっと面倒ですね。
直径が合わないってくらいだと、カッターナイフで周りを少しずつ削れば入るようになります。
うちの場合のようにネジ穴が出っ張っていて邪魔をしているとかいう個性的な鍋の場合、かなり削らないといけないので大変です。
ある程度適当におおらかに削ってねじ込めるところまで柄をねじ込んだだけでもけっこうがっちりはまるので、その上で木ネジを締めておけばよっぽどのことがない限りはずれないだろうとは思います。
今どきちょっとエコな鍋の柄交換、あまりしてる人はいない気はしますが、自分の覚えに記録しておきました。
この鍋をもう一度柄交換する日は多分こないような気がしますが、もしまたがあるのなら参考にしたいと思います。
ていうか、もしまたがあるのなら、ここまでどうせ削るならダイソーの麺棒かすりこぎを削ってつっこんでもいいかもと思っています。
だって鍋の柄ってにサイズをちゃんと書いてくれてないので自分の鍋に合うかどうかはけっこう博打なんです。
鍋に合わせて削り始めたらもう返品できないので失敗したらどうしようって緊張しますし、それくらいなら100均の麺棒かすりこぎを加工した方が失敗しても木が楽、いえ、気が楽だなって。